墓地の種類は3つある

墓地は主に「寺院墓地」「民間墓地」「公営墓地」の3種類があります。
それぞれ運営主体や利用条件が異なり、選ぶ際の重要なポイントとなります。
項目 | 公営墓地 | 民間墓地 | 寺院墓地 |
---|---|---|---|
運営主体 | 地方自治体 | 宗教法人や民間企業 | 寺院 |
費用 | 安価(永代使用料10万~50万円程度) | 中~高額(永代使用料30万~100万円以上) | 中~高額(永代使用料20万~100万円以上) |
年間管理費 | 1,000円~5,000円程度 | 5,000円~1万円以上 | 5,000円~1万円以上+寄付が必要な場合も |
宗教条件 | 宗教や宗派の縛りが少ない | 宗教的制約はほぼなし | 寺院の宗派に属する必要がある場合が多い |
アクセス | 郊外にあることが多く、公共交通機関では不便な場合も | 都市部に多く、アクセスが良好な場合が多い | 境内や地域に密着した立地が多い |
利用条件 | 地域住民のみ(住民票や遺骨が条件の場合が多い) | 条件が緩やか(誰でも利用可能な場合が多い) | 檀家になる必要がある場合が多い |
メリット | 費用が安く、長期的に安定している | 設備が充実しており、自由度が高い | 宗教行事や供養が充実 |
デメリット | 抽選が必要な場合や立地が不便な場合がある | 費用が高額になる場合が多い | 維持費や寄付金が必要、宗教的な縛りが強い場合も |
以下では、これら3つの種類について特徴や選び方を詳しく解説します。
寺院墓地
寺院墓地とは、お寺の敷地内やお寺に隣接する敷地に存在し、お寺が管理・運営を行っている墓地のことです。
お寺が直接管理しているので葬儀や法事の際はお願いすることが出来ます。
特徴を紹介していきます。
檀家になる必要がある
寺院墓地にお墓を建てる場合、そのお寺の檀家になる必要があります。
多くの寺院では境内にある墓はしっかり管理をしてくれるため、手厚い供養が受けられます。
子供や孫など子孫の代までもお寺で手厚く守ってもらえるメリットがあります。
さらに、住職と直接会話をすることが多くなり、お墓の管理や仏事に関するサポートを受けることができます。
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交通の利便性が良い
寺院墓地は、地域に密着しており、アクセスしやすい場所にあることが多いのが特徴です。
市街地や住宅街にも多く存在し、自宅から歩いてお墓参りができることもあります。
また、公営・民営霊園は郊外エリアに多いため、比較的交通の利便性が良いと言えるでしょう。
法要がしやすい
寺院墓地にお墓を持つことで、葬儀や法要の手配が簡単になるというメリットがあります。
仏事に関する疑問点は直接相談できるため、慣れていない方はお寺に任せることができます。
また、繁忙期にも優先的に法要を行ってもらえ、急な不幸の際でも檀家であれば安心です。
「寺院墓地」の特徴まとめ
・お寺が管理・運営する墓地で、檀家になることが一般的。
・檀家になることで代々手厚い供養を受けることができる。
・交通の利便性が良く、市街地や住宅街にあり、お参りがしやすい。
・法要の手配が簡単で、直接相談できるため安心感がある。
民間墓地
民営墓地は、宗教法人や公益法人、民間企業が管理・運営する墓地のことを指します。
民間霊園と呼ばれることも多いです。
寺院墓地は檀家になる必要があること、公営霊園は建墓するのに抽選があることなどと比べて、
民間墓地はこのような制約がなく、購入時のハードルが低いことで人気が高まっています。
宗教・宗派問わず誰でも利用できる
多くの民間墓地では、宗教や宗派に制限がなく、寺院墓地のようにお寺の檀家になる必要がほとんどありません。
園内は緑に囲まれた公園のような雰囲気で、宗教的な要素が控えめな、親しみやすい空間です。
また、公営墓地のように、住んでいる場所などの決まりがなく、誰でも利用できるのが大きなメリットです。
自分に合ったお墓を作れる
個人の希望に合わせて自由に区画を選べたり、墓石のデザインに制限がないのも特徴の一つです。
故人の趣味や生前の職業に関連したモチーフの墓石や、クリスタルなどの特殊な素材を使用した墓石も増えています。
ペットと一緒に埋葬できるお墓もあり、特にペット愛好家たちから人気です。
充実した設備とサービス
民間霊園はお参りのための充実した設備が整っています。
広い駐車場が完備され、車でのお参りも便利だったり、最寄駅から送迎バスがある霊園も多く見られます。
さらに、スロープや車椅子の貸し出しなどのバリアフリー対策が施されており、お参りがしやすくなっています。
墓地や施設が綺麗に管理されていて、心地よい空間を提供してくれるのが、民間墓地の特徴です。
「民間墓地」特徴まとめ
・宗教法人や公益法人が運営しており、宗教・宗派に関係なく利用可能。
