お彼岸団子とは

お彼岸団子は、お彼岸の期間に先祖を供養するために作られる団子です。
仏教の行事であるお彼岸では、亡くなったご先祖様を敬い、感謝の気持ちを込めて供養をおこないます。
お彼岸団子は、家族が集まって作り、仏壇やお墓にお供えされることが多いです。
団子の種類や形、色には地域や家庭ごとの違いがあり、供養の象徴として重要な役割を果たします。
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お彼岸に団子をお供えする理由
お彼岸には、団子をお供えする風習があります。その理由には、さまざまな意味が込められています。
①ご先祖様に一休みしてもらうため(入り団子)
お彼岸の期間中、ご先祖様がこの世へ戻ってくると考えられています。
そのため、遠路はるばる訪れたご先祖様に一休みしてもらうための供物として、団子が供えられるのです。
➁無事にあの世へ戻れるよう願うため(明け団子)
お彼岸の終わりには、ご先祖様が再びあの世へ帰るとされています。
団子を供えることで、ご先祖様が迷うことなく無事に帰れるよう願う意味が込められています。
③ご先祖様への感謝や敬意を表すため
団子は、手軽に作ることができ、昔から供養の場で用いられてきました。素朴でありながらも、ご先祖様への感謝の気持ちを込めてお供えされる、大切な供物のひとつです。
④丸い形が円満や供養の象徴だから
団子の丸い形は、円満や家庭の調和、永遠の命を象徴するとされています。仏教では、丸い形のものは仏様の教えの円満さを表すともされており、団子は供養にふさわしい供物として大切にされています。
そもそもお彼岸って?

お彼岸(おひがん)は仏教に基づく行事で、先祖供養や精進を行うための特別な期間です。
仏教徒が亡くなったご先祖様を供養し、彼らの霊を慰めるために行われます。
「彼岸」という言葉は、仏教の言葉で、「悟りの世界(極楽浄土)」を意味しています。
私たちが生きている現世を「此岸(しがん)」と呼び、「煩悩の世界」という意味があります。
お彼岸にやってはいけないこと7選!お彼岸にすることも紹介
どうして春と秋なの?

お彼岸の中日である春分の日・秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈む日です。
日照時間が昼夜でほぼ同じになるため、「陰陽のバランスが取れる特別な期間」と考えられています。
また仏教では、西には極楽浄土があると考えていて、「此岸(現世)」と「彼岸(悟りの世界)」が最も近づく時期のため、仏事をするのに最適な期間とされているからです。
農作物の収穫時期にもあたり、自然の恵みに感謝する意味合いも含まれています。
お彼岸の期間と行われること
お彼岸は春と秋に行われます。春彼岸は春分の日(3月20日頃)を中心に、秋彼岸は秋分の日(9月23日頃)を中心に行われます。各期の前後3日間、合計で7日間がお彼岸の期間です。
この期間に行われる主な活動は以下の通りです。
● お墓参り:ご先祖様の墓地を訪れ、掃除やお供え物をし、手を合わせてお参りする
● 仏壇の掃除:家の中にある仏壇をきれいにし、お供え物を用意する
● 精進料理:肉や魚を避け、野菜や穀物を中心にした料理を食べ、心を清める
● お彼岸団子の供養:仏様やご先祖様への供養の気持ちを込めて作られる
海外にもお彼岸はあるの?
お彼岸は日本特有の仏教行事です。
ただし、海外にもお彼岸に似た行事があります。
①中国
清明節(せいめいせつ)
ご先祖様の墓参りをする行事(4月)
②韓国
秋夕(チュソク)
ご先祖様を祀る韓国の旧盆(9月ごろ)
③メキシコ
死者の日
ご先祖様の霊を迎えるお祭り(11月)
お彼岸団子の数と正しい並べ方
お彼岸に供える団子の数には、地域や宗派によって違いがありますが、特に 6個または7個 が一般的です。
それぞれに意味があり、ご先祖様の供養や自身の徳を積む願いが込められています。
六道にちなんで6個

