樹木葬とは？従来のお墓との違い
樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草花を墓標とし、遺骨を土に還す新しいスタイルのお墓です。永代供養墓（えいたいくようぼ）の一種であり、承継者が不要である点が大きな特徴となっています。
樹木葬の平均費用は60～70万円
樹木葬の初期費用の平均は60～70万円程度です。
従来の一般墓は墓石（はかいし）を建立する必要があり、墓石の建立には150万円程度がかかります。いっぽうで、自然の樹木や草花を墓標とする樹木葬では墓石は不要です。
一般的な墓石墓より安価な樹木葬ですが、里山型・公園型・庭園型の、どのタイプかによって価格が変わります。さらに埋葬方法（合祀型・集合型・個別型）によっても変動します。
樹木葬のタイプ別の費用については、「種類別の樹木葬の費用」の章でくわしく説明します。
樹木葬が選ばれる理由
樹木葬が選ばれる背景には、少子高齢化による承継者問題があります。「お墓を継ぐ人がいない」「子どもに負担をかけたくない」という悩みを抱える方にとって、永代供養がセットになった樹木葬は理想的な選択肢です。
また、「自然の中で眠りたい」という自然志向の高まりや、環境への配慮という観点からも注目を集めています。
さらに、樹木葬は生前契約しやすいという特徴もあります。一般墓では家族や親族との調整が必要な場合が多いですが、樹木葬なら本人の意思で選択しやすく、終活の一環として検討される方が増えています。
このように魅力的な樹木葬ですが、実は立地や埋葬方法によっていくつかの種類に分かれています。次に、どのような種類があるのかをくわしく見ていきましょう。
樹木葬の種類（環境別）－里山型・公園型・庭園型
樹木葬は立地環境によって「里山型」「公園型」「庭園型」の3タイプに分類されます。墓標となるシンボルツリーや草花が植えられる環境が異なることで、それぞれ独特の魅力と特徴があります。
自然度の高さ、アクセスの利便性、費用相場、管理状況などが大きく異なるため、あなたの価値観や生活スタイルに合ったタイプを選ぶことが重要です。
里山型－自然豊かな山林で永眠できる
里山型は、自然豊かな山林や里山を墓地とするタイプです。
山や丘の斜面に区画を設け、1区画に1本の樹木（シンボルツリー）を植樹して墓標とする形式が一般的です。
里山型樹木葬の初期費用は10～30万円と最も安価で、費用を抑えたい方には最適です。一方で、山間部にあるためアクセスが不便で、自然環境ゆえに管理が行き届かない場合もあることを理解しておく必要があります。
公園型（都市近郊）－バランスの取れた人気タイプ
公園型は、比較的アクセスのよい都市近郊の寺院や霊園の敷地内に整備された、公園風のタイプです。
墓標となる草花やシンボルツリーを中心とした美しい景観で、芝生や花壇、歩道、休憩施設なども充実しています。里山型のような自然のままの環境とは異なり、公園型は霊園スタッフによって定期的に手入れされているため、年間を通して美しい環境が保たれています。
公園型の埋葬形式には2つの選択肢があります（埋葬形式については後述）。
● 一つの区画ごとに樹木や草花を植える
● 複数の区画で樹木や草花を共有する
公園型樹木葬の初期費用は20〜50万円前後と里山型より高めですが、都市中心部に多い庭園型よりは安く抑えられます。また埋葬形式を選べる霊園が多いため、樹木葬の中で最も普及しています。
庭園型（都市中心部）－都市の洗練された空間
庭園型は、欧風ガーデンのような洗練されたデザインのタイプです。
欧風ガーデンのようなバラなどの華やかな草花を中心とした美しい花壇が整備されています。足元は芝生やタイル、石材で美しく仕上げられ、従来のお墓のイメージを一新する明るく現代的な雰囲気が特徴です。
駅から近い寺院やビルの屋上など都心部の好立地にあるため、アクセスの利便性は抜群です。一方で、初期費用は50〜100万円程度と樹木葬の中では最も高額になります。
庭園型は、アクセスの良さを最重視したい方や、洗練されたデザインを求める方に適したタイプです。
里山型、公園型、庭園型の違いを下表にまとめました。
| 項目 | 里山型 | 公園型 | 庭園型 |
|---|---|---|---|
| 立地 | 里山・山林 | 都市近郊 | 都市中心部 |
