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【2025年版】樹木葬とは?種類・費用・メリット・注意点をわかりやすく解説

最新編集日:2025年09年05日

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樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草花を墓標とする、新しいお墓の形です。 1999年に始まった樹木葬は、その後、急速に広がり、今ではお墓の購入者の半数が樹木葬を選んでいます。 しかし樹木葬を一度も見たことがない方は、さまざまな疑問をお持ちではないでしょうか。 この記事ではお墓のプロが、樹木葬の基本から、種類や費用、メリットや注意点までを網羅的に解説します。 〈記事を読んでわかること〉 ● 樹木葬の種類 ● 樹木葬の費用相場 ● 樹木葬のメリット ● 樹木葬でよくある失敗 この記事の情報が、あなたの樹木葬選びのお役に立てたら幸いです。
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【目次】

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樹木葬とは|注目される新しいお墓のカタチ

樹木葬の種類(立地環境別・埋葬形式別)

樹木葬の費用相場・費用の内訳

樹木葬の6つのメリット(選ばれる理由)

樹木葬でよくある失敗(後悔したこと)

霊園選びで後悔しないためにやるべきこと

樹木葬の検討から納骨までの4ステップ

よくある質問(FAQ)

まとめ

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樹木葬とは|注目される新しいお墓のカタチ

従来のお墓と樹木葬の違いを比較した図解
初めに、樹木葬がどのようなお墓なのか、その基本的な意味と特徴、そしてなぜ今これほど多くの人に選ばれているのかを解説します。 樹木葬とは、墓石の代わりに樹木を墓標(シンボル)として遺骨を埋葬する供養方法です。多くの場合、霊園や寺院が永代にわたって供養・管理をしてくれる「永代供養(えいたいくよう)」が付いており、承継者(お墓の後継ぎ)がいない方でも利用できます。 「自然に還りたい」「承継者に負担をかけたくない」といった現代のニーズに合っていることから、新しい供養の形として急速に普及しています。日本で最初の樹木葬は1999年に岩手県のお寺で始まり、その後、都市部にも広がりました。2025年の時点では、新たにお墓を購入する方の半数が樹木葬を選んでいます(石のお墓が2割、納骨堂が2割、樹木葬が5割)。

樹木葬の種類(立地環境別・埋葬形式別)

樹木葬は、霊園の場所や雰囲気といった「立地環境」と、遺骨をどのように埋葬するかという「埋葬形式」の組み合わせによって、主に6種類に分類されます。それぞれの特徴を知ることで、ご自身の希望に合ったお墓を見つけやすくなります。

【立地環境別】里山型・公園型・庭園型

樹木葬の立地による3つの分類(里山型・公園型・庭園型)の図解
樹木葬は立地環境によって、里山型・公園型・庭園型に分類されます。以下にそれぞれの特徴を解説します。「自分がどんな場所で眠りたいか、お参りしたいか」をイメージしながらお読みください。 里山型: 里山型は自然の山林をそのまま活かした霊園の樹木葬です。アクセスが不便な場合もありますが、樹木葬本来のコンセプトである「自然回帰」を体現しています。 公園型(都市型): その名の通り公園のように美しく整備された霊園の樹木葬で、明るく開放的な雰囲気が特徴です 。都市近郊に立地している場合が多く、アクセスしやすいのも魅力の一つです。 庭園型(都市型): 駅から徒歩圏内の霊園の一角に樹木葬の区画が設けられます。草花や芝生、石畳の整然とした景観が特徴で、欧風庭園のような趣を持つタイプは「ガーデン型」とも呼ばれます。 このように樹木葬の霊園は、場所や雰囲気によって景観やアクセスが異なります。公園型と庭園型を合わせて「都市型」とも呼びます。一般的には、大自然の中で眠りたい方には里山型が、アクセスや設備を重視する方に都市型が適しています。

