墓じまいトラブルを起こさないために。事例を交えて簡単解説!

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老夫婦の不安な表情

近年、少子高齢化や核家族化の影響で「墓じまい」をする方が増えています。

しかし、墓じまいを行う過程では様々な予期せぬトラブルが生じることがあります。

今回は、スムーズに墓じまいが行えるようにトラブル事例や解決策などを交えて分かりやすく解説していきます。

では早速見ていきましょう!!

墓じまいの事でお悩みの方

・墓じまいをしたい方
・墓じまいを検討している方
・墓じまいについて相談がある方

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墓じまいに関する相談など、一貫したサポートを無料で提供しています。

どうぞ安心してご相談ください。

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墓じまいが増えている理由

墓じまいは2007年頃年間で7万件だったのが2017年には10万件を超えています。

なぜ墓じまいが増えているのか。
代表的な3つの理由を紹介します。

➀お墓を継承する人がいない

近年、少子高齢化や核家族化の影響で子どもがいない家庭や、子どもが家を出てしまったなど「継承者のいない」家庭が増えてきています。

また、少子化だけではなく、離婚率の増加や未婚・晩婚化も原因の1つとなっています。

これらの社会的変化が「墓じまい」を検討する動機の1つとなっているのです。

②高齢になりお墓参りが難しい

高齢ともなると体力も衰え、お墓参りに行くのも一苦労と感じられることもあります。
特に自宅から墓地までの距離が遠い場合、時間や交通費、労力の負担が大きくなります。

日本の慣習的に、春秋のお彼岸、お盆、命日と年4回以上のお墓参りが必要と考えると、肉体的や物理的な距離の問題から墓じまいを検討する人が増えています。

③子どもや孫に負担をかけたくない

お墓の維持・管理には費用がかかります。
さらに定期的なお墓参りには時間や手間もかかってきます。

このような経済的負担と時間的負担を継承者にかけてしまうことを避けるために墓じまいを行い、供養の形を変える方が増えています。

墓じまいで起きるトラブル

お墓は家族や親族など様々な人たちが関わっているものです。

そのため、墓じまいに対する考え方や価値観が合わずトラブルになってしまう場合があります。

ここからは、墓じまいを行う際に起こりがちなトラブルと解決策を紹介していきます。

親族とのトラブル

➀全員の了承を得ないまま墓じまいを行う
基本的に継承者がお墓に関してすべて決めることができます。

しかし、家族や親族に相談せずに「墓じまい」を行ってしまうとトラブルの原因になります。

親族の中には「そもそも墓じまいに反対」「お墓参りに行ったのにお墓がない」などのトラブルが実際に起きています。

墓じまいを行う際は、事前に親族に了承を得ておくことが重要です。

②墓じまいの費用負担
墓じまいには色々な費用がかかります。お墓の撤去費用だけではなく、各種手続き費用や新しい供養先の費用もかかってきます。

そのため、誰が墓じまいの費用を支払うかでトラブルになるケースもあります。
墓じまいは数十万円はかかってきますので1人で負担するのも大変です。
親族含めみんなで負担するのもいいでしょう。

ただし、法的に負担義務があるのは継承者です。継承者以外の方には法的な負担義務は無いので無理に請求することはできません。

トラブルが起きないように親族含め、全員で話し合い決めることが大切です。

③お墓が遠方になってしまう
お墓参りのしやすさを求めて墓じまいをし、都心部にご遺骨を移す方も多くいます。

しかし、親族の方はお墓が遠方になり、お墓参りに行くことが大変になってしまいます。
そのため、親族の方が墓じまいに反対をし、トラブルになるケースもあります。

まずは事前にしっかり話し合いを行い、同意を得てから墓じまいをしましょう。
それでも決まらない場合は、分骨して現状のお墓はそのまま残し、分骨したご遺骨を新しいお墓に納骨する方法もあります。

