墓じまい費用誰が払うの?費用の内訳と払えない時の対処法を紹介!

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「墓じまい費用は誰が払うの?」「墓じまいっていくらかかるの?」「墓じまい費用が払えない」など墓じまいの費用で悩んでいませんか?

この記事では
・墓じまい費用は誰が払うのか?
・墓じまい費用の内訳
・費用が払えない時の対処法
など詳しく解説しています。

この記事を読むことで墓じまいの費用でトラブルが起きることなく進めていけます。

是非参考にしてみてください。

墓じまいの事でお悩みの方

・墓じまいをしたい方
・墓じまいを検討している方
・墓じまいについて相談がある方

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お墓の口コミ監修者:株式会社ディライト 代表取締役 高橋亮
著者・監修者
株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮

葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀、お墓業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。

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お墓の口コミ編集者:お墓ディレクター2級 竹田勇飛
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竹田 勇飛

東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している。消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。

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墓じまい費用誰が払うのか?

電卓とお金

墓じまい費用は誰が払うべきなのでしょうか?

一般的には、お墓の所有権を持つ継承者が支払うことが多いです。

しかし、継承者が支払わなければいけないという決まりはありません。

お墓は、家族や親族全体で守っていくものになるので事前に費用面も含めて相談をして決めていきましょう。

墓じまい費用を支払う4つのケースを紹介します。

墓じまいとは何なのかを知りたい場合は以下の記事も併せて読むと良いでしょう。

あわせて読みたい

お墓 墓じまいとは?増えている理由や進め方など分かりやすく解説!

お墓の継承者が払う

墓じまいの費用を負担することが多いのは、お墓を相続した継承者です。

お墓の継承者になるとお墓の所有権を持つことになります。(民法897条)