【埋葬形式別】合祀型・集合型・個別型

樹木葬の3つの埋葬方式(合祀型、集合型、個別型)の図解
樹木葬は、遺骨をどのように埋葬するか(埋葬形式)によって、合祀(ごうし)型・集合型・個別型に分かれます。それぞれの特徴を以下に解説します。 合祀(ごうし)型: 骨壷から取り出した複数の方の遺骨を、一つの区画にまとめて埋葬する形式です。土中で他の方の遺骨と完全に混じり合うため、遺骨を取り出すことも、故人を識別することもできません。 集合型: 1本の樹木(シンボルツリー)の周辺の納骨スペース(カロート)に、複数の家族の骨壺が納められる形式です。遺骨は個別の骨壺に入った状態なので、他の方の遺骨と混じることはありません。 個別型: 一つの家族や個人ごとに「専用の区画」「専用のシンボルツリー」が用意されるタイプです。プライベートな空間が保たれ、一般のお墓に近い感覚でお参りできます。 樹木葬のコンセプトである「自然回帰」に最も近いのは、土中に遺骨を埋葬する合祀型です。 「自然の中で眠りたいが、遺骨は個別に安置してほしい」という方は、集合型・個別型を選べば遺骨は個別に保管されます。ただし、多くの霊園では一定期間(13回忌や33回忌)を過ぎると合祀されます(自然に還される)。 当サイトの調査では、「集合型」を選んだ方が最も多く(46.6%)、次いで「合祀型」が39.5%、「個別型」が13.9%という結果になりました。

樹木葬の費用相場・費用の内訳

樹木葬の購入金額に関するアンケート調査の結果を示す横棒グラフ
多くの方が樹木葬を選ぶ大きな理由の一つは、一般的なお墓より費用を抑えられるからです。ここでは、樹木葬にかかる費用の相場や内訳、そして費用が変動する要因について、くわしく見ていきましょう。

全体の費用相場・一般墓との違い

樹木葬の費用相場は、全体で約60万円~70万円と言われています。 これは、墓石を建てる一般墓の全国平均(約150万円)と比べると半分以下の金額です。樹木葬は高価な墓石やその設置工事を必要としないため、費用を大幅に抑えることができます。 実際に、当サイトが樹木葬の購入者1002人に行った調査でも、最も多かった価格帯は「30~60万円未満」(31.5%)でした。9割近くの方が100万円未満で樹木葬を契約されています。

初期費用・追加費用・年間管理費

樹木葬の費用は「初期費用」「追加費用」「年間管理費」の3つで構成されます。

初期費用

初期費用とは、契約時に最初にまとめて支払う以下の費用のことです。 永代使用料:お墓の土地を使用する権利料 永代供養料:永代にわたって供養・管理をしてもらうための費用 埋葬料(納骨料):納骨作業にかかる手数料 銘板・彫刻料:お名前などを刻むプレートの設置や彫刻にかかる費用

追加費用

すべてのケースでかかるわけではありませんが、ご希望や状況に応じて以下のような追加費用が発生する場合があります。 特注のプレート代:高級な石材や特殊なデザインを希望する場合の費用 個別法要料:一周忌、三回忌など自分の家族だけのための法要にかかる費用 追加納骨料:2人目以降の納骨料 ペット共葬料:ペットも埋葬する際の費用 関連記事:樹木葬のプレートで人気のデザイン10選!後悔しない選び方を解説

年間管理費

年間管理費とは、霊園全体の共有スペースや設備の維持・管理、清掃などにかかる費用です。合祀型や集合型の樹木葬では、年間管理費は不要なケースがほとんどです。しかし専用の区画になる個別型では、数千円から1万円程度の年間管理費が必要になる場合があります。

樹木葬の種類ごとの初期費用相場

樹木葬の初期費用は、「霊園の場所(立地環境)」「遺骨の埋葬形式」によって大きく変わります。

立地環境(里山型・公園型・庭園型)による費用の違い

立地環境別の初期費用相場は以下のとおりです。 ● 里山型:5万円~60万円 ● 公園型:15万円~70万円 ● 庭園型:25万円~120万円 一般的に都市中心部に近い霊園ほど高くなる傾向があります。

