初彼岸の香典は「御仏前」と書こう!

お葬式では「御霊前」を使うことが多いですが、初彼岸は四十九日を過ぎた後の供養のため、故人は霊ではなく仏様と考えられます。
そのため、香典の表書きは「御仏前」とするのが正しいマナーです。
また、浄土真宗や曹洞宗では、故人は最初から仏様や仏弟子として扱われ、霊になっているという概念はないため、お葬式の際から「御仏前」を使用します。 初彼岸でも同じ表書きで問題ありません。
「御霊前」と間違えないように注意しましょう!
「初彼岸」と「お彼岸」はどう違うの?
初彼岸は、故人が亡くなって四十九日を過ぎて初めて迎えるお彼岸のことです。
遺族や親族にとって、大切な人を供養する特別な機会となります。
一般的には、仏壇に手を合わせる・お墓参りをする・法要を行う など、通常のお彼岸と同じように供養をします。
また、地域や宗派によっては、初盆と並ぶ重要な法要とされることもあります。
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🔸 必ず準備するもの
▢香典(適切な金額を用意)
▢香典袋(表書きは「御仏前」)
▢数珠(お参りの際に使用)
🔸 義母に確認して準備するもの
▢お供え(お菓子・果物・線香など、必要なら用意)
▢手土産(義実家へ持参する場合)
🔸お墓参りの持ち物
▢お花・お線香・マッチ(ライター)
▢お墓掃除セット(スポンジ・手桶・雑巾など)
🔸 服装とマナー
▢落ち着いた服装(黒・紺・グレーのフォーマルor平服)
🔸 法要・会食がある場合
▢お布施(僧侶に読経をお願いする場合)
▢会食のご祝儀(必要なら準備)
🔸 遠方で参加できない場合
▢香典やお供えを郵送する準備(現金書留&手紙を添える)
💡 このリストをチェックすれば、義母や親族の前で失礼なく、初彼岸に安心して臨めます!
💡ページを印刷して使っても大丈夫です◎
✅ 最低限必要なもの ➡ 香典・お供え・お墓参りセット・服装 を準備すれば安心!
✅ 法要や会食がある場合 ➡ お布施や手土産 も用意しておくとさらに万全!
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義母に聞きづらい場合も、事前に確認を忘れずに!
迷ったときは、無難な選択をすることで安心して対応できます。
初彼岸の香典袋はこれで安心!正しい選び方と書き方ガイド
香典袋の選び方
✅ 水引は「黒白」または「双銀」の結び切りを選ぶ
➡ 関西地方では「黄白」の水引を使うこともあるため、事前に確認すると安心!
✅ 表書きは「御仏前」が基本
➡ ただし、故人の宗教が神道やキリスト教の場合は表書きが異なるため注意!
表書き
✅ 四十九日を過ぎると、故人は仏様と考えられるため、表書きは「御仏前」と書きます。
✅ 宗教によって表書きが異なるので注意!
神道:「御玉串料」
キリスト教:「御花料」または「献花料」
⚠ お葬式で使った「御霊前」は、四十九日以降は使用不可!
故人は霊ではなく仏様になったと考えられるため、初彼岸以降は「御仏前」を使いましょう。
名前の書き方
✅ 「御仏前」のすぐ下に、フルネームで自分の名前を書きましょう。
✅ 表書きよりも少し小さめの文字で書くと、バランスよく仕上がります。
夫婦で香典を出すとき
✅ 夫婦で香典を出す場合
➡ 夫の名前を中央に書き、妻の名前は左側に記入
✅ 夫婦別々に出す場合
➡ 代表者(夫)の名前だけを書けばOK
複数人で香典を出すとき
✅ 3名までなら横に並べて連名で記入
✅ 4名以上の場合は「○○一同」と書き、全員の名前を別紙に記入
名前を書く際の適切なペンの種類
✅ 濃墨の筆ペンまたは毛筆で書くのが正式
⚠ お葬式では薄墨を使うのがマナーでしたが、初彼岸は四十九日を過ぎているため、薄墨はNG!
⚠ ボールペンやシャープペンでの記入もマナー違反なので注意しましょう。
中袋の書き方
香典袋には「中袋あり」と「中袋なし」の2種類があります。
✅ 中袋がある場合
🔸表面:金額を大字(改まった漢数字)で縦書き
例:「一万円」→ 「金壱萬圓」(「也」は不要)
🔸裏面:住所・氏名・連絡先を縦書きで記入
✅ 中袋がない場合
🔸香典袋の裏面に金額・住所・氏名を記入
💡 正しく記入することで、遺族が確認しやすくなります。
お札の入れ方
香典袋にお札を入れる向きに注意しましょう!
