2025年春秋のお彼岸はいつからいつまで?

お彼岸の日程は、春分の日と秋分の日を基準に決定されます。ここでは、お彼岸の期間の決め方や2025年の具体的な日程、2025年のシルバーウィークの日程、春と秋の違いについて見ていきましょう。
2025年(令和7年)のお彼岸日程
2025年のお彼岸の日程は以下のとおりです。
春のお彼岸(2025年)
・彼岸入り:3月17日(月)
・春分の日(中日):3月20日(木)
・彼岸明け:3月23日(日)
秋のお彼岸(2025年)
・彼岸入り:9月20日(土)
・秋分の日(中日):9月23日(火)
・彼岸明け:9月26日(金)
期間中、特に重要とされるのが以下の3つの日です。
1. 彼岸入り:お彼岸の初日を指します。この日から本格的にお彼岸の行事が始まります。
2. 中日:春分の日または秋分の日を指し、お彼岸の中心となる日です。多くの人がこの日を中心にお墓参りをします。
3. 彼岸明け:お彼岸の最終日を指します。この日でお彼岸の行事が終了します。
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お彼岸期間の決め方
お彼岸は、春分の日(春彼岸)と秋分の日(秋彼岸)を中心とした前後3日間を含む7日間と定められています。
春分の日と秋分の日は、天文学的な現象に基づいて決定されます。国立天文台が毎年の春分・秋分の日を計算し、その結果に基づいて文部科学省が官報で公示します。
春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日です。
春分の日は3月20日または21日頃、秋分の日は9月22日または23日頃にあたります。
参照:内閣府 国民の祝日について
2025年(令和7年)のシルバーウィークはどうなる?
2025年のシルバーウィークは、大型連休とはなりませんが、9月には2つの連休が控えています。
まず、9月13日(土)から15日(月)までの3連休です。この期間は敬老の日も含まれており、お彼岸の直前に位置しています。
この機会に、ご高齢のご家族と過ごす時間を大切にしてみてはいかがでしょうか。
次に、9月20日(土)から23日(火)までの連休があります。
23日は秋分の日で祝日となるため、22日(月)を休暇にすれば、4日間の連休を楽しむことができます。
ちなみに、この年のお彼岸は9月20日(土)から26日(金)までの7日間です。
9月13日(土)休日
9月14日(日)休日
9月15日(月)祝日/敬老の日
9月16日(火)平日
9月17日(水)平日
9月18日(木)平日
9月19日(金)平日
9月20日(土)休日
9月21日(日)休日
9月22日(月)平日
9月23日(火)祝日/秋分の日
春と秋のお彼岸の違い
お彼岸は春と秋の2回行われますが、季節ごとの特徴や雰囲気に違いがあります。ここでは、春と秋の違いについて、気候や花との関連、そして季節感の違いを詳しく解説します。
春のお彼岸
春のお彼岸は、冬の寒さが和らぎ、春の訪れを感じる時期に行われます。
この時期は、桜の開花が始まり、チューリップや水仙、菜の花などが咲き始める季節です。
また、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉の通り、日中は暖かさが増し、気温が10度を超える日が増えてきます。
供花としてチューリップ、水仙、菜の花、桜、マーガレット、牡丹が適しています。
これらの花は、新しい季節の始まりを象徴し、生命力あふれる印象を与えます。
秋のお彼岸
秋のお彼岸は、暑さが和らぎ、実りの季節を迎える時期に行われます。
この時期は、紅葉が始まり、秋の花々が美しく咲き誇る季節です。
春と秋のお彼岸は、それぞれ季節の移り変わりを感じながら、先祖を偲ぶ大切な行事として受け継がれています。
お彼岸とは?意味や成り立ち

お彼岸の意味
お彼岸という言葉の意味を理解するには、まず「此岸(しがん)」と「彼岸(ひがん)」という仏教の概念を知る必要があります。
「此岸」とは、私たちが日々生活している煩悩や迷いに満ちた現世のことを指します。
一方、「彼岸」は、悟りの境地、つまり、煩悩から解放された極楽浄土を意味します。
お彼岸の期間は、この「此岸」から「彼岸」へと至る大切な機会として捉えられています。仏教では、「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という六つの修行によって、彼岸に到達できるとされています。
六波羅蜜とは修行のこと

六波羅蜜とは、布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、智慧(ちえ)の六つの徳目のことです。
お彼岸は先祖供養の機会であると同時に、善行を積み、精神性を高める大切な期間です。
たとえば、困っている人を助けたり、寄付をしたり、環境保護活動に参加したりするなど、さまざまな形で社会に貢献することが大切にされています。
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お彼岸の成り立ち