埋葬形式(合祀型・集合型・個別型)による費用の違い

遺骨の埋葬形式別の初期費用相場は以下になります。 ● 合祀型:5万円~40万円 ● 集合型:20万円~70万円 ● 個別型:30万円~120万円 樹木葬の初期費用は、立地環境(場所)よりも、遺骨の埋葬形式によって大きく変わる傾向があります。

公営樹木葬の相場

都道府県や市町村が運営する公営霊園の樹木葬は、民営霊園に比べて費用を安く抑えられるのが魅力です。 費用相場は1人あたり10万円~20万円程度で 、中には10万円を切る公営樹木葬もあります 。また多くの場合、管理料は不要です 。 このように公営霊園は民営霊園や寺院墓地より費用を抑えることができます。一方で、募集期間が限られていたり、申し込み資格に制限があるため(その自治体に一定期間住んでいること等)、いつでも誰でも申し込めるわけではありません。

樹木葬の6つのメリット(選ばれる理由)

樹木葬の6つのメリット
樹木葬が人気を集める理由は、現代のライフスタイルに合った多くのメリットがあるからです。当サイトの調査でも「費用を抑えられる」「管理が容易」といった点が、樹木葬を選んだ理由の上位に挙がりました。以下に樹木葬の主なメリットを6つご紹介します。

【コンセプト面】自然に還れる・自然の中でお参りできる

「最後は自然の一部になりたい」 この願いを叶えられることが樹木葬の最大の魅力です。遺族も、四季の変化を感じながら、故人を偲ぶことができます。当サイトの調査でも、17.4%の方が樹木葬を選んだ理由として「自然に還る形が魅力的」を挙げておられます。

【費用面】一般的なお墓より費用を大幅に抑えられる

高価な墓石が不要な樹木葬は、一般的なお墓に比べて初期費用を大幅に抑えることができます。実際に当サイトの調査では、「費用を抑えられる」が樹木葬を選んだ最も多い理由(43.5%)でした。

【管理面】草取りや樹木の手入れが不要

区画内や周辺の草取り・樹木の手入れは霊園が行うため、利用者が草むしりをしたり、造園業者(庭師)を手配する必要はありません。当サイトの調査でも、36.8%の方が樹木葬を選んだ理由に「管理が容易であること」と回答されました。

【契約面】承継者(お墓の後継ぎ)がいなくても契約できる

多くの場合、永代供養が付いているため、承継者がいない方でも契約することができます。当サイトが行ったアンケート調査でも、19.2%の方が樹木葬を選んだ理由の一つに「継承者の心配をしなくてよい」ことを挙げられました。

【契約面】宗教や宗派を問わず契約できる

ほとんどの民営霊園の樹木葬は、無宗教の方でも、どんな宗教に入っている方でも契約できます(宗教不問)。寺院が運営する霊園でも、檀家(だんか)加入を強要されないケースが多くなっています(宗旨不問)。 関連記事:すべての仏教宗派に樹木葬はある|檀家に入る必要性も解説

【契約面】生前契約(生前予約)できる

多くの霊園では、生前契約が可能です。自分の眠る場所を自分で決められるだけでなく、残された家族の負担を減らすことができます。

樹木葬でよくある失敗(後悔したこと)

樹木葬でよくある失敗8選
ここでは、樹木葬選びで後悔しないために、「実際によくある失敗」と「失敗を避ける方法」について解説します。

アクセスをしっかり確認していなかった

自然豊かな環境を重視して里山型の霊園を選んだが、想像以上に遠かった‥という失敗です。契約前に、自宅からのアクセス方法や所要時間を確認し、できれば公共交通機関を使って見学に訪れるとよいでしょう。

秋冬の景観を確認してなかった

緑が美しい春や夏に現地を見学して契約したが、冬に訪れたら葉がすべて落ちて寂しい風景に驚いてしまった‥という失敗です。季節を変えて見学するのが理想ですが、見学時に季節ごとの風景写真を見せてもらうとよいでしょう。

樹木が枯れたときの対応を確認してなかった

シンボルツリーが枯れてしまったのに、霊園から何の連絡もなく、植え替えもされなかった‥という失敗です。自然の摂理と捉えて枯れたままにするのか、無償で植え替えてくれるのかを確認しておきましょう。

