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樹木葬で遺骨はどうなる?埋葬方法とメリット・デメリットを徹底解説

最新編集日:2025年07年17日

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樹木葬では「遺骨はどのように扱われるの?」「後から取り出せるの?」という疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。樹木葬では遺骨の扱い方が従来のお墓と大きくかわります。 この記事では、お墓のプロが「樹木葬では遺骨はどうなるのか?」について解説します。 記事を読むとわかること ● 合祀型・集合型・個別型による遺骨の扱いの違い ● 樹木葬のメリット・デメリット ● 樹木葬の費用相場 大切な遺骨について、正しい知識を身につけて後悔のない選択をしていただければと思います。
お墓の口コミ監修者:株式会社ディライト 代表取締役
著者・監修者

株式会社ディライト 代表取締役

高橋亮

葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣ス...続きを読む
お墓の口コミ編集者:お墓ディレクター2級  竹田勇飛
編集者

お墓ディレクター2級取得者

竹田 勇飛

東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している...続きを読む

【目次】

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樹木葬とは

樹木葬では遺骨はどうなる?

樹木葬の5つのメリット

樹木葬の5つのデメリット

樹木葬にかかる費用

遺骨をどうしたいかを決める / 樹木葬の霊園を探す

FAQ(よくある質問)

まとめ

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樹木葬とは

樹木葬霊園でシンボルツリーを墓標とした埋葬区画の風景
樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草花を墓標として、その下に遺骨を埋葬する供養方法です。自然葬の一つで「死後は自然に還る」という考え方から人気が高まっています。 ほとんどの樹木葬は永代供養が付いているため、お墓の後継者がいない方でも契約できます。 また、宗旨宗派も不問の霊園が多く、特定の寺院の檀家になっていない方でも利用できます。終活において宗教的な制約を気にせずお墓を選べる点も、樹木葬が注目される理由の一つです。

樹木葬では遺骨はどうなる?

個別型・集合型・合祀型樹木葬の埋葬形式の違いを示すイラスト
樹木葬で遺骨がどう扱われるかを知るには、まず3つの埋葬形式について理解する必要があります。ここでは合祀(ごうし)型、集合型、個別型の3つの埋葬形式について解説します。

合祀型では他人の遺骨と混じり合う

合祀(ごうし)型の樹木葬では、一つの区画に複数の方の遺骨がまとめて埋葬されます。 個別の骨壷から取り出された遺骨は土中に直接埋められ、他の方の遺骨と完全に混ざり合います。つまり合祀型の樹木葬を選んだ場合は、遺骨を取り出すことも、故人を特定することもできません。

集合型・個別型なら他人の遺骨と混じり合わない

集合型は、1本の樹木の下の納骨スペース(カロート)に複数の家族の骨壺が納められる形式です。 カロートは他の家族と共用ですが、遺骨は個別の骨壺に入った状態なので、他の方の遺骨と混じり合うことはありません。 個別型は、自分の家族専用の樹木と専用のカロートが用意される埋葬形式です。もちろん遺骨は骨壺に入ったままカロートに納められます。 つまり、集合型も個別型も共に、自分や家族の遺骨が他の方の遺骨と混じり合うことはありませんし、後から個別に取り出すことも可能です。(契約内容によっては取り出せない場合もある)

集合型・個別型でも一定の期間をすぎると合祀される

集合型または個別型の樹木葬であっても、遺骨は永遠に個別管理されるわけではありません。一定期間(13回忌まで、33回忌まで等)が経過すると、遺骨は個別の骨壺から取り出され、合祀されるのが一般的です。 合祀されると遺骨を個別に取り出すことはできず、他のお墓に遺骨を移すこともできません。 将来、別の霊園やお墓に遺骨を移す可能性がある方は、樹木葬を契約する前に、遺骨の個別管理期間を確認してくことが重要です。 樹木葬では遺骨がどう扱われるのかを知りたい方は、樹木葬のその他のメリットやデメリットについても関心をお持ちだと思います。次の章では樹木葬を選ぶメリットについて詳しく解説いたします。

樹木葬の5つのメリット

ここでは以下5つの樹木葬のメリットについて解説します。 1. 自然に還れる / 自然の中でお参りできる 2. 一般的なお墓より費用が安い 3. 清掃や管理が不要 4. お墓の承継者が不要 5. 宗教・宗旨不問の霊園が多い

自然に還れる / 自然の中でお参りできる

樹木葬のそもそものメリットは、自然に還りたいという故人の願いを叶えられることです。遺族も自然豊かな環境でお参りができ、四季の変化を感じながら故人を偲ぶことができます。 当サイトの調査でも、17.4%の方が樹木葬を選んだ理由の一つに「自然に還る形が魅力的」と回答しておられます。

