そもそもなんでお盆にお墓参りするの?
お盆は日本の伝統的な行事であり、亡くなったご先祖様の霊が戻ってくる期間とされています。
ご先祖様に感謝や敬意を伝え、幸福を願うために、お墓参りや迎え火・送り火などの供養を行うのです。
お墓参りはご先祖様の供養のためのものですが、家族や親戚との絆を深めたり、自分自身を見つめ直すきっかけにもなります。
お盆のお墓参りを正しく行おう
お墓参りの流れ 5STEP
①本堂へお参り
お墓が寺院にある場合は、先に本堂へお参りします。
②お墓の掃除
お墓に到着したらお墓の掃除から始めます。
周囲に落ちているゴミや枯葉を拾い、傷がつかないよう苔を取り、
その後手桶に水を汲み、柄杓で墓石を清めます。
③お供えをする
お供え物を置きます。
春のお彼岸ならぼたもち、秋のお彼岸ならおはぎ、あるいは故人が生前好きだったものをお供えすることが一般的です。
④お線香を供えてお参りする
お線香に火をつけ、お墓の前で合掌します。
心の中で故人の冥福を祈ると同時に、感謝の気持ちを伝えます。
⑤後片付け
お墓参りが終わったら、お供え物を持って帰ります。
お供え物を放置すると鳥や虫が集まるため、必ず持って帰りましょう。
お墓参りは敬意と感謝の意を表す大切な行事なので、基本的なマナーを守り、心を込めて行うことが重要です。
お墓参りで注意すべきポイント
時期と時間の選定
混雑を避け、静かに参拝できる時期や時間を選ぶとよいでしょう。
声の大きさ
墓地内では静かに振る舞い、他の参拝者に迷惑をかけないよう心がけます。
お供え物
腐敗するものや他の参拝者に迷惑をかける可能性があるのでお供え物をそのままに置いたりしないようにしましょう。
お墓参りの正しい服装
一般的なお墓参り
お盆のお墓参りは敬意を表す場でもあります。
特に決められた服装はありませんが、なんでも良いというわけではありません。
決まりはありませんが、黒・白・ベージュなど落ち着いた色合いで、露出の少ない服を選びましょう。
アクセサリーはパールなど清潔感のあるものがおすすめです。お墓は不安定な場所が多いため、歩きやすい靴を履くと良いでしょう。
進学や就職などの節目の報告がある場合は、リクルートスーツや制服を着ていくと、きっとご先祖様も喜んでくれるはずです。
法要がある場合
法要がある場合、基本的には平服が望ましいとされています。
平服とは礼服よりも自由度が高いフォーマルな服装(スーツなど)を指します。
男性はグレーや紺色のスーツ。ネクタイは黒または紺色が適しています。
女性も同様、グレーや紺色のスーツ、ワンピースが適切です。
子供は、学校の制服、黒や紺色のスーツが適切です。
小さな子供の場合は、無理にフォーマルな服装をさせる必要はありませんが、キャラクターのついたものは避けましょう。
猛暑の場合
最高気温が30℃を超えるお盆時期、季節や天候に応じたお墓参りの服装選びは重要です。
猛暑日の場合
涼しい素材でできた、薄手の長袖や半袖の服、長いスカートやスラックスなどが適切です。肌の露出は控えめにし、帽子や日傘を携帯することも考えられます。
雨天日の場合
傘を持参し、雨に濡れても気にならない素材の服装を選ぶとよいでしょう。
また、滑りにくい靴も重要で、どちらの場合も、落ち着いた色合いとデザインを基本とし、気温や天候に応じた配慮が求められます。
お盆のお墓参り、いつ行くのがベスト?
盆入りの13日に行きましょう
お盆期間中のお墓参りは盆入りの13日にいくのが良いでしょう。
お盆期間(8月13日〜8月16日)では、ご先祖様の霊が帰ってくるとされています。
お迎えの意味を込めて、盆入りの13日にいく方が多いようです。
法要をしてもらう場合、寺院との調整が必要な場合もあるので、事前に準備しておくことをおすすめします。
さらに、お盆は霊園が混雑する可能性があります。
必ずこの日に行かなくてはならないという決まりではないので、時間をずらすなど工夫してみるのも良いでしょう。
お墓参りのNGな日
行ってはいけない日や時間はありません。
ただし、地域や宗派、家庭によってNGな日や時間があることも。家族や親戚、普段からお世話になっているお寺に確認してみても良いかもしれません。
よくある質問
Q.お盆のお墓参りに必要な準備は?
A.お供え物、掃除道具などを準備しておきましょう。
中には霊園や寺院で借りれるものもあります。
必要があるか事前にチェックしてから持っていくことをおすすめします。
Q.お供え物は何をすればいい?
A.故人が好んだものを供えるのが良いでしょう。
季節の果物やお菓子、お花などが一般的です。
肉や魚、辛味のある食べ物はマナー違反とされています。
まとめ
お盆はご先祖様を偲ぶ大切な時期であり、家族が集まる機会でもあります。お墓をきれいに掃除して、お供え物を整え、心を込めて手を合わせることで、ご先祖様への感謝と尊敬の気持ちを表すことができます。
注意点やマナーを守り、安全にお墓参りができるよう、交通ルールや天候なども考慮して計画を立てると良いでしょう。素晴らしいお盆休みをお過ごしください!
葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀、お墓業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。
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この記事の著者・監修者
株式会社ディライト株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。
この記事の編集者
お墓の口コミ編集部
竹田 勇飛
東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。