他の方の遺骨と混じり合うとは思っていなかった

「合祀(ごうし)型」だと知らずに契約し、後から遺骨が取り出せないと知って後悔する失敗です。特に将来的に改葬(お墓の引っ越し)の予定がある方は、埋葬形式が合祀型・集合型・個別型のどれにあたるのかをしっかり確認しておきましょう。

自然に還れると思っていたが違った

遺骨が土に還ると思っていたのに、骨壷や布袋のまま納骨され、イメージと違ったという失敗です。「遺骨は直接土中に埋葬されるのか」「遺骨は骨壷のまま保管されるのか」を明確に確認しておくとよいでしょう。

初期費用しか確認していなかった

戒名料、プレートの彫刻代、個別法要費など、オプションを追加していくうちに、予想以上に費用がかかってしまった‥という失敗です。2人目以降の追加納骨料も見落としがちです。「一式〇万円」という表示だけでなく、希望する全ての追加オプションの見積もりを取っておく必要があります。

お線香やお供え物が禁止だと知らなかった

ほとんどの樹木葬では、火災防止の観点から、お線香やローソクの使用が禁止されています。また食べ物のお供え物は、野生動物を呼び寄せたり腐敗の問題があるため、持ち帰りする決まりになっています。これらのルールは霊園ごとに異なるため、契約前に必ず確認しておきましょう。

ペットと一緒に眠れると思い込んでいた

ペットと一緒に眠れる(ペット共葬可)と思い込んで契約したものの、後から「ペット共葬不可」だとわかった‥という失敗です。また、パンフレットに「ペット共葬可」と書かれていても、人間用の区画とペット用の区画が離れているケース(「一緒」とは言えないケース)もあります。ペット共葬の内容まで踏み込んで質問しておきましょう。

霊園選びで後悔しないためにやるべきこと

樹木葬の霊園選びで後悔しないための3つの行動
樹木葬の霊園選びでは、確認すべきこと、やるべきことはたくさんありますが、ここでは後悔しないために特に重要な以下の3つについて解説します。 ① 家族との話し合い ② 現地見学・霊園スタッフへの質問 ③ 遺骨の埋葬形式の確認

① 家族との話し合い

樹木葬はまだ新しい供養の形なので、家族から反対されるケースもありますが、だからこそ事前にしっかり話し合うことが大切です。 話し合いでは、最初に「自然の中で眠りたい」といったご自身の希望(感情)を伝えるのは得策ではありません。反対する方は、気持ちや先入観が理由であることが多く、「感情のぶつかり合い」になってしまうからです。 自分の気持ちではなく、以下の「家族にとってのメリット」「客観的な事実」から伝えてみるのがよいでしょう。 ● 家族にとってのメリット:「費用を抑えられるので家族の負担が軽くなる」「お墓の管理で将来子どもたちに迷惑をかけずに済む」などのメリットを伝える ● 客観的な事実:「今はお墓を買う人の半数が樹木葬を選んでいること」を伝え、特別な選択ではないことを理解してもらう 話し合いですので「どちらか一方が正しい」わけではありません。何度も話し合った結果、樹木葬以外の供養方法を選択することになるケースもあるでしょう。それでも対話を重ねることが大切です。家族と一緒に見学に出向くのもよいでしょう。

② 現地見学・霊園スタッフへの質問

現地見学はきわめて重要です。パンフレットだけではわからない多くのことを確認できるからです。たとえば「駅から徒歩〇分」と書かれていても、実際に歩いてみると坂道が大変だった、というケースもあるでしょう。また、樹木の生育状況や園内の清掃状況、スタッフの対応などは見学しなければわかりません。 自分の目で見て確認するだけでなく、不明な点を霊園スタッフに直接質問することも重要です。 質問項目の例: □ 遺骨はどのように埋葬されるか? □ 遺骨は何体まで埋葬できるか? □ 樹木が枯れたときの対応 □ 初期費用に含まれる内容 □ オプションの内容と費用 □ 年間管理費の有無 □ ペットも埋葬できるか? 当サイトの調査では、樹木葬を選ぶ際に現地見学をした方は16.6%に留まっています。樹木葬を選んだ方の86.8%が満足している一方で、13.2%の方は何らかの後悔の念を抱いておられます。 お墓選びは、車や住宅のように何回か経験して「慣れる」ことができません。だからこそ「実際に見て確認すること」「気になることをスタッフに直接質問すること」が大切です。