| 景観 | 大自然のまま | 公園風 | ガーデン風 |
| アクセス | 不便 | 比較的よい | きわめてよい |
| 費用相場 | 10～30万円 | 20～50万円 | 50～100万円 |
| 特徴 | 大自然に還る | シンボルツリー | 洗練されたデザイン |
この表からもわかるように、各タイプにはそれぞれ異なる魅力があります。あなたの価値観や生活スタイル、お参りの頻度、予算などを総合的に考慮して選ぶことが大切ですね。
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樹木葬の種類（埋葬形式別）－合祀型・集合型・個別型
樹木葬には、環境タイプ（里山型・公園型・庭園型）とは別に、遺骨の埋葬方法による分類があります。合祀型（ごうしがた）・集合型・個別型の3種類で、それぞれ費用や供養方法が大きく異なります。
合祀型（ごうし型）－複数の遺骨をまとめて埋葬
合祀型は、一つの区画に複数の方の遺骨をまとめて埋葬する形式です。
骨壺から遺骨を取り出して土中に直接埋めるため、他の方の遺骨と完全に混ざり合い、草花やシンボルツリーも共有となります。故人の遺骨の場所を特定することができないため、心理的な抵抗を感じる方もいらっしゃいます。
一方で、永代供養が付いているため承継者の心配が不要で、費用も5～15万円程度と樹木葬の中で最も安価です。
集合型－共有シンボルツリー ＋ 個別区画
集合型は、一本のシンボルツリーを複数の家族で共有しつつ、区画分けされた個別の納骨スペース（カロート）に遺骨を納める形式です。プレートには故人のお名前が刻まれます。
集合型の初期費用相場は20～50万円前後と個別型より安く、「最初から他の方と一緒になるのは心配だけれど、費用は抑えたい」という方に適した選択肢と言えるでしょう。
遺骨は永遠に個別管理されるわけではありません。多くの霊園では、一定期間（13回忌や33回忌など）が経過すると、遺骨は合祀墓に移されます。
個別型－専有シンボルツリー ＋ 個別区画
個別型は、1区画に1本の樹木を植え、その下に個人や家族の遺骨を埋葬する形式です。
集合型との違いは、樹木が共有か？専有か？だけです。集合型のシンボルツリーは他の家族との共用ですが、個別型では1本の樹木が1つの家族だけに割り当てられます。このため個別型は、「自分たちだけの樹木の下で眠りたい」という方に選ばれています。
個別型の初期費用相場は50～80万円程度で、集合型より高額ですが、これは専用樹木の植樹費用や管理費用（剪定など）が含まれるためです。
集合型と同様に、個別型でも一定期間を経過すると遺骨は合祀されます。
種類別の樹木葬の費用
樹木葬の初期費用は、環境タイプ（里山型・公園型・庭園型）と埋葬形式（合祀型・集合型・個別型）の組み合わせによって大きく変わります。
環境別（里山型・公園型・庭園型）の費用相場
里山型、公園型、庭園型の費用相場は以下のとおりです。
里山型：10～60万円
自然の山林を活用するため最も安価です。合祀型なら10～30万円程度で利用できます。
公園型：15～70万円
都市近郊に多く、バランスの取れた価格帯です。合祀型が15～25万円、個別型が40～70万円程度が相場です。
庭園型：25～120万円
都市中心部の好立地により最も高額です。個別型では70～120万円程度が相場となっています。
埋葬形式別（合祀型・集合型・個別型）の費用相場
合祀型、集合型、個別型の費用相場は以下のとおりです。
合祀型：5～40万円
最も安価で、永代供養料のみのシンプルな料金体系です。
集合型：20～70万円
個別カロートの設置により合祀型より高額になります。
個別型：30～120万円
専有区画を持つため最も高額な埋葬形式です。
樹木葬に使われるシンボルツリーや草花の種類
墓標となるシンボルツリーや周囲に植える草花も、樹木葬を選ぶ際の重要なポイントです。樹木葬で使われる代表的な樹木は以下の通りです。
● 桜（サクラ） - 最も人気が高く、「桜葬」という言葉があるほど樹木葬の象徴的な存在
● ヤマツツジ - 管理しやすいため里山型樹木葬で多く使われている
● ハナミズキ - 春の花と秋の紅葉を楽しめ、公園型樹木葬で多く見られる
● 梅（ウメ） - 早春から香り高い花を付け、里山型や公園型で上品な雰囲気を演出
● バラ - 華やかで洋風の庭園型樹木葬でよく使われる