ここで重要なのは、あくまで事前にしっかりと話し合うことです。

お寺とのトラブル

➀高額な離檀料の請求
墓じまいを行う際に、事前に相談せず「墓じまいをする」と伝えてしまうとお寺から高額な離檀料を請求されトラブルに発展する場合があります。

離檀料とは、お世話になったお礼としてお寺に支払うお布施です。
相場は数万円から20万円程度とされていますが、お寺によって異なります。

トラブルを避けるためには、墓じまいの事前相談とこれまでの感謝をしっかり伝えましょう。

②墓じまいを拒否される
墓じまいを行うことは、お寺からすると檀家が減ることになります。
檀家が減れば収入も減ることになるので中には、墓じまいに関する対応をしてくれないことがあります。

お寺との関係がこじれないように、今までの感謝をしっかり伝えて墓じまいの相談をしましょう。良好なコミュニケーションがトラブルを防ぐ一番の方法です。

③閉眼供養をしないことでトラブル
墓じまいを行う際には、一般的には「閉眼供養」という儀式をします。
お墓から先祖の魂を移すという意味があります。

この閉眼供養を省略した際にトラブルに発展することがあります。
中には、閉眼供養を行わないと工事をしてくれない石材店も存在します。

トラブルを防ぐためにも事前にお寺と相談をしておきましょう。

石材店とのトラブル

➀高額な撤去費用の請求
高額な撤去費用を請求されトラブルに発展する場合があります。

墓石の撤去費用には定価が無く、職人の手間賃がほとんどです。
そのため、石材店によって金額が変わってきます。

高額な請求をされるトラブルを防ぐためには、複数社から見積りを取ることが重要です。
中には、指定石材店制度で指定された石材店でしか工事ができない場合もあるので注意が必要です。

最終的に話がまとまらない場合は、消費者センターや弁護士に相談しましょう。

②複数社の見積りが取れない
一般的に墓地には指定石材店があり、特定の石材店しか使用することができません。

そのため、金額やサービス内容を比較することができず、石材店の言い値になりトラブルになる場合があります。

指定石材店が複数社ある場合は、見積りを複数取ることをオススメします。

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墓じまいトラブルが起きたときの相談先

話し合いでトラブルが解決できない場合の相談先として2つ相談先を紹介します。

国民生活センター

消費生活センター等では、商品やサービスなど消費生活全般に関する苦情や問合せなど、消費者からの相談を専門の相談員が受け付け、公正な立場で処理にあたっています。

墓じまいの問合せ事例として「高額な離檀料が請求された」「過去帳に8名記入されているので700万円請求された」などがあります。

トラブルが起きたときは相談してみましょう。
電話番号:188
問合せ可能時間:10時~12時、13時~16時(土日祝日、年末年始を除く)
休日相談可能時間:土日祝日、10時~16時の間

弁護士

トラブルが発展してしまい解決ができない場合は弁護士への相談も考えてみましょう。

ただし、費用がかかってきてしまうので注意が必要です。

墓じまいトラブルを未然に防ぐ2つのポイント

墓じまいを行う際、トラブルが起きないように気を付ける2つのポイントを紹介していきます。

➀親族・お寺・石材店に事前に相談をしておく

トラブルの原因として、『墓じまい』を行うことが伝わっていない場合がほとんどです。

親族には「墓じまいを行うこと」「誰が費用を負担するのか」「継承者は誰にするのか」など事前に相談して全員の合意を得ておきましょう。

お寺には突然「墓じまいをします」と伝えるのではなくあくまで「相談」として事前に話をして良好な関係を作っておきましょう。

石材店には見積書の分からない点など事前に細かく確認をしておきましょう。

②費用の見積りは複数社取得する

「結果的に費用が高くなった」「言われていた費用と全然違う」などのトラブルも多くあります。

見積書は必ず複数社取得し、比較検討を行いましょう。
また事前に分からないことは質問して不安な点は無くしておくことが重要です。

まとめ

今回は、墓じまいのトラブルについて解説しました。

基本的なトラブルの原因は、「事前の相談不足」です。
日頃からコミュニケーションを取り、良好な関係を作っておきましょう。

また、トラブルが起きてしまったら1人で抱え込まず、相談をすることが重要です。

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・墓じまいについて相談がある方

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株式会社ディライト

この記事の著者・監修者

株式会社ディライト

株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。

竹田 勇仁

この記事の編集者

お墓の口コミ編集部

竹田 勇仁

東京都出身。大学を卒業後葬儀社で勤務。
現場経験を経て、消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。

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