・制限が少ないため購入のハードルが低く、区画や墓石デザインの選択肢が多い。
・ペットと一緒に埋葬できる区画がある。
・充実した設備やサービス、利便性が高い。
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公営墓地
公営墓地とは、都道府県や市区町村などの地方公共団体が経営主体となっている墓地です。
都立霊園、県立霊園、市営墓地などが含まれます。
管理・運営は自治体が行うことが多いですが、委託された企業や財団法人などが管理・運営を行っている場合もあります。
経営の安定性
公営墓地は自治体が管理・運営しているため、倒産や経営破綻のリスクがなく、将来的にお墓を管理していける安心感があります。
墓地・霊園の経営母体が倒産した場合、お墓がなくなることはないですが、別の場所へ移転させられるなどの問題が発生する可能性があります。
しかし、公営墓地は自治体が所有しているため、特別な事情がない限り、永続的に管理がされます。
墓石選びの自由度
民営霊園や寺院墓地では、石材店と提携している場合があり、墓石の建てるにあたって、指定された石材店を利用することが求められることがあります。
一方で、公営霊園では特定の業者に有利にならないよう、基本的にどの石材店に建墓依頼しても問題はありません。
このため公営霊園では自ら自由に石材店を選ぶことができます。
比較的安価
公営墓地は地域住民が安心して利用できるよう設けられたサービスで、費用は比較的安い傾向があります。ただし、立地によっては高額な場合もあります。
都心の一等地にある公営墓地は価格が高くなることがあるので、公営墓地が必ずしも最安とは限らないことを認識しておく事が大切です。
「公営墓地」特徴まとめ
・地方公共団体が経営主体となっていて、経営の安定性がある。
・石材店を指定されないため、好みの墓石を選ぶことができる。
・費用は比較的安い傾向がある。
・しかし、立地により高額になる場合もある。
墓地の種類別メリットとデメリット

墓地を選ぶ際には、それぞれの種類にどのようなメリットとデメリットがあるかを理解することが重要です。
以下では、寺院墓地、民間墓地、公営墓地のメリット・デメリットを具体的に解説します。
寺院墓地のメリットとデメリット
メリット
宗教行事や供養が充実
お寺が供養を行うため、伝統的な供養を重視する人にオススメです。
精神的な安心感がある
お寺との繋がりが深まり、供養や法要をしっかり行える環境が整っています。
歴史的背景がある
多くの寺院墓地は地域に根付いた歴史を持ち、地域文化に親しみがある場合が多いです。
デメリット
宗派の縛りがある
特定の宗派の檀家になる必要がある場合が多く、宗教的背景が合わないと利用できないことがあります。
費用が高め
寄付や檀家費用、行事への参加費が必要になる場合があり、継続的な費用負担が大きくなることがあります。
自由度が低い
墓石のデザインや使用条件に制限がある場合が多く、自分好みのカスタマイズが難しい場合があります。
民間墓地のメリットとデメリット
メリット
設備やサービスが充実
駐車場、休憩施設、法要専用スペースなどが整備されており、快適に利用できます。
宗教の自由度が高い
宗派を問わず利用できる場合が多く、宗教行事の制約が少ない点が魅力です。
選択肢が広い
墓石のデザインや大きさ、使用方法などの自由度が高く、個別のニーズに応じた選択が可能です。
デメリット
費用が高い
土地代、管理費が公営墓地に比べて高額になることが一般的です。
運営の安定性に懸念がある
民営であるため、経営状態によっては運営に不安が生じる可能性があります。
指定石材店の制約
利用する墓石店が限られる場合があり、価格や選択肢が制約されることもあります。
公営墓地のメリットとデメリット
メリット
費用が安い
公営墓地は自治体が運営しているため、初期費用や管理費が比較的低く抑えられます。
安定した運営
自治体が管理するため、倒産の心配がなく、長期的に安心して利用できます。
宗教の縛りが少ない
無宗教でも利用可能な場合が多く、誰でも申し込みやすいのが特徴です。
デメリット
抽選が必要な場合がある
人気の地域では申し込みが殺到し、抽選となることが一般的です。
立地が不便な場合がある
多くの公営墓地は郊外に位置するため、アクセスが不便な場合があります。
手続きが複雑
申し込みに住民票や遺骨証明書が必要な場合があり、事前準備に手間がかかることもあります。
新しい供養スタイルの選択肢

近年、従来型の墓地だけでなく、新しい供養スタイルが注目を集めています。
樹木葬、永代供養墓、納骨堂などの選択肢は、現代のライフスタイルや価値観に合わせた方法として人気が高まっています。
以下では、それぞれの供養スタイルの特徴とメリット・注意点について詳しく解説します。
樹木葬とは?