このほか、モミジ、サルスベリ、コブシ、レンギョウ、アジサイなども樹木葬でよく使われています。
多くの霊園ではあらかじめ樹木の種類が決められており、後から樹木の種類を変更することはできません。「桜の下で眠りたい」「バラに囲まれたい」といった希望がある方は、霊園検索サイトで樹木の種類を絞り込んで検索してみましょう。
「お墓の口コミ」で樹木葬の霊園を探してみる
また、お参りする季節も考慮しておくとよいでしょう。春のお彼岸によく行く方なら桜や梅、秋のお彼岸なら紅葉が美しいモミジ、年間を通してお参りする方なら常緑樹のツバキやサザンカがおすすめです。
なお、合祀型・集合型では、シンボルツリーを自分で選ぶことはできません。個別型でも選択肢が限られる場合がほとんどなので注意が必要です。
樹木葬の種類別メリット・デメリット
この章では、里山型・公園型・庭園型、そして合祀型・集合型・個別型それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
環境別（里山型・公園型・庭園型）のメリット・デメリット
里山型・公園型・庭園型のそれぞれのメリットとデメリットを表にまとめました。
里山型樹木葬
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・大自然の中で眠れる ・費用が最も安価で（10～30万円程度） ・訪問者が少ないため静かにお参りできる ・環境保護に貢献できる | ・アクセスが不便 ・悪天候時のお参りが困難 ・管理が行き届かない場合がある ・野生動物と遭遇するリスクがある |
公園型樹木葬
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・アクセスがよい ・管理が行き届いている ・埋葬形式を選べる | ・里山型より自然度は劣る ・里山型より費用が高め（20～50万円程度） ・人気が高く抽選になる場合がある |
庭園型樹木葬
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・都市中心部でアクセスは抜群 ・洗練されたデザインで現代的 | ・自然回帰の満足感は得にくい ・樹木葬では最も高額（50～100万円以上） ・区画が狭い |
埋葬形式別（合祀型・集合型・個別型）のメリット・デメリット
合祀型・集合型・個別型のそれぞれのメリットとデメリットは以下のとおりです。
合祀型樹木葬
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・樹木葬では最も安価（5～15万円程度） ・永代供養で無縁仏の心配がない ・管理の手間が全くかからない ・契約手続きがシンプル | ・個別に遺骨を取り出せない ・個別のお参りスペースがない ・将来の改葬や分骨ができない |
集合型樹木葬
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・合祀型より費用を抑えられる ・プレートで故人を特定できる ・個別安置期間がある | ・個別安置期間を過ぎると合祀される ・プレートの費用がかかる |
個別型樹木葬
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・専用区画で家族だけのお墓として利用できる ・従来のお墓に近い安心感と特別感がある ・比較的長期間、個別管理される | ・樹木葬の中で最も高額 ・年間管理費がかかる場合が多い ・区画が狭くプレートも目立たない ・将来的に合祀移行の可能性がある |
当サイト（「お墓の口コミ」）の調査では、樹木葬の満足度について「とても満足している」が29.7%、「やや満足している」が57.1%と、全体の86.8%が満足している結果が出ています。事前にメリット・デメリットをしっかりと把握しておくことで、より満足度の高い樹木葬選びができるでしょう。
どの種類の樹木葬にすべきかを決めたい方へ
ここまで樹木葬の種類ごとの特徴やメリット・デメリットをご紹介してきましたが、「結局、自分にはどの樹木葬が合っているの？」と迷われている方も多いのではないでしょうか。
そんな方向けに、この章では、「あなたにぴったりの樹木葬」を見つけるために「タイプ別のおすすめの方」「樹木葬選びのチェックポイント」を表形式で解説します。
