墓じまいについて
ではまず「墓じまい」について確認します。いまさら墓じまいについて聞けないと感じている人は、ここでしっかりと意味をおさえておきましょう
『墓じまい』とは?
墓じまいとは、管理している墓石を撤去し、今までお墓があった場所を更地にすることです。
広辞苑で調べると「参拝又は管理する人のいなくなった墓を撤去し、改葬すること」と定義されており、故人のお骨を次のお墓や、納骨堂に納骨するまでのことを言います。
「墓じまいとは」について詳しくは以下の記事を参照していただければと思います。
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墓じまいをする理由
ではなぜ、墓じまいをする必要があるのでしょうか。
理由は人それぞれですが、管理しているお墓が遠方で大変、継ぐ人がいなくて、墓じまいせざるを得ないなどの理由があります。
また、政府が出しているデータでは、近年墓じまいをする人が増加傾向にあるということで、毎年10万件以上の改葬が行われているようです。
増加の理由は少子化による墓守後継者の不在やお寺との関係性に重きを置かない、近年の価値観の変化などが挙げられます。
墓じまいの大まかな流れ
次は墓じまいの大まかな流れについて確認していきましょう。墓じまいの手順は重要になってきます。
早速見ていきましょう。
墓じまいの7ステップ
墓じまいの大まかな流れとしては以下の7ステップになります。
➀家族や親族に相談し同意を得る
②墓地管理者に相談
③新しいお墓・供養方法を決める
④書類の準備と行政手続き
⑤閉眼供養(魂抜き)をする
⑥遺骨の取り出し
⑦新たなお墓に納骨と開眼供養
詳しい墓じまいの流れに関してはこちらの記事を参考にしてみてください⇩
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墓じまいの相談先とその方法
次は墓じまいの相談先と方法ついて確認していきましょう。墓じまいを検討している人にとって、事前の相談は必須です。
家族や親族に相談する
まずは、家族や親族に墓じまいをする旨を相談しましょう。
相談せずに墓じまいを進めてしまうとトラブルの原因になる恐れがあります。
中には、墓じまいに対していい印象を持っていない人もいます。
事前に家族や親族の同意を得てから進めていきましょう。
また、自分以外の人で「お墓の管理をしていく」と言う人が出れば墓じまいをする必要はなくなります。
事前に相談をして、よりいい決断をできるようにしていきましょう。
墓じまい元のお寺に相談する
お寺にあるお墓を墓じまいする場合にはご住職に「埋葬証明書」を発行してもらう必要があります。
ただし、事前に相談せずに埋葬証明書の発行を依頼しないようにしましょう。
お寺とのトラブルの原因になります。
ご住職からしたら先祖代々受け継がれてきたお墓を大切に守ってきたのにいきなり「墓じまいをします」となるといい気持ちはしません。
お寺とのトラブルになり「高額な離檀料が請求された」「埋葬証明書を発行してもらえない」など様々なトラブルに発展したケースも少なくありません。
感謝の気持ちをもってしっかりと事前相談を行いましょう。
消費者センターに相談する
実際にトラブルに発展してしまった場合は、全国の消費者センター(消費者ホットライン188)に相談をしましょう。
消費者ホットラインは、「誰もがアクセスしやすい相談窓口」として開設されたものなので1人で抱え込まず相談をしましょう。
墓じまいの事でお悩みの方
・墓じまいをしたい方
・墓じまいを検討している方
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墓じまいのトラブルとその対処法
実は、墓じまいではトラブルが多く発生しています。
ここではそんな墓じまいの代表的なトラブルを紹介するとともに、そんなトラブルに巻き込まれないための方法をお伝えいたします。
家族や親族とのトラブル
本文: 墓じまいのトラブル原因として一番多いのが家族や親族とのトラブルです。
・相談せずに墓じまいを進めて関係が悪化した
・家族や親族と疎遠になっているので金銭部分でもめてしまう
・お墓の管理を誰が行うか
・墓じまいは同意を得れたが次のお墓の種類や場所でトラブルになってしまった
上記のようにトラブルの原因は様々あります。
家族や親族とのトラブルの解決策
実際に様々な理由で家族や親族とトラブルになります。
家族や親族とのトラブルの解決策として事前の相談がとても重要です。
え、そんなことで?と思ったかもしれません。