起源は平安時代
お彼岸の起源は古く、日本の歴史の中で発展を遂げてきました。その始まりは平安時代にさかのぼります。
日本でお彼岸が行われるようになったのは、806年(延暦25年)のことだと言われています。『日本後紀』によると、この年に早良親王(さわらしんのう)の怨念を鎮めるために、春分と秋分を中心とした7日間、「金剛般若波羅蜜多経」を読誦する行事が行われたそうです。これが後のお彼岸の起源となったと考えられています。
聖徳太子の時代からあった?
聖徳太子の時代からお彼岸が行われていたという説もあります。聖徳太子は仏教の普及に尽力した人物として知られており、この時代に仏教的な要素を含む行事が始まっていた可能性は十分にあります。
日本独自の行事として発展した理由
1.農耕文化と自然崇拝との結びつき
春分と秋分は、古くから日本人にとって重要な節目とされてきました。
この日は昼と夜の長さがほぼ等しくなり、自然界のバランスが取れる日と考えられています。
また、日本は農耕社会であったため、
・春分は田植えの準備を始める時期
・秋分は収穫を迎える時期
このように、農作業の重要なタイミングと重なっていたことから、先祖への感謝や自然への畏敬の念を表す行事が行われるようになりました。
2.仏教の西方浄土思想との関係
お彼岸が春分・秋分に行われるのは、太陽の動きが大きく関係しています。
この日は、太陽が真東から昇り、真西に沈むため、仏教の西方浄土思想と結びついたと考えられています。
仏教では、西に極楽浄土があるとされており、沈む太陽の姿が極楽浄土を象徴していました。
この考え方が、日本の伝統的な先祖供養の習慣と結びつき、お彼岸の行事が定着したのです。
お彼岸にすること4つ

お彼岸には、ご先祖様を敬い、感謝の気持ちを表す様々な行事や習慣があります。
ここではお彼岸にやるべきこととして以下の4つを紹介します。
・お墓参り
・仏壇の掃除
・彼岸会法要に参加する
・お供え物の準備
1つずつ詳しく解説していきます。
お墓参り
お彼岸期間は、ご先祖の供養としてお墓参りに行きましょう。
春分の日、秋分の日にお墓参りに行くのが一番いいですが、当日が無理であればお彼岸期間中に行くことをおすすめします。
お墓参りに行った際は、墓石や周囲の掃除をし、お花やお供え物、お線香をお墓にお供えしましょう。
お彼岸にお墓参り行けない、、←そんな方はぜひご一読を!
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仏壇の掃除
お彼岸には、自宅の仏壇のお手入れと供養も大切な行事です。日頃のご先祖様への感謝を込めて、仏壇を丁寧に掃除し、お供え物を捧げましょう。
お彼岸の仏壇飾りや掃除方法を詳しく紹介↓
彼岸会法要に参加する
お彼岸に彼岸会法要に参加するといいでしょう。
お寺ではお彼岸時期に彼岸会法要が行われます。
参加する際のお布施としては、3,000円~10,000円が相場とされています。
また、服装は落ち着いた服で参加しましょう。男性であればグレーのスーツ、女性であれば黒系のワンピースやアンサンブルなどがいいでしょう。
お供え物の準備

お彼岸のお供え物は、故人への感謝と敬意を表す大切なものです。ここでは、お供え物の選び方とマナーについて詳しく見ていきましょう。
季節の花
・春:桜、チューリップ、水仙など
・秋:菊、リンドウ、コスモスなど
果物・野菜(りんご、みかん、ぶどう・きゅうり・なす・トマトなど)
・故人の好物を選ぶ
・奇数個(1、3、5個など)で供える
・傷みやすい果物は避ける
お菓子(おはぎ、ぼたもち、団子など)
・故人の好物や、地域の特産品を選ぶ
・長期保存が可能なものを選ぶ
飲み物
・お茶、水、故人の好きだった飲み物など
・アルコール類は避ける寺院もあるので注意
精進料理(肉や魚を使わない料理)
・故人の好物を選ぶ
・煮物や和え物など、シンプルで心のこもった料理
その他
・故人の趣味に関連したもの(例:囲碁盤、絵筆など)
・新米も適している
お供え物を選ぶ際のマナーとしては
・新鮮なものを選び、包装は開けて供えるようにしましょう。
・奇数個で供えるのがよいでしょう(偶数は「別れ」を連想させるため)。
・刃物類(ナイフやフォークなど)は避け、生ものや傷みやすいものは控えめにするのがよいでしょう。
お供え物で避けるべきもの
お彼岸のお供え物には、避けるべきものがあります。特に注意が必要なのは、五辛(ごしん)と呼ばれる食材と、肉・魚類です。
五辛とは、仏教で食べることを禁じられている5種類の野菜のことです。具体的には以下の食材を指します。
・ニラ
・ニンニク
・ラッキョウ
・ネギ
・ショウガ(または玉ねぎ)
これらの食材を避けるべき理由は以下のとおりです。
・強い香りが仏様の清浄な世界を乱すとされる
・修行の妨げになるとされる(欲望を刺激する)
・口臭の原因となり、他者とのコミュニケーションを阻害する可能性がある
肉や魚をお供え物として避ける理由は以下のとおりです。
・仏教の不殺生の教えに反する
・生臭い匂いが仏様の清浄な世界を乱すとされる
・腐敗しやすく、衛生面で問題がある
お彼岸の各宗派による違い