そのため、所有権のある継承者が墓じまい費用を負担することが多いです。

出典:民法897条(祭祀に関する権利の承継) | e-Gov法令検索

兄弟で協力して払う

兄弟で協力して墓じまい費用を負担するケースもあります。

お墓の継承者は基本的に1人ですが、将来的にお墓の管理を兄弟で行っていく場合などは墓じまい費用を協力して負担することもあります。

その場合は、費用負担の割合をよく話し合って決めましょう。

親族に協力してもらって払う

お墓に関わっている親族みんなで負担するケースもあります。

墓じまい費用が高額な場合は、お墓を継承する人だけでは負担が大きくなります。

お墓に関わる親族で支払うことで各自の負担を減らすことが出来ます。

ただし、費用関係はトラブルが起こりやすいので「親族なんだから払って当たり前」のスタンスではいかないようにしましょう。

墓じまい費用に関して親族とよく話し合い、全員が納得することが重要です。

故人が払う

故人が生前に墓じまい費用を残しておくケースもあります。

このケースが、1番トラブルなくスムーズに墓じまいが出来るでしょう。

仮に墓じまい費用の全額ではなくても、残る人たちの負担は減少します。

継承者になる可能性がある人は、現在のお墓の継承者に今後の相談をしてみるのもいいでしょう。

墓じまいにかかる費用の内訳

女性と電卓

墓じまい全体にかかる費用相場は30万円~300万円と言われています。

金額幅が大きいのは、墓じまい後の供養方法による影響が大きいです。

では実際に何にいくらかかるのか内訳を詳しく解説していきます。

お墓の撤去費用

墓じまいをしたら今までのお墓を撤去してお寺や霊園に土地を返還する必要があります。

お墓を撤去する費用相場は、1㎡あたり10万円程です。

作業用の機材が入れない場所や作業するのに不便な場所にある場合はもう少し費用がかかることがあります。

行政手続き費用

墓じまいを行う上で、行政手続きがあります。

行政手続きの費用相場は、数百円~1500円程です。

行政手続きをする際に「埋葬証明書」「受入証明書」「改葬許可証」などの書類を発行してもらう必要があり、書類発行にかかる費用です。

閉眼供養のお布施

遺骨を取り出す前に閉眼供養を行います。

閉眼供養とは「魂抜き」とも呼ばれ、僧侶がお墓の前で読経供養を行い、お墓に眠る故人の魂を抜いて通常の状態に戻す儀式です。

この時のお布施の相場として3万~10万円を渡します。

地域やお寺との関係性でも変わってきますので事前に確認しましょう。

離檀料

墓じまいを行うのがお寺の場合のみ檀家をやめる(離檀する)ために必要になります。

離檀料は、通常の法要でお渡しする2~3倍、10万~20万程と言われています。

しかし、離檀料は法的に決められているものではないのでお渡しするかしないかは自由です。

一般的には、これまでのお礼ということで渡すのが通例となっています。

檀家のメリットデメリットを解説←檀家をやめるか悩んでる方は必読

新しい納骨先の費用

新しい納骨先の費用相場は5万~200万円程度です。

納骨先によって費用が大きく変わってきます。
1つずつ紹介していきます。

●一般的なお墓
一般的なお墓の費用相場は50万~200万円程度です。
墓石を建立するのである程度の費用がかかってきます。最近では「墓じまい付一般墓」や「永代供養付一般墓」など新しいお墓のカタチも出てきています。

●樹木葬
樹木葬の費用相場は30万~100万円程度です。
樹木をシンボルとしたお墓です。継承者を必要としないのが特徴で最近人気のあるお墓になっています。

●納骨堂
納骨堂の費用相場は30万~100万円程度です。
天候に左右されない屋内納骨堂が特徴的なお墓です。自動搬送式、ロッカー式、仏檀式、位牌式、墓石式の5種類あります。

●永代供養墓
永代供養墓の費用相場は5万~150円程度です。
永代に渡ってお墓の維持、管理をお寺や霊園が代わりに行うお墓です。合祀(他の人の遺骨と一緒に納骨)か個別埋葬かで費用が変わってきます。

●散骨
散骨の費用相場は5万~70万円程度です。
粉末状に砕いた遺骨を海や山、空などに撒き、自然に還す供養方法です。最近では、「お墓を維持できない」「お墓の継承者がいない」などの方に人気です。

●手元供養
手元供養の費用相場は数百円~50万円程度です。
自宅や身近なところに遺骨の全部または一部を保管して供養する方法です。「故人を身近に感じていたい」という方に人気です。