しかしこの事前の相談がそもそもトラブルを未然に防ぐために大切なことです。
親族の方も毎年お墓参りに行っていたのに気づいたら「お墓が無くなってる」なってことがあったら不満に思います。
家族や親族と疎遠になってしまった場合も「お墓の継承」「お墓維持のための費用」などはしっかりと話をする以外選択肢はありません。
なぜならお墓の継承に関して法律的な決まりはありません。
あくまで一般的には「長男や長女」「一族の慣習」になるので基本的に相談し話し合う以外ないのです。
最終的に人対人になってくるので全員が不満を持つことなく話し合ってよりよい選択ができるようにしていきましょう。
お寺とのトラブル
次に起きやすいのはお寺とのトラブルです。
・離檀料として高額な請求をされた
・墓じまいの手続きを進めてもらえない
上記のようなトラブルが多いです。
お寺とのトラブルの解決策
お寺とのトラブルも事前の相談がとても大切になってきます。
墓じまいはお寺からすると檀家がいなくなるということなので現実的な話、金銭的収入源が減るということです。
また、長年ご住職がお墓を守ってきていますので「事前の相談」無しに「はい、墓じまいします」と言われたら不満を抱くのも仕方ありません。
墓じまいを行う人も様々な理由を抱えていると思いますのでその状況をしっかり事前にご住職に相談し感謝の気持ちをもって墓じまいを行いましょう。
その他のトラブル
家族や親族とのトラブルやお寺とのトラブルの他にも様々なトラブルがあります。
・墓石撤去業者の見積もりが高い
・最初の見積もりと撤去後の見積もりが全然違う
・名義人である親が施設に入ってしまって墓じまいができない
など様々あります。
その他のトラブルの解決策
結局のところ重要になってくるのは事前の相談になってきます。
相談といっても軽く話をするのではなく「こちらの状況」をしっかりと伝えましょう。
それでもトラブルになってしまうケースもありますのでその場合は弁護士に相談をしてみましょう。
特に離檀料や撤去業者の見積もりなど、金銭問題が絡む場合は、弁護士に相談するのが良いでしょう。
不要なトラブルを避けるための適正な手続きをアドバイスしてくれるので、必要に応じて弁護士への相談を検討することが必要です。
よくある質問
Q.事前相談をしないで墓じまいを進める際の注意点は?
A.法律についての理解を深め、手続き漏れがないよう注意しましょう。
事前に相談をすることは大切なことです。もし相談なしで進めるのであれば、法律面の注意が必要です。
例えば遺骨を勝手に別の場所に移したりすることも法律で禁止されています。
Q.墓じまいにかかる費用はどれくらい?
A.一般的に20万円〜30万円程度が相場です。
内訳として、墓石解体工事費や閉眼供養、お布施や離断料などがあります。
行政の手続きやお寺との離断交渉を行なってくれる代行業者もいるようです。このように業者に依頼をすると一般的な料金よりも高額になります。
詳しい墓じまいの費用に関してはこちらの記事を参考にしてみてください⇩
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まとめ
いかがでしたでしょうか。ここまで墓じまいの相談方法やトラブル原因など紹介してきました。
お墓に関しては普段あまり考える機会も無くわからないことが多いと思います。
だからこそ1人で抱え込まずしっかりと事前に相談することが大切です。
ぜひ、参考にしていただきトラブルのない墓じまいを行いましょう。
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・墓じまいをしたい方
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葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀、お墓業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。
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この記事の著者・監修者
株式会社ディライト株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。
この記事の編集者
お墓の口コミ編集部
竹田 勇飛
東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。