浄土真宗の分骨について
浄土真宗は他の宗派と違い、故人を火葬した後にお墓に納める遺骨と喉仏に分骨をする風習があります。
浄土真宗本願寺派の場合は、分骨した喉仏を京都の「大谷本廟」に納められます。
浄土真宗東本願寺派の場合は、「大谷祖廟」に喉仏を納めます。
分骨をする理由は、開祖親鸞の近くで故人を供養したいという気持ちや感謝をする大切な機会と考えられているためです。
浄土真宗の分骨費用
浄土真宗で分骨をした際の納骨費用について詳しく紹介します。
大谷本廟に納骨する場合
浄土真宗本願寺派の総本山西本願寺「大谷本廟」に納骨する方法は3種類あります。
1つずつ解説していきます。
●祖檀納骨(そだんのうこつ)
祖檀納骨とは、浄土真宗の宗祖とされる親鸞の遺骨が納められている祖檀という場所に遺骨を納める方法です。
分骨費用は、分骨:3万円~/全骨:5万円~になります。
●無量寿堂納骨(むりょうじゅどうのうこつ)
無量寿堂納骨は、大谷本廟の境内にある「第一無量寿堂」か「第二無量寿堂」に遺骨を納める方法です。
分骨費用は、80万~600万円程度です。
●墓地納骨(ぼちのうこつ)
墓地納骨は、大谷本廟の裏手にある「大谷墓地」に遺骨を納める方法です。
分骨費用は、150万円~になります。
大谷祖廟に納骨する場合
真宗大谷派の本山東本願寺「大谷祖廟」に納骨する方法は3種類あります。
1つずつ解説していきます。
●大谷祖廟納骨(おおたにそびょうのうこつ)
大谷祖廟納骨とは、浄土真宗の宗祖とされる親鸞の遺骨が納められている大谷祖廟に納骨する方法です。
分骨費用は、2万~15万円程度です。
●真宗本廟収骨(しんしゅうほんびょうしゅうこつ)
真宗本廟収骨とは、真宗大谷派の総本山である東本願寺「真宗本廟」に納骨する方法です。
分骨費用は、12万円~になります。
●東大谷墓地への納骨
東大谷墓地とは、東本願寺が管理、運営している東大谷墓地に遺骨を納める方法です。
分骨費用は、119万円~になります。
分骨した喉仏の納骨はいつする?
結論は、納骨するタイミングはいつでも問題ありません。
一般的には、四十九日や一回忌などを迎えたタイミングで行うことが多いです。
本山納骨も基本的にいつでも受け付けているので自分のタイミングで行うと良いでしょう。
浄土真宗で分骨しないとどうなる?
浄土真宗だからと言って必ず分骨しないといけない訳ではありません。
特に関東では、京都まで納骨に行くことが難しいので分骨しない人も多いようです。
また、分骨しても本山には納骨せずに手元供養して、三回忌や七回忌といったタイミングでお墓に納骨する人もいます。
家族や親族、地域の慣習などによって異なってくるので事前に話し合いを行っておきましょう。
自分で分骨することはできる?
結論は、自分で分骨することはできます。
ただし、分骨した後の供養方法によっては、手続きが必要な場合があります。
火葬したタイミングでの分骨の場合は、遺骨を分けることはできますが、既に埋葬されている遺骨を分骨する場合は、手続き方法が異なるので注意が必要です。
分骨の詳しい手順や手続き方法が知りたい方はこちらの記事を参考にしてください⇩
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よくある質問
分骨はタブーですか?
分骨は、法律で禁止されている行為ではありません。
「墓地、埋葬等に関する法律施行規則」の5条で、必要な手続きを行えば分骨は問題なくできると認められています。
分骨証明書は必要?
分骨後に手元供養をする場合は不要です。
手元供養以外の供養方法の場合は、分骨証明書は必要になります。
浄土真宗では四十九日をやらないといけない?
浄土真宗を信仰する方々は、四十九日や一周忌など関係なく、一般的には喪中であっても特に行動が制限されることはありません。
まとめ
今回は、浄土真宗における分骨について詳しく解説しました。
宗派の慣習などは細かいところも多いです。
今回の記事を参考に浄土真宗での分骨を進めていきましょう。
葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀、お墓業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。
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この記事の著者・監修者
株式会社ディライト株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。
この記事の編集者
お墓の口コミ編集部
竹田 勇飛
東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。