樹木葬は、墓石の代わりに樹木をシンボルとして供養する新しいスタイルです。
自然の中で眠りたい方や、後継者がいない場合に選ばれることが多いです。
最近では、花壇葬などの洋風のガーデニングに寄せた綺麗な樹木葬が増えてきており、人気が高まっています。
メリット
・自然に還る供養
自然の中で眠るというコンセプトが魅力。環境への配慮を重視する人に支持されています。
・費用が安価
墓石を使用しないため、初期費用や維持費が抑えられます。
・後継者不要
管理が必要ないため、家族に負担をかけたくない人に適しています。
注意点
・埋葬場所に制約がある
樹木葬専用の墓地が限られており、選択肢が少ない場合があります。
・永続性に不安がある場合も
自然環境の変化や墓地運営者の状況により、管理状況が変わる可能性があります。
永代供養墓とは?
永代供養墓は、霊園や寺院が故人の供養を継続的に行うタイプの墓地です。
継承者がいない場合に選ばれることが多く、費用負担の軽減も魅力です。
メリット
・家族の負担が少ない
墓参りや維持管理の手間が不要です。
・費用が安価
一般墓に比べ、比較的リーズナブルな費用で利用できます。
注意点
・個別供養が難しい場合も
合同墓の場合、個別のお参りや供養が制限されることがあります。
・宗教的制約
寺院が運営している場合、宗派の縛りがあることもあります。
納骨堂とは?
納骨堂は、遺骨を屋内施設に安置する方法で、都市部を中心に人気が高まっています。
タイプによって使い勝手が異なり、選択肢が豊富です。
ロッカー型:個別の遺骨収納スペースを利用するタイプ。管理が簡単で、費用も比較的安価。
自動搬送式:カードキーや認証装置を使い、遺骨が自動で運ばれるシステム。都市部の最新施設で導入されています。
個別壇型:仏壇に近い形式で、個別に供養を行えるスペースが特徴。
メリット
・立地が便利
都市部に多く設置されており、アクセスがしやすいです。
・天候に左右されない
屋内施設のため、天候を気にせず訪問可能です。
・費用の選択肢が広い
簡素なものから高級なものまで幅広い選択肢があります。
注意点
・収蔵期間に制限がある場合がある
期間終了後に合葬墓へ移される場合もあります。
・施設の維持状況に依存
運営状態によっては、長期的な安心感に不安があることも。
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墓地を持たない供養方法もある

墓地を持たずに遺骨を自然に返す散骨は、近年注目を集める供養方法の一つです。
代表的な散骨には、「海洋散骨」「森林散骨」「宇宙葬」があります。
散骨の特徴として
・費用の負担が少ない:墓石や墓地の管理が不要なため、コストを大幅に削減できます。
・後継者が不要:管理が必要ないので、継承者がいない場合でも安心して利用できます。
注意点として
・法律やルールの確認が必要:日本では遺骨をそのまま廃棄するのは違法とされており、散骨は「節度ある方法」で行うことが求められます。
墓地埋葬法とは?法律を守って供養を
↑散骨を考えている方は一度目を通しておきましょう。
・埋葬文化との違い:従来の墓地文化に馴染みがある人には抵抗感がある場合があります。
家族内でも意見が分かれることが多いので、しっかりと話し合いましょう。
海洋散骨
海洋散骨とは、遺骨を海に撒く供養方法です。
船を借りて家族とともに海上で、最後の別れを行う方法や、海洋散骨業者にお骨を郵送して、散骨を任せる方法があります。
最近では、ハワイや沖縄などの人気観光スポットで最後の別れを行うプランもあります。
広大な海に還すことで、自然の一部になれる、海が好きで海で眠りたいという方に人気です。