お彼岸は日本の仏教行事として広く知られていますが、宗派によって意味や行事の内容に違いがあります。
主な宗派ごとの特徴を簡単に紹介します。
浄土真宗
浄土真宗では、「お彼岸」という言葉はあまり使われず、「春季・秋季のお勤め」と呼ばれることが多いです。
個人の供養よりも、阿弥陀如来の教えを聞く機会として重視され、お寺での法要に参加し、仏様への感謝や祈りを捧げることが大切とされています。
浄土宗
浄土宗では、お彼岸の法要を「彼岸会(ひがんえ)」と呼びます。
この期間中、阿弥陀如来の浄土への往生を願い、念仏を唱えることが推奨されています。
特に春分・秋分の日は、極楽浄土が西にあると信じられているため、「日想観(にっそうかん)」という修行が行われます。
これは、沈む夕日を見つめながら極楽浄土を心に描き、念仏を唱える修行です。
日蓮宗
日蓮宗では、お彼岸の法要を「お会式(えしき)」と呼びます。
この法要では、法華経の読誦(どくじゅ)が中心となり、先祖供養だけでなく、自身の修行を深める期間とされています。
曹洞宗・臨済宗(禅宗)
曹洞宗や臨済宗などの禅宗では、お彼岸の法要を「彼岸会」や「彼岸法要」と呼びます。
この期間中、座禅や経典の読誦が行われ、先祖供養とともに、自身の修行を見つめ直す機会とされています。
真言宗
真言宗でも、「彼岸会」や「彼岸法要」が行われます。
特徴的なのは、真言(マントラ)や曼荼羅を用いた儀式が行われることです。
先祖供養だけでなく、自身の修行を深める期間としての意味も重視されます。
お彼岸のお布施はいくら?
お彼岸の時期には、菩提寺で「彼岸会」と呼ばれる法要が行われます。
お墓参りや法要の際には、お寺にお布施を包むのが通例です。
お布施の金額は、法要の規模や地域によって異なりますが、目安は以下のとおりです。
・合同法要の場合:3,000円〜10,000円程度
・個別法要の場合:30,000円〜50,000円程度
お彼岸の法要は合同で行われるため、個別法要よりも比較的少額で済む傾向があります。
個別法要を希望する場合、葬儀・新盆・一周忌などの年忌法要と同様に、30,000円〜50,000円程度のお布施が目安とされています。
ただし、最終的な金額は菩提寺や僧侶と相談し、希望や状況に応じて決めるのが理想的です。
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お彼岸にやってはいけないことはある?
結論として、仏教においてお彼岸に禁じられている行為はありません。
ただし、周囲に気にする人がいる場合は、トラブルを避けるために配慮が必要です。
お彼岸にやってはいけないと言われる行為には、以下のようなものがあります。
・結婚式
・引っ越し
・お見舞い
・お宮参り
・納車
・水辺で遊ぶ
・彼岸花を持って帰る
詳しくはお彼岸にやってはいけないこと7選で説明しています↓
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避けたほうが良いといわれる理由
なぜ結婚式や引っ越しなどの大きなお祝い事を避けることが望ましいのでしょうか?これには主に二つの理由があります。
①お彼岸との両立の難しいから
お彼岸は先祖を敬い、供養する大切な期間です。
しかし、結婚式や引っ越しなどの大きな行事は準備や片付けに時間がかかるため、先祖供養に十分な時間を割くことが難しくなる可能性があります。
先祖供養を疎かにすることは、ご先祖様に対する感謝の気持ちを表せないだけでなく、家族の絆を深める機会を逃してしまうことにもつながりかねません。
➁慶事と弔事は分けて考えることが大切だから
お彼岸は弔事の要素を含む行事であり、慶事と同時に行うことは文化的に適切ではないと考えられています。
人生の節目を祝う「慶事」と、先祖を偲び供養する「弔事」では、求められる心構えや行動が大きく異なります。
両者を同時期に行うと、それぞれの意味合いが薄れてしまう恐れがあるため、注意が必要です。
やむを得ず同時期に行う場合は、周囲の理解を得た上で、お彼岸の供養もしっかり行うことが大切です。
先祖供養に十分な時間を確保し、お祝い事とは切り離して、それぞれの意義を大切にしましょう。
お彼岸に土いじりを避けるべきは誤解?
お彼岸の期間中に「土いじり」を避けるべきだという考えがありますが、これは誤解です。
実際には、お彼岸と土いじりに関するタブーは存在しません。この誤解の原因は、「土用」の期間と混同されていることにあります。
土用とは、立春・立夏・立秋・立冬の直前約18日間のことで、この期間は土を司る神様「土公神(どくしん)」が地中にいると信じられています。そのため、庭の手入れや農作業、建築の基礎工事などの「土を動かす行為」を避けるべきとされています。
一方、お彼岸は春分と秋分を中心とした各7日間で、ご先祖様を供養する期間です。仏教的な観点から、期間中に土いじりを避けるべきという明確な戒律はありません。
お彼岸にお供えする「おはぎ」や「ぼたもち」の違い