お彼岸団子を6個並べると、「六道(ろくどう)」を象徴していると言われています。
六道とは、仏教における輪廻転生の六つの世界(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天)を指します。人間はこの六道の中を生まれ変わりながらさまよっているとされ、供養の際に6個のお団子を供えることで、迷いの世界から抜け出し成仏できるようにとの願いが込められているのです。
また、仏教には六波羅蜜や六地蔵など、6にまつわるものが多いことからも、お団子を6個お供えする場合が多いです。
並べ方
お彼岸団子を6個並べる場合は、三段ピラミッド型が一般的です。この配置方法は、下段に3個、中段に2個、頂点に1個を置きます。ピラミッド型は安定感があり、見た目にも美しいバランスを保てるのが特徴です。さらに、ピラミッド型にすることで、故人が無事成仏できるように道標の役割も果たすと言われています。
極楽浄土をめざして7個
お彼岸団子を7個並べる場合も多いです。
7には「六道から抜けて極楽浄土に行けるように」という想いが込められていると言われています。
さらに、仏教では命が尽きた後、三途の川のほとりに到達するまでに「7日間」かかると言われているため、7日ごとに法要が行われます(初七日・二七日・三七日など) 。
そのため、7個の団子を供えることで、無事故人が成仏できるよう祈りを込めるという意味もあるのです。
並べ方
7個並べる場合は、五輪塔型が一般的です。五輪塔型は、中央に大きめの団子を1個置き、周囲を6個の団子で囲む配置です。仏塔の五輪塔を模した形で、供養の気持ちを表します。下段に4個、上段に3個を配置する「二段重ね」にする場合もあります。
「死者の審理」の回数で10個
四十九日までの7回の審判で判決が下りない場合、一周忌や三回忌など、追加の審判が行われる「死者の審理」という考え方があります。
初七日から三回忌まで合計10回あり、その回数に由来して10個のお団子をお供えすることもあります。
13人の仏様と同じ13個
十三仏信仰という信仰にちなんで、13個のお団子をお供えすることもあります。
三十三回忌まで亡くなられた方を守ってくれる13人の仏様のことを、十三仏といいます。
亡くなられた方がこの世に未練を残すことなく、極楽浄土へとたどり着けるように導くといわれています。
並べ方
1段目に7個のお団子を円状に並べて、2段目に5個のお団子を並べて、3段目の中心に1個のお団子を乗せて、お供えするとベスト。
四十九日分で49個
亡くなられた方が極楽浄土に行けるかどうか決まる四十九日にちなんで、49個のお団子をお供えする場合もあります。
供える際の注意点
お彼岸団子をお供えする際には、いくつか注意したいポイントがあります。
● 団子の大きさを揃える
供えたときの美しさを意識し、なるべく均一な大きさの団子を作ると、整然とした印象になります。中央の団子をやや大きめにする場合もありますが、極端なサイズ差が出ないようにしましょう。
● 奇数・偶数の違いに配慮する
日本では、お供え物の数を奇数にすることが一般的ですが、六道を表す6個の並べ方も伝統的に受け入れられています。地域や宗派によって異なるため、慣習に合わせるとよいでしょう。
● 団子を置く向きに注意
お供え物は、仏壇の前に「仏様が食べる向き」で配置するのが基本です。仏様の正面に、美しく見えるように整えましょう。
● 半紙や懐紙の扱い方
団子を並べる際は下に半紙や懐紙を敷くことが多いですが、敷く際は平らな面を仏壇に向け、尖った面が自分のほうに向くようにしましょう。
お彼岸団子はいつお供えするの?

彼岸団子は、春分の日と秋分の日、それぞれのお彼岸入りの3日前と、お彼岸明けの3日後にお供えします。
お彼岸入りにお供えするお団子は「入り団子」、お彼岸明けにお供えするお団子は「明け団子」と名付けられている。
お団子やお餅は、あまり嚙まないで食べられる食べ物のため、仏様やご先祖様も食べやすいだろうと考えられていたこともあり、お供え物として定着しました。
また保存がきいて、すぐに傷まないこともお供え物として最適だとの理由からです。
「入り団子」は、長い旅路にお疲れのご先祖様を癒すためにお供えします。
「明け団子」には、再び極楽浄土へお戻りになるご先祖様への敬意を表す意味合いがあります。
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お彼岸団子はどこにお供えするの?
仏壇やお墓にお供えします。
それぞれ細かく見ていきましょう。
仏壇の場合
仏壇にお供えする場合、ご先祖様の供養という意味合いがあるため、ご先祖様の魂が宿る仏壇中央のお供え台などの上に置きましょう。
お彼岸の仏壇特集!お彼岸に向けての準備、仏壇飾りやお供えするものなどを詳しく解説
お墓の場合
お墓にお供えする場合、ご先祖様が極楽浄土で安らかに過ごせるようにと願い、感謝を伝えることができます。
お墓を綺麗にお掃除してから、正面にお供えするようにして、供物台などがあればその上に置きましょう。
お供え後は必ず持ち帰りましょう。
そのまま放置してしまうとカラスなどの野生動物に荒らされたり、虫が寄ったりして汚くなり周囲にも迷惑をかける可能性があります。
お供え台や高坏の場合