開眼供養のお布施

納骨時に開眼供養を行います。

開眼供養とは、新しいお墓に故人様の魂を迎え入れる儀式です。

この時のお布施の相場として3万~10万円を渡します。

地域やお寺との関係性でも変わってきますので事前に確認しましょう。

墓じまい費用が払えない場合

対処法のテキスト

墓じまい費用が高額で払えないと悩んでいる方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

墓じまい費用が払えない時の対処法を紹介しますので参考にしてみてください。

家族や親族に相談する

後継者が1人で墓じまい費用を負担する必要はありません。費用が準備できないのであれば家族や親族から少しずつでも協力してもらえないか相談してみましょう。

お墓は後継者だけの問題ではなく、家族や親族全体の問題になります。

お寺に相談する

長年お世話になったお寺に相談してみましょう。

墓じまいの際には、法要や離檀料を支払う場合があります。

墓じまいをしたいが経済的に難しいことを事前に相談すると何らかの形で協力してくれる場合があります。

メモリアルローンを利用する

メモリアルローンは、お墓や葬儀などに目的を絞ったローンです。

墓じまいはこのメモリアルローンの対象になっています。

メモリアルローンは目的が絞られている分、カードローンなどに比べると金利が安め傾向で審査も通りやすいです。

一般的にお寺や霊園、石材店などの業者が提供しているので相談してみましょう。

自治体の補助金を利用する

各自治体が実施している補助金を利用しましょう。

自治体によって補助金額は異なりますが、10万円~20万円ほどであることが多いです。

ただし、すべての自治体が補助金制度を行っているわけではありません。

まだ、対応している自治体が少ないのが現状です。

まずは、お墓のある自治体に墓じまいの補助金制度があるか確認してみましょう。

両家墓にする

両家墓とは、複数の家のお墓を1つにまとめたお墓です。

あまり知られていないお墓ですが、最近は少子化に伴い両家墓を希望する人も増えてきています。

お墓を1つにまとめることで、お墓参りの交通費や管理料など費用を抑えることができます。

ただし、お墓の場所はどこにするのか?、墓石に彫刻する文字、場合によっては改宗をしなければいけないこともあります。

また、場所によっては両家墓を禁止しているところもあります。

後々トラブルにならないように事前に家族や親族と相談し理解を得てから進めていきましょう。

フリーローンを利用する

フリーローンは、借入金の使い道に制限が無いので、墓じまいの資金として利用することができます。

一般的に銀行や金融機関が取り扱っていることが多いです。

60歳以上の方は2ヶ月に1度の返済ができるなど急な出費を抑えることができます。

取り扱い事業者によって様々なプランがあるので事前に確認をしましょう。

費用のかからない供養方法を選ぶ

墓じまいは墓地撤去費用と墓じまい後の供養費用がかかります。

新しい供養先での供養費用をなるべく抑えましょう。費用が抑えられる供養方法としては下記があります。
・永代供養墓
・散骨
・手元供養

これらの供養方法は比較的費用を抑えることができます。

ただし、取り扱っている事業者によって金額は様々なので事前に確認しましょう。

墓じまいしないとどうなる?

無縁墓

墓地使用者が墓地管理料を一定期間支払わないと「無縁墓」となり墓地の撤去をされてしまいます。

1年以上経っても連絡が無い場合は、対象の墓地を管理業者側で撤去できるようになります。

墓じまいしないとどうなるか?詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください⇩

あわせて読みたい

墓じまいしないと何が起きる? 墓じまいしないとどうなる?無視・放置で4分の1が撤去?実態調査からわかる事

墓じまい費用を安く抑える方法

指さす女性

墓じまい費用が高額で少しでも費用を抑えたいと思われる方もいるでしょう。

費用を抑える方法を3つ紹介します。

➀新しい納骨先の費用を抑える

新しい納骨先の種類では大きく費用が抑えられます。

比較的費用を抑えることが出来るのが「散骨」や「永代供養墓」「手元供養」などです。

ただし、散骨は海や山に粉末状にした遺骨を撒き、永代供養墓(合祀)は他の人の遺骨と一緒に供養されます。

1度埋葬されてしまうと再度遺骨を取り出すことはできないので事前によく考えた上で新しい納骨先を選択しましょう。

②複数社見積りを取り工事費を抑える

お墓の撤去費用の見積りは複数社取りましょう。


1社だけだと書かれている費用が妥当なのか分かりません。

また、最近は墓じまい業者も増えていて、各事業者によってサービス内容や費用が違うので必ず事前に複数の見積りを取り比較検討しましょう。

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③自治体の補助金を利用する

自治体によっては墓じまい費用に対して補助金制度を設けている場合があります。

補助金の支給金相場は20万~40万円程度です。

全ての自治体が補助金制度を設けているわけではないので対象の自治体に事前に確認をしましょう。

墓じまいの手順

お墓参りする男性

墓じまいの手順は、一般的に➀~⑦の手順で進みます。

➀家族や親族に相談し同意を得る
②お墓のあるお寺や霊園に相談する
③新しいお墓の種類と場所を決める
④書類の準備と行政手続きをする
⑤閉眼供養(魂抜き)をする
⑥遺骨を取り出し、お墓の撤去をする
⑦新たなお墓に納骨と開眼供養


墓じまいの手順を詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください⇩

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法要 墓じまいの流れを7ステップで解説!

よくある質問

仏檀じまいしたら位牌はどうするの?

位牌のみを菩提寺や霊園などへ、永代供養やお焚き上げ依頼をします。

位牌なしで永代供養はできますか?

子供世代に負担をかけたくないという理由から、位牌を作らない方もいます。

仏檀を処分した後に位牌を残してもいいですか?

仏檀を処分した後も手元に位牌だけ残しておき、リビングや寝室などに位牌を安置しても問題ありません。

まとめ

今回は、
「墓じまいの費用を誰が払うのか」
「墓じまい費用の内訳」
「墓じまい費用払えない場合」
などについて紹介しました。

墓じまいを進めていく上で費用の問題は必ず付いてきます。

この記事を参考にトラブルなくスムーズに墓じまいを行いましょう。

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