③ 遺骨の埋葬形式の確認

樹木葬の霊園を選ぶ際には、もちろん費用やアクセス、霊園の雰囲気なども大切です。しかし、最も重要なのは「遺骨がどのように扱われるか?」を確認しておくことです。 ご自身やご家族の希望によって、選ぶべき樹木葬のプランや霊園は以下のように変わります。 1. 最初から自然に還りたい方: この場合は、遺骨を骨壷から取り出して他の方々と一緒に土中に埋葬する合祀型を選ぶ必要があります。 2. 一定期間は個別に安置してほしい方: 一定の期間(たとえば33回忌まで)は個別安置(個別保管)してほしい、と希望する方は、集合型か個別型を選ぶ必要があります。(ただし集合型・個別型でも一定期間を過ぎると合祀される) 3. 一定期間を過ぎても個別に安置してほしい方: この場合は、集合型や個別型の中でも、契約期間を延長できる霊園を探す必要があります。 最初に「自分の希望は3つのうちどれか?」を明確にしたうえで、霊園に確認しましょう。

樹木葬の検討から納骨までの4ステップ

樹木葬を考え始めてから、実際に納骨するまでには、いくつかの段階があります。 ここでは「①情報収集・比較検討」「②現地見学」「③契約」「④納骨」の4ステップに分けて、それぞれのポイントを解説します。

① 情報収集・比較検討

まずはご自身の希望条件(立地、埋葬形式、予算など)の整理から始めます。 条件が固まったら、当サイト「お墓の口コミ」のようなポータルサイトを使って、条件に合う霊園をいくつか探します。 気になる霊園が見つかったら、複数の霊園から資料を取り寄せて、プラン内容や費用をじっくり比較検討しましょう。

② 現地見学

候補となる霊園を絞り込んだら、次は現地見学です。 前の章で解説した内容を参考に、ご自身の目で現地の状況をしっかり確認しましょう。不明な点を霊園スタッフに質問することが大切です。

③ 契約

見学を終え、霊園を決めたらいよいよ契約です。契約の際には、以下の書類等を持参する必要があります。 ● 身分証明書(運転免許証、マイナンバーカードなど) ● 印鑑および印鑑登録証明書(霊園によっては必要) ● 住民票や戸籍謄本(霊園によっては必要) ● 初期費用(銀行振込の場合は持参不要) 契約時に必要な書類等は霊園ごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。 契約書は全て読み込み理解すべきですが、特に重要なポイントを以下にまとめました。担当スタッフに改めて質問し、契約書の該当する条項とその場で照らし合わせておきましょう。 ● 初期費用に含まれる内容、追加費用がかかる内容 ● 埋葬可能人数 ● 埋葬形式・個別安置期間(契約期間) ● 樹木が枯れたときの対応 ● 宗旨・宗派の規定