✅ お札の肖像画を裏側(下向き)にして入れる
➡ 亡くなられた方を偲ぶ意味が込められています。
✅ 初彼岸では新札を使ってもOK!
➡ 法事は事前に予定が決まっているため、新札を準備しても問題ありません。
⚠ お葬式では新札はNG!
➡ 「亡くなることを予測して準備していた」と思われるため、避けるのがマナーです。
コンビニや100均の香典袋でもOK?
✅ 正しく選べば、コンビニや100均の香典袋でもOK!
ただし、以下のポイントに注意して選びましょう。
✔ 選ぶべき香典袋の条件
🔸 表書きが「御仏前」になっているもの(初彼岸では「御霊前」はNG)
🔸 水引が「黒白」または「双銀の結び切り」
🔸 シンプルで落ち着いたデザインのもの
🔸 包む金額に合ったサイズのもの(お札が折れずに入るか確認)
❌ 避けるべき香典袋
⚠ デザインが派手なもの(和柄や装飾が多すぎるものは避ける)
⚠ 「御霊前」と書かれているもの(初彼岸では「御仏前」が正解)
⚠ 水引が蝶結びのもの(弔事では「結び切り」を使う)
⚠ 1万円以上を包む場合(100均よりも、文具店や仏具店のしっかりしたものを選ぶのが無難)
💡 ポイントを押さえて選べば、コンビニや100均の香典袋でも問題なく使用できます!
コンビニや100均の香典袋を使う際のワンポイント!
✅ 筆ペンで丁寧に記入する(きれいに書くことで印象が良くなる)
✅ お札の向きを正しくする(肖像画を裏側・下向きに入れる)
✅ 袱紗(ふくさ)に包んで持参するとより丁寧な印象に!
➡ 100均にも挟むタイプの袱紗が売られているので、活用すると◎
初彼岸の香典はいくらが正解?相場と目安をチェック!
故人 | 金額 |
---|---|
父母(義父母) | 1万円~3万円 |
祖父母(義祖父母) | 5千円~1万円 |
兄弟姉妹(義兄弟姉妹) | 5千円~1万円 |
親戚・叔父叔母 | 3千円~5千円 |
友人・知人・職場関係 | 3千円~5千円 |
夫婦で出す場合
✅ 義実家では、夫婦連名で香典を包むのが一般的
✅ 金額は、一人で出す場合より少し高めに設定
➡ 例:義祖父の場合 → 1万円~2万円
✅ 香典袋の書き方
➡ 夫の名前を中央に、左側に妻の名前を書く
夫婦別々に出す場合
✅ 香典の金額は、地域の習慣や親族との関係性によって異なることもあります。
✅ 迷ったときは、義両親に確認すると安心!可能なら事前に聞いてみましょう。
香典の金額に迷ったときは?
兄弟と香典の金額は合わせたほうがいい?
✅ 一般的には、兄弟間で金額をそろえるのが望ましい
➡ 金額に差があると、後々気まずくなる可能性があるため
✅ 事前に「香典はいくらにする?」と兄弟で相談しておくと安心!
義母に香典の金額を聞くのは失礼?
✅ 「初彼岸の香典はいくらくらいがいいですか?」と相談するのが無難
✅ もし義母に直接聞きづらい場合は、義兄弟にさりげなく確認すると◎
初彼岸の香典はいつ、どこで渡すのが正解?