一般的なお墓より費用が安い

一般的なお墓は墓石代だけで100万円以上かかることも珍しくありません。いっぽうで樹木葬は墓石が不要なので費用を大幅に抑えることができます。 当サイトが実施した調査では、樹木葬を選んだ理由として「費用を抑えられる」を挙げた方が43.5%ともっとも多くなっています。アンカーテキスト

清掃や管理が不要

樹木葬は一般的なお墓と違い、墓石の清掃や墓地の草むしりは不要です。区画の管理・清掃、樹木の剪定も霊園が行います。 調査データでは、樹木葬を選ぶ際に重視した点として「管理が容易」と回答した方が36.8%にのぼっています。

お墓の承継者が不要

樹木葬の多くは永代供養付きになっており、お墓の承継者(後継ぎ)がいなくても契約できます。 当サイトの調査でも、樹木葬を選んだ理由として19.2%の方が「継承者の心配をしなくてよいこと」を挙げておられます。

宗教・宗旨不問の霊園が多い

樹木葬は宗教や宗派を問わず利用できる霊園が多く、仏教徒でない方や無宗教の方でも安心して利用できます。 また、お寺が運営する樹木葬霊園であっても、檀家になることを求められないケースがほとんどです。

樹木葬の5つのデメリット

ここでは樹木葬の以下の5つのデメリットについて解説します。 1. 遺骨を取り出せない場合がある 2. アクセスが不便な霊園もある 3. 景観の変化・樹木の生育不良があり得る 4. 家族の理解を得られないこともある 5. 線香・ローソク、お供え物の制限がある

遺骨を取り出せない場合がある

合祀型の樹木葬では、遺骨は最初から他人の遺骨と混じり合います。そのため個別に取り出すことはできません。 集合型・個別型の樹木葬でも、一定期間(13回忌、33回忌以降等)を過ぎると合祀され、個別に遺骨を取り出すことはできません。 遺骨が合祀されて自然に還ることは、樹木葬のコンセプトでもありますが、将来的にお墓の移転を考えている方にとっては、合祀はデメリットといえます。

アクセスが不便な霊園もある

特に里山型は、都市郊外から離れた山のふもとや丘陵などにあることが多く、お参りが大変な場合もあります。 アクセスが不便だと、季節や天候によってはお参りが難しくなります。当サイトの調査では、19.6%の方が「積雪や悪天候で墓参できない時期がある」と回答しており、立地による不便さを実感している方が一定数おられます。

景観の変化・樹木の生育不良があり得る

樹木葬は季節によって景観が大きくかわります。春夏は緑豊かで美しい環境でも、秋冬は寂しい雰囲気になることがあります。 さらに、日照不足や台風などの天候不順、害虫被害などにより樹木の育成が遅れたり、枯れてしまうケースもあります。 当サイトが行ったアンケート調査では、29.7%の方が「埋葬のシンボルとなる樹木が枯れてしまった」と回答しており、景観の悪化を経験した方が少なくありません。

家族の理解を得られないこともある

樹木葬は比較的新しい供養形態なので、家族や親族の理解を得られないケースがあります。墓石ではなく木に向かって手を合わせることに抵抗を覚える高齢者がまだまだ多いのです。時間をかけて家族で話し合い、お互いの気持ちや考えを理解し合うことが重要です。

線香・ローソク、お供え物の制限がある

ほとんどの樹木葬では、火災防止の観点から、お線香やローソクの使用が禁止されています。また食べ物のお供えも、野生動物を呼び寄せたり、腐敗の問題があるため、原則持ち帰りする決まりになっています。

樹木葬にかかる費用

樹木葬の費用は、埋葬形式(合祀型・集合型・個別型)によってかわります。ここでは、埋葬形式別の樹木葬の費用について解説します。

初期費用の相場

合祀型、集合型、個別型の初期費用相場は以下のとおりです。 合祀型:5~40万円 集合型:20~70万円 個別型:30~120万円 樹木も納骨スペースも家族専用の個別型が最も高くなります。 当サイトの1002人を対象としたアンケートでは、実際に樹木葬を契約した方の埋葬形式別の数字は下表の結果になりました。

初期費用 全体 合祀型 集合型 個別型
10万円未満11.7%18.7%4.3%16.5%
10~30万円26.8%28.3%27.8%18.7%
30~60万円31.5%27.0%36.6%27.3%
60~90万円17.8%13.9%21.4%16.6%
90万円以上12.2%12.1%9.9%20.9%
合計100%39.5%46.6%13.9%

金額面では30~60万円で契約された方が31.5%ともっとも多く、埋葬形式別では、集合型(他の家族と共用の納骨スペースに骨壺を納める形式)が半数近く(46.6%)を占める結果になっています。