④ 納骨

実際に遺骨を埋葬することを「納骨」といい、納骨当日の僧侶による読経や講話などの儀式を「納骨式」といいます。納骨式当日は、以下3点の持参が必要です。 1. ご遺骨 2. 埋葬許可証 3.墓地使用許可証 このうち「埋葬許可証」と「墓地使用許可証」を入手、提出する手順を以下に解説します。 埋葬許可証の入手・提出手順: 手順1)市区町村の窓口に死亡届を提出し「火葬許可証」を発行してもらう 手順2)火葬場に火葬許可証を提出する 手順3)火葬が終わると火葬許可証に「火葬執行済み印」が押されて返却される(この時点で「火葬許可証」が「埋葬許可証」に変わる) 手順4)納骨の当日に「埋葬許可証」を霊園のスタッフに提出する 墓地使用許可証の入手・提出手順: 手順1)契約時に霊園から発行される 手順2)自宅で大切に保管する 手順3)納骨の当日に「墓地使用許可証」を霊園のスタッフに提出する 墓地使用許可証は、樹木葬区画の「権利書」に相当する重要な書類です。納骨時だけでなく、将来のお墓の承継(名義変更)や移転(改葬)の際にも必要になるため大切に保管しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q.樹木葬の費用は、全部でいくらくらいかかりますか?
A.
全体の費用相場は60万円~70万円ですが、埋葬形式や立地によって大きく異なります。 当サイトの調査では、実際に購入した方の価格帯で最も多かったのは「30~60万円未満」でした。初期費用だけでなく、年間管理費などの追加費用がかかる場合もあるため、契約前に費用の総額を確認することが大切です。
Q.追加でかかる費用にはどんなものがありますか?
A.
霊園によりますが、一般的には、二人目以降の納骨料、ペットも一緒に埋葬する場合の費用、一周忌などで個別に法要を行う場合の費用などが追加でかかることがあります。また、規定のものより高級なプレートを希望する場合なども、追加費用が発生します。
Q.質問
A.
Q. 個別法要とは何ですか? A. 樹木葬の供養には、霊園が主体となって行う「合同法要」と、ご家族が個別に行う「個別法要」の2種類があります。 合同法要は、お盆やお彼岸などに、その霊園の利用者全員を対象として行われる法要です。多くの場合、参加は自由で費用もかからず(初期費用に含まれています)、他のご家族との交流の場にもなります。 いっぽう個別法要は、一周忌や三回忌など、ご家族や親族だけで故人のためだけに行う法要のことです。こちらは別途費用がかかり、僧侶へのお布施などが必要になります。希望する場合は、霊園に相談してみましょう。
Q.宗旨や宗派のきまりはありますか?
A.
ほとんどの民営霊園の樹木葬は、宗教を問わず契約できます(宗教不問)。寺院が運営する霊園でも、檀家(だんか)になることを求められないケースが多くなっていますが、念のため宗旨・宗派の規定については契約前に確認しましょう。
Q.お墓参りはどうすればいいですか?お花やお線香はお供えで
A.
お墓参りはいつでも可能です。ただし、多くの樹木葬では火災防止の観点から、お線香やろうそくの使用が禁止されています。お供え物に関するルールも霊園ごとに異なりますので、契約前に確認しておくと安心です。
Q.ペットと一緒に入ることはできますか?
A.
「ペット共葬可」の樹木葬も増えていますが、全ての霊園で可能なわけではありません。また、「ペット可」でも人間とペットの区画が離れているケースもあります。ペットとの共葬を希望する場合は、契約前にその詳細な内容まで踏み込んで確認しましょう。
Q.シンボルとなっている樹木が枯れたらどうなりますか?
A.
霊園の管理者が責任をもって、植え替えなどの対応をしてくれるのが一般的です。自然の樹木なので枯れてしまうリスクはありますが、それによって供養が途絶えることはありません。契約前に、樹木が枯れたときの対応について確認しておきましょう。
Q.今あるお墓からの引っ越し(改葬)はできますか?
A.
はい、可能です。今あるお墓を撤去する「墓じまい」の手続きを行い、遺骨を取り出して樹木葬に埋葬します。そのためには、現在お墓がある市区町村から「改葬許可証」を発行してもらう必要があります。

まとめ

この記事では、樹木葬の基本から種類、費用、メリット・デメリット、そして後悔しないための選び方までを網羅的に解説しました。 樹木葬は、「自然に還りたい」という想いを叶えつつ、費用を抑えられ、承継者も不要なため、現代のニーズに合った新しいお墓の形です。 しかし、その種類は「埋葬形式」や「立地」など様々ですので、ご自身の希望に合ったプランを慎重に選ぶ必要があります。そして、後悔しない選択をするためには、本記事で解説した「家族との話し合い」「埋葬形式の確認」「現地見学」が何よりも大切になります。 これらのポイントを押さえることで、多くの方が陥りがちな失敗を避け、ご自身もご家族も心から納得できる、安らかな眠りの場所を見つけることができるでしょう。

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