彼岸団子を小皿に盛ってから、お供え台などの上に置きましょう。
こちらも、お供え後は家族みんなでいただきましょう。
高坏(たかつき)
お供え物を置くための伝統的な台です。
お彼岸や法事のときに、仏壇やお墓の前に設置することが多いものです。
お彼岸団子の作り方

お彼岸団子は、白玉粉や上新粉を使って簡単に作ることができます。以下では、基本的な団子の材料と作り方をご紹介します。
材料と作り方
材料(10個分)
● 上新粉 200g
● 水 120ml
● 砂糖(お好みで)
● みたらし団子のタレ(お好みで)
作り方の手順
1.ボウルに上新粉を入れ、水を少しずつ加えながらよく混ぜる
2.生地がまとまったら、手で団子の形に丸める
3.鍋に水を沸騰させ、団子を入れて茹でる。団子が浮き上がってきたら、取り出して水気をよく切る
4.食べる際は、お好みでみたらし団子風にタレをかける
作る際のポイント
団子を美味しく作るには、以下のポイントを意識すると良いでしょう。
● 生地のこね方と水分量を工夫する
柔らかいお団子に仕上げるためには、白玉粉を多めに使用し、水は少しずつ加えて調整します。生地をこねる際は、耳たぶの柔らかさを目安に、均一に練り上げることが大切です。表面が滑らかで、なめらかな触感になるまでしっかりこねるようにしましょう。
● 茹で時間に気をつける
茹で時間はお団子が浮き上がったタイミングで取り出すのがベストです。茹で過ぎると固くなるため、浮き上がった後、さらに1分程度茹でてから冷水で素早く冷やしましょう。そうすることで、表面の食感を保てます。
● 保存は冷凍で
お団子は冷蔵よりも冷凍保存がおすすめです。冷蔵すると硬くなってしまいますが、冷凍保存することで、時間が経っても柔らかさを保つことができます。冷凍する際は団子を1個ずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れておきましょう。食べる前は冷蔵で2,3時間おくか、電子レンジで温めると、ふっくらとした仕上がりになります。
● 柔らかく仕上げたい場合の隠し味
より柔らかく仕上げたい場合や、一度に全部食べ切らず冷凍することがわかっている場合は、甘酒やはちみつを加えるとさらにしっとりと仕上がります。
お彼岸団子のおいしい食べ方
お彼岸団子は、シンプルにそのまま食べるだけでなく、アレンジして美味しくいただけます。以下でアレンジレシピを紹介します。
①みたらし団子風

甘辛いみたらしのタレをかけると、一層風味豊かになります。
作り方
1.鍋に醤油 大さじ2、砂糖 大さじ3、みりん 大さじ1、水 100ml を入れて加熱する。
2.水溶き片栗粉(片栗粉 小さじ1を水 小さじ2で溶く)を加え、とろみをつける。
3.団子に絡めて完成。
②焼き団子

団子を焼いて、香ばしい味わいに変えて楽しむのもおすすめです。焼き目をつけることで、外はカリっと、中はもちもちの食感が楽しめます。
作り方
1.フライパンやグリルで団子の表面に焼き目がつくまで焼く。
2.みたらしタレや醤油を軽く塗ってさらに焼くと、香ばしさアップ。
③揚げ団子

団子を揚げることで、サクサクとした食感が楽しめます。
作り方
1.180℃の油で団子を表面がきつね色になるまで揚げる(2〜3分)。
2.砂糖をまぶすとスイーツ風に、塩をふるとおつまみにも。
④きなこや黒蜜をかける

団子にきなこや黒蜜をかけることで、甘さを楽しみながら、風味豊かな味わいに仕上がります。
作り方
1.団子にきなこ(大さじ2)と砂糖(大さじ1)を混ぜたものをまぶす。
2.黒蜜をたっぷりかけると、さらに贅沢な味わいに。
彼岸団子以外にお彼岸にお供えするもの5種
①ぼたもち・おはぎ