オプション費用

樹木葬では初期費用とは別に、オプション費用(追加費用)が発生する場合があります。主な追加費用を以下にご紹介します。 プレートのデザイン料:1~10万円 家紋や手書きの文字やイラストをプレートに入れる際の追加費用です。プレート自体のデザインや石材を変更する場合も追加費用がかかります。 戒名料:3~10万円 寺院系の霊園で僧侶に戒名の授与を依頼する場合の費用です。 合同・個別法要料:5千~3万円(1回あたり) 彼岸などに行われる合同法要や、親族で個別の法要を依頼する場合の費用です。 追加納骨料:1~5万円(1霊あたり) 夫婦や家族で利用する際の2霊目以降の納骨費用です。 ペット共葬費:3~10万円 ペットの遺骨も一緒に埋葬する際の追加費用です。 霊園ごとに金額はかわりますので、必ず事前に見積を取って確認しましょう。

年間管理費

樹木葬では年間管理費がかからない場合が多く、当サイトの調査でも22.1%の方が「管理費用はかからなかった」と回答されています。しかし数千円~1万数千円の年間管理費がかかる霊園もあるため契約する前に確認しておきましょう。

遺骨をどうしたいかを決める / 樹木葬の霊園を探す

この記事では「樹木葬では遺骨はどう扱われるのか」について解説してきました。 最初に決めるのは「自分たちは遺骨をどうしたいか」です。家族でしっかり話し合い、合祀型・集合型・個別型のどの樹木葬にするかを決めましょう。 今のお墓から樹木葬に遺骨を移す方は「墓じまい」の費用や手続きについて調べておきましょう。 関連記事: 墓じまいとは?増えている理由や進め方など分かりやすく解説! 墓じまいの流れや手続き方法・注意点を1つずつ分かりやすく解説!! 遺骨の埋葬形式(合祀型・集合型・個別型)を決めたら、Web検索や霊園の口コミサイトで霊園を探しましょう。当サイト「お墓の口コミ」には実際の利用者の口コミを多数掲載しており、霊園の見学も簡単に申し込むことができます。 樹木葬の霊園探しと見学予約に「お墓の口コミ」を使ってみる

FAQ(よくある質問)

Q.樹木葬では遺骨はそのまま土中に埋葬されるのですか?
A.
埋葬形式によって異なります。合祀型では個別の骨壷から取り出された遺骨は土中に直接埋められます。集合型・個別型では遺骨は骨壺に入ったままカロートに納められ、一定期間(13回忌、33回忌以降等)を過ぎると合祀されます。
Q.ペットの遺骨も一緒に埋葬できる?
A.
ペット共葬可能な樹木葬霊園が増えています。人とペットの遺骨を同じ区画に埋葬できる霊園もあれば、人とペットで別々の区画を設けている霊園もあり、施設によって方針が異なります。
Q.宗教や檀家の制約はある?
A.
樹木葬は宗教や宗派を問わず利用できる霊園が多く、仏教徒でない方や無宗教の方でも安心して利用できます。お寺が運営する樹木葬霊園であっても、檀家になることを求められないケースがほとんどです。
Q.お参りで禁止されていることはありますか?
A.
ほとんどの樹木葬では、火災防止の観点から、お線香やローソクの使用は厳禁です。また食べ物のお供え物は、野生動物を呼び寄せたり、腐敗の問題があるため、原則持ち帰りする決まりになっています。
Q.生前に契約できますか?
A.
ほとんどの樹木葬霊園では生前契約が可能です。自分の希望に沿った霊園や区画を選べることと、家族の負担を軽減できることがメリットです。 関連記事:樹木葬は生前予約できます|メリット・デメリット・手順を徹底解説
Q.樹木葬と散骨の違いは?
A.
樹木葬は墓地埋葬法に基づいて許可された墓地に遺骨を埋葬する方法で、霊園が永続的に管理・供養を行います。散骨は遺骨を粉状にして海や山などに撒く方法で、散骨された後の供養や管理はありません。

まとめ

樹木葬では遺骨の扱いが埋葬形式によって大きく異なります。 合祀型の樹木葬では、遺骨は最初から他人の遺骨と混じり合います。集合型・個別型であっても一定期間を過ぎると合祀されます。これは、将来的にお墓の移転を考えている方にとってはデメリットと言えるでしょう。 いっぽうで樹木葬のコンセプトは「大自然の中で眠ること」であり「自然に還ること」です。むしろ合祀されて土に還ることを望む方もおられるでしょう。 自分や家族の遺骨をどうしたいか?は、各人の価値観によってかわってきます。樹木葬の埋葬形式は、家族でしっかり話し合ってから決めることが大切です。

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