法要の場合
✅ 香典は法要前の受付で渡すのが基本
➡ 受付がない場合は、喪主や義母に直接手渡しましょう。
✅ 香典袋は袱紗(ふくさ)に包んで持参
➡ 渡す際は、袱紗から取り出し、表書きを相手が読める向きにして両手で渡す。
仏壇にお参りする場合
✅ 仏壇に手を合わせた後、義母に「どうぞお供えください」と添えて渡しましょう。
会食がある場合
✅ 会食が始まる前に渡しましょう。
初彼岸に出席できない場合のお香典やお供えの送り方
✅ 香典は現金書留で郵送するのがマナー。
➡ 適切なタイミングを見計らい、丁寧な手紙を添えて送りましょう。
香典を郵送する際のルール
🔸現金は必ず「現金書留」で送る(普通郵便はNG)
🔸香典袋に入れたうえで、現金書留用の封筒に入れる
🔸お供えを送る場合は、香典とは別で手配する
🔸お悔やみの気持ちを添えた手紙を同封すると、より丁寧な印象に
🔸事前に義母や親族へ「郵送で送ること」を伝えておくと、より心遣いが伝わる
手紙の書き方

🔸白無地の便箋に黒のペンで書く
🔸「度々」「重ねて」などの忌み言葉は避ける
📌 手紙の例文
拝啓
○○様の初彼岸を迎えられ、心よりお悔やみ申し上げます。
本来なら直接お参りに伺うべきところ、都合により叶わず申し訳ございません。
ささやかではございますが、御仏前にお供えいただければ幸いです。
朝晩はまだ冷え込む時期ですので、どうぞご自愛くださいませ。
敬具
○○○○
現金書留を郵便局から郵送する方法
1️⃣ 郵便局で「現金書留用の封筒」を購入する
2️⃣ 香典袋と手紙を封筒に入れる
3️⃣ 受取人(義母または喪主)の住所・氏名を記入する
4️⃣ 郵便局の窓口で「現金書留」として発送する
✅ 発送後、義母に「お香典を送らせていただきました」と一言伝えておくと、受け取り漏れを防げて安心です。
香典を郵送するタイミング
✅ 香典を送るタイミング
🔸初彼岸の法要の2~3日前までに届くように発送するのが理想
🔸遅くても初彼岸の翌週までには届くように手配する
✅ もし遅れた場合の対処法
🔸「○○様の初彼岸を迎えられたとのこと、遅くなりましたが心ばかりお送りいたします」など、一言添えると丁寧な印象になります。
香典の代わりにお供えを送るのはあり?
✅ 香典の代わりにお供えを送ってもOK!
➡ ただし、義母に「お香典の代わりにお供えを送ってもよろしいですか?」と事前に確認すると安心です。
おすすめのお供え
🔸線香・ロウソクセット(進物用)
🔸果物(りんご・梨・ぶどうなど日持ちするもの)
🔸和菓子(落雁・どら焼き・カステラなど)
🔸お花(白や淡い色のユリ・菊・カーネーションなど)
✅ お供えを送る際のポイント
🔸熨斗(のし)紙には「御供」と記入する
🔸香典とお供えは別々に送るのが一般的
💡 初彼岸に出席できない場合でも、お供えを送ることで失礼なく丁寧な気持ちを伝えられます。
初彼岸の香典を渡す際のマナーと注意点!
香典を渡す際の言葉遣い
✅ 香典を渡すときは、適切な言葉を添えると丁寧な印象に!
✔ 使うべき言葉
🔸「心ばかりですが、お供えください」
🔸「このたびはお悔やみ申し上げます」
🔸「お世話になりました。どうぞお納めください」
⚠ 「お香典です」と直接言うのはストレートすぎるため避けましょう。
➡ 義母や喪主に渡す際は、「お供えください」と添えるのが適切です。
❌ 避けるべき言葉(忌み言葉)
弔事ではふさわしくない表現があるため、注意しましょう。
🔸繰り返し言葉(「度々」「重ね重ね」など)
➡ 不幸が続くことを連想させるためNG
🔸縁起の悪い言葉(「死」「苦」「滅」など)
➡ 不吉なイメージを与えるためNG
🔸「頑張ってください」
➡ 遺族にプレッシャーを与えるためNG
💡 シンプルで丁寧な言葉を意識し、相手に配慮した伝え方を心がけましょう。
香典を渡しそびれた場合の対象法
✅ 当日渡せなかった場合の対応方法
🔸後日、義母に直接手渡すのが基本
🔸遠方の場合は「現金書留」で手紙を添えて郵送する
🔸法要後1週間以内を目安に対応するのがマナー
香典以外に用意しておくべきもの!

おススメのお供え6選
①お線香・ロウソク
✅ お線香やロウソクは、昔から定番のお供え物!
➡ 「香りが仏様に届く」とされ、供養の意味があります。
➡ 消耗品なので、相手に負担をかけにくいのもポイント!
おすすめのお線香・ロウソク
🔸高級進物用お線香(白檀・沈香など)
🔸香りが穏やかで甘すぎないものが無難
🔸ろうそくとお線香のセット(火を灯す習慣がある家庭なら最適)
💡 義母に「普段、お線香は使われていますか?」と確認すると、より相手に合ったお供えが選べます!
②果物
✅ 果物は「自然の恵み」として仏壇に供えやすく、供えた後に家族で分けて食べられるため喜ばれるお供えです。
おすすめの果物
🔸りんご・梨・ぶどう(傷みにくく、日持ちするため安心)
🔸義母の好みを事前に確認しておくと、より喜ばれる
⚠ カットフルーツは傷みやすいため避けるのが無難!