ぼたもちとおはぎは、どちらももち米を使った和菓子で、お彼岸によく食べられます。
春の「牡丹」にちなむぼたもちは、つぶあんで包み、ふっくらとした楕円形が特徴。
秋の「萩」に由来するおはぎは、こしあんで包み、小ぶりの楕円形です。
小豆の赤色には魔除けの意味があり、昔から縁起の良い食べ物とされています。
地域によって形や呼び名に違いはありますが、現在は見た目に大きな差はなく、つぶあん・こしあんの違いも好みによります。
②和風ヴィーガン!精進料理
お肉とお魚をまったく使わない、日本文化独自のヴィーガン。
お供えするものには、ごま豆腐、煮しめ、けんちん汁などがあります。
ごま豆腐は精進料理の定番といってもいいもの。
ごまは健康と長寿を象徴しています。
煮しめは根菜の煮物で、根菜には家族の絆が深まるという意味があり、縁起物でもあります。
けんちん汁は野菜の味噌汁で、こちらも精進料理の代表格。
身体を温める作用もあります。
精進料理がお肉やお魚を避ける理由として、仏教の戒律に従って、質素な食事で心を清めるという意味があります。
野菜や穀物中心の食事には、すべての生命に感謝して、シンプルさを心がけるといった意味もあります。
③果物
フルーツをお供えする場合は、ぶどうや桃などの腐りやすいものは避けるようにしましょう。
りんごは、身がしっかりしているため縁起がいいとされています。
みかんは丸い形をしているので、やはり「円満」を象徴しています。
バナナは房で実がなるため、家族や仲間との結びつきを表します。
④お花
仏壇やお墓にお供えするお花は、香りの強すぎないお花や日持ちするお花が良いといわれています。
お彼岸にピッタリなお花として、菊・ユリ・リンドウ・カーネーション・グラジオラスがあります。
お花の意味
①菊
長寿・高貴・邪気払い
②ユリ
純粋・清浄・清らかな心
③リンドウ
敬意・思いやり
④カーネーション(白・ピンク)
追悼・愛情
⑤グラジオラス
誠実・情熱
お彼岸で避けたほうがいいお花もあります。
避けたほうがいいお花
①トゲのあるお花
バラ・アザミなど
亡くなられた方を傷つけてしまう
②匂いの強すぎるお花
一部のユリ・ジャスミンなど
仏壇などに向かないため
③毒性のあるお花
スズラン・ヒガンバナなど
縁起が悪いため
⑤お線香
お線香は、元々お香典として捧げられていたものであり、良い香りでご先祖様を供養するためのものです。
お彼岸に適したお線香が、白檀(びゃくだん)・沈香(じんこう)・ラベンダーや桜の香りなどがあります。
白檀は上品で甘い香りがあり、お彼岸に最適とされています。
沈香は深みのある趣深い香りで、格式の高さを演出できます。
ラベンダーや桜の香りは、アロマオイルにも使われている現代風な香りで、こちらもお彼岸で人気です。
仏壇にお供えするときは、お線香に火を点けた後、手であおいで火を消します。
このとき、口で吹き消しすのはNG。
地域や宗派によって異なることもありますが、お線香を1~3本立てるのが一般的です。
お墓参りでお線香をお供えするときは、風が吹いているとお線香に火を点けづらいので、防風カバーなどを使って火を点けることをおススメします。
場所によっては、お線香に火を点ける専用のバーナーが設置してあるので、積極的に使うと良いでしょう。
豆知識ですが、ろうそくの火は「仏様の智慧の光」を象徴しています。
お供えを避けた方がいいもの6選
①お肉やお魚などの動物性食品
精進料理の習慣に反するため、お彼岸では避けましょう。
焼肉やステーキ、お魚のお刺身やお寿司、ハムやベーコン、卵料理などは控えましょう。
②お酒などのアルコール類
仏教では「五戒(ごかい)」の一つとして、「不飲酒戒(お酒を飲まない)」があるため、お彼岸では避けましょう。
亡くなられた方が生前にお酒が好きだった場合でも、お寺や宗派によってはふさわしくないことがあります。
どうしてもお供えしたい場合は、一時的にお供えした後、すぐに下げましょう。
③臭いの強すぎる食べ物
仏壇やお墓は清らかな場所なので、刺激的な臭いのする食べ物は避けましょう。
ニンニクやネギを使った料理(餃子・キムチなど)、カレー、強い香りのスパイス(唐辛子・山椒など)が対象です。