タイプ別におすすめの方
あなたの状況（現在と将来）や価値観によって、最適な樹木葬のタイプは変わってきます。以下の表を参考に、どのタイプの樹木葬が自分に合っているかを確認してみてください。
環境タイプ別
| 里山型 | 公園型 | 庭園型 |
|---|---|---|
| ・大自然の中で眠りたい方 ・費用を抑えたい方 ・環境保護に貢献したい方 ・静かにお参りしたい方 | ・アクセスと自然のバランスを重視したい方 ・管理の行き届いた環境を求める方 ・埋葬形式を選びたい方 | ・都心部でアクセス重視の方 ・洗練されたデザインを求める方 ・頻繁にお参りしたい方 |
埋葬形式別
| 合祀型 | 集合型 | 個別型 |
|---|---|---|
| ・費用を最重視したい方 ・永代供養で安心したい方 ・管理の手間をかけたくない方 ・身寄りがない方 | ・費用と個別感のバランスを重視したい方 ・故人を特定できるようにしたい方 ・一定期間は個別安置を希望する方 | ・家族だけの区画を希望する方 ・従来のお墓に近い安心感を求める方 ・プライベート感を重視したい方 |
環境タイプと埋葬形式の組み合わせによって、費用も特徴も大きく変わってきます。ご自身の優先順位に合わせて選択することが大切です。
樹木葬を選ぶときのチェック項目
樹木葬を選ぶ際は、以下のポイントを必ず確認しましょう。見学前のチェックリストとしてご活用ください。
| チェック項目 | 確認内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 家族・親族の理解 | □ 全員が樹木葬に納得しているか （特に年配の方） | 後で揉めることがないように しっかり話し合うことが大切です |
| 使用期間 | □ 個別にお参りできる期間 （合祀されるまでの期間） □ 期間を延ばすことはできるか | 霊園によって13回忌まで、33回忌まで等、 かわってきます |
| 宗教のきまり | □ 宗教や宗派に制限があるか □ 檀家になる必要があるか □ 法事はどのように行うか | お寺の墓地では檀家料が 別にかかる場合があります |
| 通いやすさ | □ 最寄り駅からのアクセス □ 駐車場があるか □ 高齢になっても通えるか | 将来のお墓参りの負担を 考えておく必要があります |
| 費用と支払い | □ 初期費用の合計 □ 年間管理費 □ プレート代などの追加費用 | 見積もりの総額で比較する 必要があります |
| 霊園の管理状況 | □ 樹木や草花の手入れの状況 □ スタッフの対応 | 実際に見学して確認しましょう |
樹木葬探しから契約・納骨までの流れ
樹木葬の手続きは、一般的なお墓と大きな違いはありません。しかし、樹木葬特有の確認ポイントや注意点があります。この章では、樹木葬をスムーズに進めるために「霊園の探し方」「見学のポイント」「契約時の注意点」について解説します。
樹木葬霊園の探し方
以下の手順で効率的に霊園を探すことができます。
霊園探しの手順
1. 希望条件の整理 - 予算、立地、埋葬形式などの条件を明確にする
2. インターネット検索 - 当サイト「お墓の口コミ」などで条件に合う霊園を検索する
3. 資料請求 - 気になる霊園の詳細資料を取り寄せ比較検討する
なお「お墓の口コミ」なら複数の霊園の資料を一括でお取り寄せできます。
霊園見学時のチェックポイント
資料請求で候補を絞り込んだら、実際に霊園を見学しましょう。以下に見学時のチェックポイントをご紹介します。
見学時のチェックポイント
□ 樹木の管理 - 日頃の手入れ状況や樹木が枯れた場合の植え替え対応
□ 納骨の手続き - 納骨に必要な書類や事前予約の必要性
□ お参りのルール - お線香やロウソク、お供え物に関する決まりなど
□ 合祀される時期 - 何年後に他の方の遺骨と一緒にされるか
契約時の注意点
樹木葬の契約は一度結ぶと簡単に変更できません。後悔しないために、契約前に以下のポイントを確認しましょう。
契約時の注意点
□ 総費用の内訳（初期費用、年間管理費、プレート代など）
□ 埋葬形式の種類（合祀型・集合型・個別型）の詳細
□ 使用期間と更新条件
□ 樹木の管理責任（剪定や植え替えは誰が行うか、費用は誰が負担するか）
□ シンボルツリーが枯れたときはどうなるか