✅ バスケット入りの果物盛り合わせは見栄えも良く、仏壇に供えやすいのでおすすめ!
③和菓子
✅ 和菓子はお供え後に家族や親族で美味しくいただけるため、喜ばれるお供え物です。
➡ 甘いものが好きだった故人の供養にもぴったり!
おすすめの和菓子
🔸落雁(らくがん) → 供えやすく、日持ちする
🔸どら焼き・お饅頭 → 食べやすく、法要後のお茶菓子にも好評
🔸羊羹(ようかん) → 上品で高級感がある
✅ 仏壇に供えやすいため、洋菓子より和菓子のほうが無難。
➡ 地域によって習慣が異なるため、義母に確認しておくと安心!
④お花
✅ 仏壇やお墓に供える定番のお供えとして、お花は故人を偲ぶ気持ちを表しやすいです。
おすすめのお花
🔸白や淡い色の花(菊・ユリ・カーネーションなど)
🔸仏花用のアレンジメント(花瓶不要のタイプなら、負担をかけずに便利)
⚠ 赤・青・紫などの派手な色の花や、香りの強すぎる花は避けるのがマナー!
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⑤お茶・コーヒー
✅ 故人にお茶をお供えする風習がある地域も多く、実用性の高いお供えです。
おすすめのお茶
🔸煎茶・玉露 → 仏壇のお供えにも適している
🔸高級ほうじ茶 → 香ばしい風味で年配の方にも喜ばれる
🔸カフェインレスコーヒー → 飲む人の好みに合わせやすい
✅ お茶と和菓子のセットにすると、上品で渡しやすく、より喜ばれるでしょう。
⑥故人が好きだった食べ物
✅ 「○○さんが好きだったものをお供えしたい」という気持ちを込めることができます。
✅ 「○○さんが生前好きだったものをお供えしたいのですが…」と義母に相談すると、自然に聞きやすいでしょう
初彼岸のお供えの選び方
✅ お供えを選ぶポイント
🔸日持ちするものを選ぶ
🔸消耗品や食品・嗜好品は喜ばれやすい
🔸賞味期限が長く、個包装で分けやすいものが◎
熨斗紙の書き方
熨斗紙の表書き
✅ お供えの表書きの選び方
🔸仏教・神道共通 → 「御供」
🔸仏教(初彼岸の場合) → 「御仏前」
🔸キリスト教 → 「御花料」
💡 迷ったときは「御供」にしておけば、どの宗派にも対応可能!
熨斗紙の名前の書き方
✅ お供えの名前の書き方
🔸夫婦で贈る場合 → 夫の名前を中央に、妻の名前を左側に記入
🔸個人で贈る場合 → 中央にフルネームで記入
🔸会社名を入れる場合 → 会社名+個人名を記入
💡 義母に表書きを聞きづらい場合は、熨斗紙をつけずに包装紙のまま渡してもOK!
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お供えを渡すタイミング
✅ お供えを渡すタイミングとマナー
🔸仏壇にお参りした後に、「どうぞお供えください」と一言添えて手渡す
🔸香典と一緒に渡す場合は、法要の受付や義母へ直接渡す
🔸会食がある場合は、その場で渡してもOK
⚠ お供えを直接仏壇に置くのは避ける!
➡ 義母や喪主が供えるのが一般的なマナーです。
初彼岸の服装マナー!失礼のない装いと選び方のポイント
基本ルール
🔸喪服は不要だが、法要がある場合は略喪服が適切
🔸黒・紺・グレーなどの落ち着いた色を選ぶ
🔸シンプルなデザインで、華美にならない服装が望ましい
🔸肌の露出を控え、上品で落ち着いた印象を心がける
🔸靴・バッグ・アクセサリーは派手にならないよう注意する
嫁として義実家のお墓参りをする場合
🔸マナーを守れば、普段着でも問題なし
🔸モノトーンのワンピースやジャケットなど、きちんとした印象の服装が◎
🔸掃除をする場合は、動きやすく汚れても大丈夫な服装を選ぶと安心
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まとめ
今回は、初彼岸の香典について解説しました。
初彼岸とは、故人が亡くなって四十九日を過ぎて初めて迎えるお彼岸のことです。
法要やお墓参りに行く際、不明な点があれば、事前に義母や義兄弟など、相手方に確認しておくと安心して参加できます。