「おはぎ」と「ぼたもち」は、基本的に同じ食べ物を指しますが、季節によって呼び名が変わります。
ぼたもち:春のお彼岸に食べられます。牡丹の花が咲く時期にちなんで「ぼたもち(牡丹餅)」と呼ばれます。
おはぎ:秋のお彼岸に食べられます。秋の七草の一つである萩の花にちなんで「おはぎ(萩)」と呼ばれます。
形状の違いとしては、おはぎは俵型で、つぶあんをまぶすことが多いのに対し、ぼたもちは丸型で、こしあんをかけることが多いです。
ただし、現代では季節に関わらず両方の呼び名が使われ、あんこの種類も季節で厳密に区別されないことが多いです。
なぜ「おはぎ」や「ぼたもち」をお供えするの?
お彼岸に「おはぎ」や「ぼたもち」をお供えするのは、小豆には邪気を払う力があると信じられてきたためです。
古くから、小豆の赤色は魔除けの効果があるとされ、先祖供養の際に供えられるようになりました。
その理由は以下のとおりです。
・赤色の力:小豆の赤色は、魔除けの色とされています。この赤色が邪気や悪霊を寄せ付けないと考えられていました。
・音の力:小豆を煮ると「ポクポク」という音がします。この音が邪気を払うと信じられていました。
・栄養価:小豆は栄養価が高く、健康に良いとされていました。健康であることは、邪気に負けない力を持つことにつながると考えられていました。
また、中国の陰陽思想の影響も受けており、赤色は太陽や生命力を象徴する「陽」の色として邪気を払うとされていました。
簡単レシピ
おはぎやぼたもちを手作りする際のポイントは以下のとおりです。
米の配合:もち米とうるち米を2:1の割合で混ぜると、程よい粘りと食感が得られます。
水加減:もち米はうるち米より少ない水で炊きます。炊飯器のおこわモードを使うと失敗が少なくなります。
つぶし方:炊きたてのご飯を軽くつぶし、粒感を残すのがコツです。
形成:手に水をつけながら俵型や丸型に整えます。
アレンジ例
・つぶあんおはぎ:基本のおはぎです。つぶあんで包みます。
・きなこおはぎ:きなこと砂糖、少量の塩を混ぜたものをまぶします。
・黒ごまおはぎ:すりごまに砂糖と塩を加えたものをまぶします。
・ずんだおはぎ:枝豆をすりつぶし、砂糖と塩で味付けしたものでおはぎを包みます。
・青のりおはぎ:関西地方で人気のアレンジです。青のりをまぶし、中にあんを入れます。
これらのバリエーションを組み合わせて、彩り豊かな三色おはぎを作るのもおすすめです。
小豆の持つ邪気払いの力を信じるか否かに関わらず、手作りのおはぎやぼたもちを大切な人と共に味わうことは、お彼岸の時期ならではの楽しみと言えます。
お盆とお彼岸の違い