□ 宗教・宗派の制限はあるか
□ 改葬は可能か（将来的に遺骨を移す可能性がある方の場合）
□ 災害への備えや対応特に「埋葬形式の種類」「使用期間」は重要です。シンボルツリーや草花の管理方法も、一般的なお墓とは異なる樹木葬ならではのポイントです。
関連記事：「樹木葬のトラブル事例11選と対策まとめ」を読む
樹木葬の種類に関するよくあるご質問（FAQ）
樹木葬にはどんな種類がありますか？
樹木葬には大きく分けて2つの分類があります。環境（場所）による分類では「里山型」「公園型」「庭園型」の3種類、埋葬方法による分類では「合祀型」「集合型」「個別型」の3種類です。
この2つを組み合わせることで、全部で9つのパターンから自分に合った樹木葬を選べます。
里山型と公園型の違いは何ですか？
一番の違いは場所と環境です。
里山型は山や自然の中にあり、本当の自然を感じられますが、山間部や郊外に立地するため車でのアクセスが基本となります。費用は10～30万円と安めです。
公園型は都市の近郊にあり、きれいに整備された公園のような環境です。電車やバスでも行きやすく、管理もしっかりしていますが、費用は20～50万円と里山型より高くなります。
合祀型と個別型はどちらがおすすめですか？
ご希望とご予算によります。
合祀型は費用が安く（5～15万円）、お墓の管理もお任せできて安心ですが、他の方と一緒に埋葬され、後でお骨を取り出すことはできません。
個別型は家族だけの区画を持てるため、一般のお墓に近い安心感がありますが、費用は高く（50～120万円）なります。「他の方の遺骨と混ざり合ってもよいので費用を抑えたい」という方には合祀型樹木葬が向いています。高くても家族だけの場所がほしい方には個別型樹木葬がおすすめです。
樹木葬の種類によって費用はどれくらい違いますか？
一般的な費用の目安は、合祀型が5～40万円、集合型が20～70万円、個別型が30～120万円です。
場所（里山型・公園型・庭園型）によっても変わるため、予算に合わせて選びましょう。
何年経つと合祀されるのですか？
霊園やプランによって全く違います。
最初から他の方と一緒になる合祀型もあれば、13回忌や33回忌を過ぎると合祀されるところもあります。
合祀されると他の方の遺骨と混じり合ってしまうことになります。契約する前に「何年間個別で管理してもらえるか」「その後はどうなるか」を必ず確認しておくことが大切です。
ペットと一緒に入れる樹木葬はありますか？
最近はペットと一緒に入れる樹木葬も増えています。
ペット専用の区画や、人とペットが同じ樹の下で眠れるプランもあります。
樹木（シンボルツリー）が枯れてしまったらどうなりますか？
当サイト（「お墓の口コミ」）の調査では、3割の方が「樹木が枯れてしまった」と回答されました。
多くの霊園では管理者が新しい樹木に植え替えてくれますが、霊園によって対応方法は異なるため、契約前にしっかり確認しておきましょう。
樹木葬から普通のお墓に移すこと（改葬）はできますか？
契約内容によります。
合祀型では他の方のお骨と混ざってしまうため、個別に取り出すことはできません。しかし集合型や個別型では、契約期間内であれば改葬が可能な場合もあります。
将来お骨を移す可能性がある場合は、契約前に改葬の可否を必ず確認してください。
まとめ
この記事では「樹木葬の種類」「種類ごとの費用」「探し方や選び方」について解説しました。
樹木葬は「費用が一般墓の半分程度」「あと継ぎが不要」というメリットがある一方で、遺骨の取り出しができないなどの注意点もあります。ご自身やご家族の価値観、アクセスの便利さ、予算などを総合的に考えて樹木葬の種類を選びましょう。
樹木葬には環境別（場所別）に里山型・公園型・庭園型の3つの種類があり、それぞれ違った魅力と特徴があります。埋葬方法も合祀型・集合型・個別型の種類に分かれており、費用や供養の形が大きく変わります。
樹木葬は多様な種類の選択肢があるからこそ、事前の見学や情報収集がとても大切です。この記事を参考に、あなたに合った樹木葬の種類を見つけて、納得のいくお墓選びを進めてください。
当サイト（「お墓の口コミ」）には、全国の樹木葬霊園情報をたくさん掲載しており、実際に利用された方の口コミもご覧いただけます。専門スタッフによる無料相談や見学予約サービスもお気軽にご利用ください。