費用は、10万円~30万円程度。
個別散骨や、複数の家族が合同で行う合同散骨かで価格が異なります。
森林散骨
森林散骨は、樹林地帯に遺骨を撒き、自然に還す方法です。
樹木葬と混同されることがありますが、墓地を持たない点が異なります。
費用は5万円~20万円が一般的です。
注意点として、森林は誰かが所有している土地なので、散骨を行うには許可が必要となります。
海洋散骨よりも個人で行うとなると、難易度が高いので専門業者にお任せするのがオススメです。
宇宙葬
宇宙葬は、遺骨を人工衛星やロケットに搭載し、宇宙空間に送り出す供養方法です。
「宇宙に還りたい」「星になる」といったロマンを形にする方法として注目を集めています。
遺骨やその一部を専用の容器に入れて、宇宙に送ります。
散骨とは違う点は、地球周回軌道を回ったり、最終的に大気圏で燃焼したりする仕組みがあることです。
「地球周回軌道」「月面への送骨」「深宇宙への送骨」など、複数のオプションから選べます。
費用相場は、20万円~50万円程度が一般的で、月面送骨や深宇宙への送骨の場合、費用がさらに高額になることもあります。
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墓地を選ぶ際に重要なポイント

墓地を選ぶ際には、費用や立地、宗教的な背景など、多くの要素を考える必要があります。
以下では、墓地選びにおいて重要なポイントを具体的に解説します。
後悔しない選択をするためのチェックリストとしてご活用ください。
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①立地の重要性
墓地を選ぶ際、立地条件は非常に重要です。
家族や親族が訪れる頻度を考えると、アクセスの良さや周囲の環境が大切なポイントとなります。
チェックポイント
1.アクセスの便利さ
公共交通機関や車での移動がスムーズな場所を選ぶことで、家族の負担が軽減されます。自分自身の体の衰えを考慮して、決めると良いでしょう。
2.周辺環境
墓地周辺の雰囲気や治安、静かさを確認します。訪れる人が安心できる場所であることが重要です。
また、供花を購入するお花屋さん、供物を購入する和菓子屋さん、会食を行う飲食店など周囲が充実しているかも確認をしましょう。
3.水はけの良さ
墓地の土地が水はけの良い場所であることも大切です。
水はけが悪いと墓石が劣化しやすくなります。
4.施設の充実度
駐車場、バリアフリー設備、管理事務所、休憩所などの施設が整っているか確認しましょう。
都市部と地方での違い
都市部は、アクセスは良いですが、費用が高額でっ地が限られている場合が多いです。
地方は費用が比較的安価で広々とした墓地が多い反面、交通の便が悪いことが課題です。
費用を抑えてもアクセスが悪く、交通費が高くかかってしまうなどの問題もあります。
お参りの頻度や交通費、親族のアクセスなども考慮して墓地を決めましょう。
②費用の確認
墓地の選択において、費用面の確認は欠かせません。
初期費用や維持費、その他の費用を把握することで、予算オーバーを防ぐことができます。
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費用の内訳
1.永代使用料
土地の使用権を得るための費用です。
散骨や宇宙葬では発生しません。
2.墓石代
墓石の設置や彫刻にかかる費用です。デザインや石の種類によって大きく異なります。
樹木葬、永代供養墓、納骨堂、散骨では基本的に費用は発生しません。
3.管理費
清掃や設備維持に必要な費用。年間契約となる場合が多いです。
墓地管理費とは?