目的の違い
お盆がご先祖様を「迎える」行事であるのに対し、お彼岸は私たちが「敬う」行事と言えるでしょう。
お盆は、ご先祖様の霊を自宅に迎え入れ、もてなす行事です。一般的に、お盆の期間中はご先祖様の霊が現世に戻ってくると考えられています。そのため、家族が集まり、仏壇や精霊棚を設けて、ご先祖様をおもてなしするのです。
お彼岸はご先祖様を敬い、供養する行事です。この期間は人々は墓参りをしたり、仏壇に供物を捧げたりして、ご先祖様への感謝の気持ちを表します。また、自身の善行を積むことで、彼岸(悟りの世界)に近づこうとする大切な期間でもあります。
時期と期間の違い
お盆が夏の一時期に集中して行われるのに対し、お彼岸は春と秋の2回、それぞれ1週間かけて行われるという違いがあります。
お盆は夏に行われ、多くの地域では8月13日から16日までの4日間を指します。
お彼岸は春と秋の2回行われます。春分の日と秋分の日を中心とした7日間がお彼岸の期間となります。
行事内容の違い
お盆の主な行事には、以下のようなものがあります。
1. 迎え火:お盆の初日に、ご先祖様の霊を迎えるために火を焚きます。
2. 精霊棚の設置:ご先祖様をもてなすための特別な棚を設けます。
3. 盆踊り:地域によっては、ご先祖様を楽しませるための踊りが行われます。
4. 送り火:お盆の最終日に、ご先祖様の霊を送り返すために火を焚きます。
お彼岸の主な行事は以下のとおりです。
1. 墓参り:お墓を訪れ、掃除や供養を行います。
2. 仏壇への供養:仏壇に花や供物を捧げ、ご先祖様を敬います。
3. 法要:寺院で法要に参加したり、僧侶を自宅に招いて供養を行ったりします。
4. 善行の実践:六波羅蜜などの仏教の教えに基づいた善行を積みます。
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よくある質問
お墓参りは必須か?
お彼岸のお墓参りは必須ではありません。
先祖を敬い、感謝の気持ちを表す大切な機会です。可能な限り参拝することが理想ですが、諸事情でお墓参りができない場合は、自宅で手を合わせるなど、別の方法で供養することも可能です。
お墓が遠方の場合どうする?
遠方にお墓がある場合は、以下の方法を参考にしてください。
日程調整:お彼岸の期間前後で都合の良い日を選んで参拝する。
自宅供養:お仏壇にお供え物をし、手を合わせる。
お供え物の送付:お花やお供え物を郵送する。
代理参拝:親族や知人に代理でお墓参りを依頼する。
お墓の引っ越し:頻繁に参拝できる場所への改葬を検討する。
お供え物はいつ取り下げるべき?
・生花:1〜3日程度で取り下げる。
・果物や菓子:1日程度で取り下げる。
・お茶や水:毎日新しいものに取り替える。
取り下げたお供え物は、感謝の気持ちを込めて家族でいただくのが一般的です。
初彼岸とは何ですか?
初彼岸(はつひがん)とは、亡くなった方が初めて迎えるお彼岸のことを指します。
特に大切な供養の機会とされ、親族が集まってお墓参りをしたり、法要を営んだりすることが多いです。
初彼岸では、通常のお彼岸よりも丁寧な供養を心がけ、故人を偲ぶ時間を大切にします。
ご遺族にとって、初めての大きな区切りとなる法要であり、故人への思いを新たにする機会でもあります。
また、お墓参りでは、墓石の建立や墓誌の納骨など、初彼岸ならではの作法が行われることもあります。
お彼岸に何もしないのはいいの?
結論、お彼岸に何もしなくても特に問題はありません。
彼岸へ至るための修行期間とされているため、何かをしなければいけない期間ではないのです。
ただ、昔からの慣習でお彼岸期間にお墓参りなどをおこなう人が多いのも事実ではあります。
まとめ
この記事では
・お彼岸の意味や成り立ち
・2025年の日程
・お彼岸にすること
・お彼岸に避けた方が良いこと
などを解説しました。
お彼岸は、先祖を敬い、感謝の気持ちを表す大切な機会です。
この期間に行うお墓参りや供養は、先祖とのつながりを再確認し、自身の生き方を振り返る貴重な時間となります。
お彼岸を機に、先祖の偉大さや、その教えの尊さに改めて思いを馳せてみてはいかがでしょうか。