お彼岸のお墓参りについて
2023年の秋のお彼岸は、
9月20日㈬から9月26日㈫です。
そもそもお彼岸って何?お墓参りには何が必要?を解説します。
そもそもお彼岸とは?
春分の日と秋分の日を中日とした前後3日間の計7日間を「お彼岸」といい、一般的にはお墓参りをし、ご先祖様の供養を行う期間です。
「彼岸」とは元々、仏教用語で煩悩のない極楽浄土のことで、「あの世」を意味する言葉です。
春分の日と秋分の日は、昼夜が同じ長さで彼岸のある真西に太陽が沈むことから、「最も此岸(この世)と彼岸」が近づく日とされています。
お墓参りの服装
一般的な服装のマナー
結論から言うとお墓参りに決められた服装はありません。
決まりはありませんが、黒や白、ベージュなど落ち着いた色合いで、露出の少ない服を選びましょう。
アクセサリーはパールなど清潔感のある物がおすすめです。
お墓は不安定な場所が多いため、歩きやすい靴を履くと良いでしょう。
ちなみに、ご先祖様に節目の報告がある場合、リクルートスーツ、制服などを着ていくと、ご先祖様が喜ぶとされています。
季節・天候による服装の変更
真夏のお盆や残暑もある秋彼岸は、帽子を被っても構いません。
冬はマフラーと手袋を着用するのもおすすめ。
ただし、お墓に手を合わせる際は外すのがマナーです。
ただし、殺生を想起させるファー製品は避けましょう。
雨の日は縁起が悪くお墓参りをしてはいけないと耳にしますが、土葬による感染症、陰の気が満ちるのが理由とされています。現代では火葬が主流ですし、仏教や神道に縁起が悪いという考え方はないので、結論、雨の日にお墓参りをしても問題ありません。
お彼岸でのお墓参りの持ち物とお供え物

必要な持ち物チェックシート
お参り道具
ろうそく線香マッチかライター花飲食(おんじき)数珠
お掃除道具
ほうきちりとりスポンジ雑巾軍手
中には霊園や寺院で借りれるものもあります。
必要があるか事前にチェックしてから持っていくことをおすすめします。
お供え物の選び方とマナー
お供え物は、
「ろうそく、線香、花、浄水、飲食」
で「五供」と呼びます。
ろうそく
闇を明るく照らすことで、故人があの世から降りる道を照らすという意味があります。
墓石に直接置かず、燭台や灰皿に立てましょう。
「仏様に人間の息を吹きかけてはいけない」という考え方から手であおいで消すのが原則です。
線香
お香は仏様があの世で召し上がるとされています。
線香はろうそくの火から灯すのがマナーで、手であおいで火を消しましょう。
花
その美しさで故人の心を安らげるとされています。
仏花では菊が主流ですが、故人の好きな花や季節の花を用意しても構いません。
浄水
故人を供養するために使います。
水鉢と呼ばれる墓石のへこんだ所に水を注ぎましょう。
飲食(おんじき)
遺族が毎日食事できていると感謝を伝えるために、故人の好物をお供えします。
肉や魚、辛味のある食べ物はマナー違反とされています。
お供えする際は、墓石に半紙や懐紙を敷いて、その上に並べます。
お供え物は持ち帰る?
花は枯れてしまうと周囲のお墓に迷惑がかかってしまうため、遠方からお墓参りに訪れた場合は、持ち帰るのが無難です。しかし、花はお供えしたままが基本のため、墓守に確認するのが良いでしょう。
飲食も同様、必ず持ち帰るようにしましょう。昔は、食べ物に困っている人への施しとして置いていくこともあったそうですが、虫や小動物によって、お墓が汚れてしまう可能性があるので持ち帰りましょう。
また、故人の好きだった飲み物を墓石にかけるのは、墓石が汚れるため控えましょう。
よくある質問
Q.子どもの服装は?
A.子どもの服装も大人と同様、特に決まりはありません。
派手だったり、露出の多い服装は避け、落ち着いた服を選びましょう。
Q.初めてのお墓参り、何をすれば良い?
A.基本的な流れを紹介します。
まずは、お墓を綺麗に掃除します。
次に、線香をあげたり、花を立てるなどお供え物をします。その後、お墓に手を合わせます。
合掌の順番は故人に近しい人からが一般的です。
Q.お供え物は何が適切?
A.これといった決まりはなく、故人が好きだった花や食べ物を選ぶと良いでしょう。
以前は棘や毒のある花はマナー違反としていましたが、
故人が生前、バラを好んでいたならバラをお供えしても良いという風に考え方も変わってきているそうです。
持って帰る、墓石を汚さないなどの後処理をしっかり行うのが大切です。
まとめ
お彼岸のお墓参りでの持ち物や服装を解説しました。
避けた方が良い服装やお供え物などを頭に入れつつ、故人の冥福を祈るのが大切です。
そのためにも、常に綺麗な状態を保てるよう定期的にお墓参りに訪れましょう。

この記事を書いた人
竹田 勇仁(お墓の口コミ編集部)
東京都出身。大学を卒業後葬儀社で勤務。
現場経験を経て、消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。