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4.その他
宗教行事への寄付金や追加サービス料が発生することもあります。
主に寺院墓地の檀家関係で発生する場合が多いです。
③宗教・宗派の確認
墓地を選ぶ際には、宗教や宗派の条件を確認することが重要です。
特に、家族全員が同じ宗派ではない場合や無宗教の場合には、慎重な選択が求められます。
寺院墓地の場合、そのお寺の宗派に属していることが条件となる場合があります。
公営墓地や民間墓地は宗教や宗派に関係なく利用できることが一般的です。
注意点として、檀家になる必要があるかはしっかりと確認しましょう。
寺院墓地だと檀家になることが求められる場合が多く、定期的な寄付や行事参加が必要です。
また、宗旨宗派は問わなくても、在来仏教でないとお墓を建てられないケースもあります。
在来仏教とは従来の仏教以外のキリスト教などは受け付けないという墓地のことを指します。
墓地選びの後は、埋葬方法を選ぼう

墓地を選んだ後は、埋葬方法について考える必要があります。
埋葬方法には、故人や家族の希望、宗教的な背景、予算などによってさまざまな選択肢があります。
以下では、代表的な埋葬方法である家墓、両家墓、個人墓、夫婦墓、共同墓について解説します。
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家墓・累代墓
家墓(累代墓)は、代々の家族が一緒に埋葬される伝統的な埋葬方法です。
家系を重視する家庭や、宗教的な背景を大切にする場合によく選ばれます。
祖先から続く家計のお墓なので、次世代が継承してお墓の管理を行うことが前提となります。
メリット
一族が同じ場所で供養されることで、家族の絆を感じられる点や、一つの場所で祖先全員を供養できるため、供養がしやすいことが挙げられます。
デメリット
後継者がいない場合、管理が難しくなる点や、墓石の設置や管理に高額の費用が発生します。
両家墓
両家墓は、夫婦それぞれの実家の家系を一つの墓にまとめる方法です。
近年、家族構成の多様化に伴い選ばれることが増えています。
一つのお墓に両家の名前を入れることで、両家のつながりを感じられます。
また、宗教的な縛りがない場合がほとんどです。
メリット
従来の家墓に比べて、両家の協力によって管理の負担が軽減できます。
デメリット
お墓の購入や運用について、双方の家族で話し合いう手間や、利用可能な墓地がまだ少ないといった課題が挙げられます。
個人墓
個人墓は、一人だけが埋葬される形式の墓です。
個人の独立性や自分らしさを大切にしたい方に選ばれます。
他の家族とは別に、個人の名前のみが刻まれる完全に独立したお墓です。
メリット
デザインや供養方法を自分好みにできる点や、後継者がいない場合でも管理がしやすいです。
デメリット
一人のためにお墓を用意するので割高になる場合が多いことや、家族と同じお墓に入らないので孤立感が生じることもあります。
夫婦墓
夫婦墓は、夫婦二人だけが埋葬される形式です。
家族の形が変化する中で、夫婦だけの特別な空間を求める方に選ばれています。
墓石のデザインやメッセージなどを自由にカスタマイズできる場合がほとんどです。
メリット
夫婦二人のつながりを象徴する特別なお墓である点や、子供がいない夫婦でも負担が少ない供養が可能です。
デメリット
夫婦で一つのお墓を買うので、費用が割高になる点や、親族とは別のお墓になるので合意を得る必要があります。
共同墓
共同墓は、複数の人が一つの墓に埋葬される、合祀墓のようなお墓のことを言います。
特に後継者がいない方や、負担を抑えたい方に選ばれることが増えています。
寺院や霊園が合同で供養を行うことが一般的です。
メリット
個人墓や家墓に比べて費用が抑えられることや、運営側が供養や管理を代行してくれるので管理が不要です。
デメリット
個人名が明記されない場合が多く、個人の供養ができないことがある点や、後からお骨を取り出して改葬ができないことが挙げられます。
よくある質問
2025年に注目されそうなお墓はありますか?
2025年に注目されるお墓として「デジタル供養」があります。
デジタル供養とは、仮想空間やクラウドを利用して、オンラインで供養する新しい方法です。
家族が遠くに住んでいても、インターネットを通じて一緒にお墓参りができます。
AIが故人の声やメッセージを再現したり、写真や思い出をクラウドに保存していつでも見られる仕組みもあります。
これにより、墓地を管理する手間が省け、若い世代にも受け入れられやすい供養方法として注目されています。
お墓の形の種類は何がありますか?
お墓の形には、「和型」「洋型」「デザイン墓」の3つがあります。
和型は縦長の伝統的なデザインで、故人の名前や戒名が彫られることが一般的です。日本の風土に馴染みやすく、古くから親しまれています。
洋型は横長や台形のデザインが特徴で、低めで安定感があるため管理がしやすい形です。現代的でシンプルな印象を持つことから人気が高まっています。
デザイン墓は、故人の趣味や個性を反映させた自由な形の墓石です。球体型の墓石や本型やバイクの形をしたお墓などもあります。
まとめ
この記事では
・墓地の種類
・・公営・民間・寺院のメリットデメリット
・新しい供養方法
・お墓の埋葬種類
について詳しく解説してきました。
墓地選びは一生に一度の大切な決断です。
費用や立地、宗教的条件をしっかり確認し、家族と十分に話し合った上で後悔のない選択をしましょう。
この記事が、あなたにとってベストな供養方法を見つける手助けになれば幸いです。