臭いの強くないお吸い物や薄味の煮物などをお供えしましょう。
④腐りやすい食べ物
仏壇やお墓に長時間お供えすることになるため、傷みやすかったり腐りやすい食べ物は避けましょう。
生クリームを使ったケーキやプリン、果物ジュース、
夏場なら、バナナ・桃・イチゴなどのフルーツも傷みやすいので気を付けてください。
日持ちがする和菓子、羊羹・干菓子・落雁などにしましょう。
⑤トゲのあるお花
バラやアザミ、サボテンなどトゲのあるお花は、亡くなられた方を傷つけてしまうイメージがあるため、供養には不向きです。
菊・ユリ・リンドウなど、清らかなお花にしましょう。
⑥彼岸花
ヒガンバナは、「死人花」・「幽霊花」など不吉な別名を持ち、お墓にお供えするのは縁起が悪いためです。
またヒガンバナ以外にも、毒性のあるスズランやチョウセンアサガオなども避けましょう。
お彼岸のお墓参りはいつ行くのがいい?タイミングやマナーを解説!
お墓参りでしてはいけないこと4選
①墓石の上に直接ものを置く
墓石はご先祖様が眠っている神聖な場所のため、ものを直接置くのは失礼にあたります。
お供え物も供物台に置くのがマナーです。
②お供え物をそのまま放置する
そのまま放置してしまうと、カラスなどの鳥や野生動物が荒らしに来たり、腐ってしまって悪臭が発生して不衛生なため気をつけましょう。
お供え物はその場で下げて、帰宅後に家族みんなでいただきましょう。
③お墓の周りを汚す
お墓の周りをお供えしているお花やお線香の灰などで散らかしてしまうと、周囲のお墓に迷惑がかかってしまいます。
雑巾やほうき、ごみ袋などのお掃除道具も持っていくのが良いでしょう。
④お墓参りの服装が派手すぎ
お彼岸は厳粛な行事の一つなので、ド派手な服装やアクセサリーはふさわしくないとされています。
落ち着いた色のカジュアルスタイルなど、シンプルな服装を心がけましょう。
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彼岸団子とそっくり!月見団子との違い
彼岸団子とそっくりで、白くて丸いお団子が積み上げられている月見団子。
パッと見は変わりがわからないですが、お供えする目的や積み上げる数に違いがあります。
彼岸団子はお彼岸に、ご先祖様の供養として極楽浄土へお祈りする目的で、仏壇やお墓などにお供えします。
月見団子は秋の収穫の時期に、月に感謝して豊作をお祈りする目的で、縁側や窓辺にお供えします。
原材料も、彼岸団子だと上新粉や米粉、もち米が材料ですが、月見団子だと上新粉や白玉粉となり、少し材料が違います。
積み上げる数も、彼岸団子だと6個だったり、7個だったりですが、月見団子は十五夜にちなんで15個積んだり、十三夜にちなんで13個積んだりと、違いがあります。
お供え後も、彼岸団子は家族みんなで食べて、供養の気持ちを込めますが、月見団子は月の力をいただくべく、月を眺めながら食べます。
見た目はそっくりでも、目的や材料など違うことがわかりましたね。
よくある質問
お供えした団子はいつまで置いておくべき?
お団子は、半日〜1日を目安に早めに下げるのが良いです。
衛生面の問題もあるため、長時間放置しないようにしましょう。
団子の代わりに他のお菓子でも良い?
団子はお彼岸のお供えとして伝統的な意味がありますが、代わりに和菓子を供えることも可能 です。
たとえば、ぼたもちやおはぎ、まんじゅう、羊羹などの和菓子 を供える家庭もあります。
ただし、地域や宗派によって考え方が異なるため、事前に確認するとよいでしょう。
団子の材料は地域ごとに違う?
地域によって 団子の材料や作り方に違いがあります。
まず関東地方では、上新粉(うるち米)を使用した歯切れのよい団子が一般的です。
続いて関西地方では、白玉粉(もち米)を使い、もちもちに仕上げることが多いです。
さらに一部の地域では、あんこやきなこをまぶした団子を供えることもあります。
まとめ
今回は、彼岸団子について解説していきました。
お彼岸の時期にお供えすることや、お供えする目的、お供え後の食べ方など、新しい発見があったと思います。
彼岸団子を一から手作りしたり、お供え後のお団子をひと工夫したり、楽しく美味しくお彼岸を過ごしてみてはいかがでしょうか。