浄土真宗のお彼岸とは?浄土真宗におけるお彼岸の考え方や過ごし方などを解説!

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お彼岸お墓参りの写真

この記事はこんな人におすすめ

  • 浄土真宗のお彼岸の過ごし方を知りたい人

  • 浄土真宗の仏壇のお供えについてしりたい人

  • 浄土真宗の彼岸法要について詳しくしりたい人

お彼岸とは、仏教における重要な行事であり、春分と秋分の日を中日として、その前後各3日間の計7日間にわたり行われます。

この期間には、彼岸会と呼ばれる法要やお墓参りが行われるのが一般的です。

もともと彼岸という言葉は季節を表す言葉ではなく、「お浄土」を表す仏教用語で、「この世(此岸)」から解放され、「あの世(彼岸)」に至ることを表しています。

また、浄土真宗においては、阿弥陀仏の救いによって迷いの世界から解放される大切な時期とされています。

今回の記事では、他宗派とは少し違った浄土真宗のお彼岸の過ごし方について詳しく解説していきます。

浄土真宗のお彼岸とは?

お彼岸とは、一般的にご先祖様の供養をする日となります。

しかし浄土真宗では、魂はすぐに成仏し仏様になるといわれており、追善供養をするという考えがありません。

そこが一般的な宗派との大きな違いといえるでしょう。

また、お彼岸の期間を通じて仏様の教えを聞き、彼岸の心を理解することが重視されており、お寺での彼岸法要の際に参拝者は南無阿弥陀仏と唱えながら仏様の教えを学ぶのです。

【浄土真宗】お彼岸の過ごし方

讃仏会(さんぶつえ)

「讃仏会(さんぶつえ)」と呼ばれる彼岸法要が行われます。

この法要は聖徳太子の頃より始まったものといわれており、先祖供養の意味合いとは異なり、仏法を聞き、仏様への感謝や祈りをささげて過ごす大切な場となります。

また、法要後にはお寺で食事や法話が行われることが多く、参拝者同士が交流する貴重な時間となりますので、地域の人々と浄土真宗の信仰を深めることができます。

彼岸法要のお布施の相場

彼岸法要のお布施の相場は、法要を自宅で行うか、お寺の法要に参加するかによって大きく異なります。

自宅で行う場合は僧侶の方にお布施として3万~5万円程準備しましょう。
また、お車代も5千円~1万円程渡す必要があります。

彼岸会など、お寺での法要に参加する場合は3千円~2万円程になります。

お金は無地の白封筒に入れて、表書きは「お布施」と書きましょう。

お車代も同じように別の封筒に入れて、表書きは「お車代」と書きましょう。

明確な金額は決まっていませんが、感謝の気もちなので無理のない範囲で家族と相談して決めると良いでしょう。

彼岸法要の服装のマナー

彼岸法要は、一般的に平服で問題ありません。

ただし、カジュアルすぎる服は避け、黒や紺、グレーなどの落ち着いた色味のスーツやワンピースなどが良いでしょう。

また、殺生を連想させる毛皮や革製品のものも身に着けないよう注意しましょう。

お墓参り

浄土真宗において、お墓参りを行うことは阿弥陀の恩徳を讃える行動です。

最初にお寺のご本尊に礼拝し、住職にも挨拶をしましょう。

お墓参りの際は、お墓掃除も一緒にし、雑草を抜いたり墓石に水をかけて、やわらかいタオルやスポンジで洗うと良いでしょう。

仏壇の掃除

彼岸入りまでに、仏壇の掃除や仏具を磨いておきましょう。

仏壇に打敷を掛け、季節の花や故人が好きだった花を飾るのも良いでしょう。

ただし、トゲのあるお花や毒のあるお花は避けましょう。

【浄土真宗】お彼岸のお供え物

ご飯

ご飯は、「仏飯器(ぶっぱんき)」という器に、炊きたてのものを朝にお供えしましょう。

本願寺派の人は円錐型に、大谷派の人は円柱型をイメージして盛り付けるとされています。

お餅

お華束(おけそく)といい、白餅を高く盛り付けお供えするのが習わしですが、用意できなければ数個盛り付けるだけでも良いでしょう。

華鋲(けびょう)

お水をお供えする際、浄土真宗ではコップや湯飲みは使いません。


「華瓶(けびょう)」という仏具にお水を入れて、青木や樒(しきみ)を挿してお供えするのが浄土真宗の正式なお供えの仕方とされています。

本願寺派では黒色の華鋲、大谷派では金色の華鋲が使われます。

果物・お菓子

季節の果物や、日持ちのするリンゴやメロン、なしなどの果物もおすすめです。

お菓子をお供えする際も、生菓子などではなく、日持ちのするものを選ぶと良いでしょう。

よくある質問

浄土真宗のお彼岸でやるべきことは?

墓参り、墓掃除、仏壇掃除、お供え、法要を行いましょう。

浄土真宗では、お盆同様、お彼岸でも特別なことはしません。

まとめ

今回の記事では、浄土真宗におけるお彼岸の考え方や、過ごし方を紹介しました。

お彼岸は長い歴史を持つ伝統行事でもあります。

ただお墓参りをして、お供えするだけではなく、これを機に寺院での法話を聞いたりして僧侶と触れ合う機会をつくってみてはいかがでしょうか。

仏教や浄土真宗についてより理解を深められ、お彼岸の本来の意味を再確認できることでしょう。

高橋亮

この記事の著者・監修者

株式会社ディライト 代表取締役

高橋亮

葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀、お墓業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。

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株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。

竹田 勇飛

この記事の編集者

お墓の口コミ編集部

竹田 勇飛

東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。

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