台風など自然災害のお墓への影響
日本は毎年8月から9月にかけて台風が多く、さまざまな被害を出してきました。
台風だけでなく自然災害全般に言えることですが、しっかりと対策を行わないと、大きな被害を受けてしまいます。
実際にどんな被害がある?
過去に実際に起きた台風(強風)による被害
お墓の一番上の竿石と呼ばれる部分がずれてしまう、倒れてしまうケースが件数としては最も多いです。ひどい時には倒れてしまい、割れて使い物にならなくなる事例もありました。
さらに、墓誌や卒塔婆などの周辺備品が飛んでしまう被害、納骨室が雨水によって浸水してしまう被害、倒木や土砂崩れなどの大きな被害などが挙げられます。
台風が来る前にやっておくべき5つの対策
それでは、台風が来る前にやっておくべき対策を5つご紹介します。
①耐震強風対策の工事をする
最も手っ取り早く安全な対策は「プロに耐震工事の依頼をすること」です。
お墓を建ててもらった石材店やお墓の霊園に連絡をして、相談してみましょう。
また、ホームセンターなどで機材を集め、自分で金具や専用ボンドで補強することもできます。
プロに依頼をするよりも、比較的安価で済むかもしれせんね。
②浸水対策の工事をする
先ほど例に挙げた「納骨室の浸水」も被害として多く挙げられています。
近年新しく建てたお墓であれば、浸水対策はすでにされていることが多いのですが、一昔前のものだと排水設備もなく水が溜まってしまう構造になっています。
浸水工事は専門知識のある方以外はプロに依頼をしましょう。
工事には数日要するので台風直前の対策ではないものの、早めに検討をしておくと良いでしょう。
③塩害コーティングをする
海が近い霊園や寺院墓地では、潮風による墓石の劣化の懸念があります。墓石のツヤが消えたり、サビ、変色などの被害があります。
塩害コーティングはもちろん依頼することもできますが、自分で行うこともできます。
ホームセンターやネットショップなどで1万円程度で購入できるので、どちらが良いか調べてみるのが良いでしょう。
④卒塔婆の本数を減らす
すぐにできる対策として、卒塔婆の本数を減らし風に煽られても倒れないようにするというものもあります。
卒塔婆立てに複数ある場合、強風の影響を受けやすいので卒塔婆立て自体が倒れてしまうというリスクがあります。このリスクを減らすために、卒塔婆を持って帰ったり、預かってもらうなどして設置する本数を減らしましょう。
⑤花立てや湯呑みなどを持ち帰る
お墓に備えてある湯呑みや花立て、ローソク立てなど固定されていないものは持ち帰るようにしましょう。
強風で飛んでしまうこともそうですが、他の家のお墓に傷をつけてしまったり、敷地外に出て車や家に当たってしまうなんてことも考えられます。
基本的には普段のお墓参りから持ち帰ることを徹底しましょう。
台風でお墓が倒れてしまった!そんな時は?
石材店に修理依頼をしましょう
もし被害に遭ってしまった場合は、すぐに石材店に連絡をしましょう。
お墓を建てたときに対応してくれた石材店に依頼をするのが好ましいのですが、もしわからない場合は、お墓の管理者(寺院・霊園)に連絡をすると、どこに依頼するのが良いか教えてくれるはずです。
自分で修理することはオススメしません
簡単な修理や補修程度で済むのであれば、自分でやってみても良いかもしれませんが、基本的にはオススメしません。
専門の知識がないまま修理に試みると、かえって被害が大きくなってしまい、結局多く費用がかかってしまうなんてことも考えられます。
また、100kg近くある墓石を機械なしで動かそうとするのはとても危険です。怪我のリスクを避けるためにも、プロに依頼しましょう。
これを機に墓じまいをする
近年、お墓に対する考え方やお墓参りになかなかいけないなどの理由から、墓じまいを検討する人が増えています。
修理をするとなると修理するのに数十万円の費用がかかります。
墓じまいをする方がメリットの多いこともあるので、検討してみるのも良いかもしれません。
墓じまいについてはこの記事で詳しく解説しています⇩
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よくある質問
Q.お墓の掃除に行きたいけどいけない場合は?
A.お墓参り代行を検討してみましょう。
お墓が遠くてなかなかお参り・掃除に行けないという方向けにお墓参り代行サービスがあります。
詳しくはこちらの記事で解説しています⇩
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まとめ
日本は一年を通して台風などの自然災害の多い国です。
台風の被害を最小限に抑えるためにも、事前にできる対策をして安心して過ごしましょう。
この記事の著者・監修者
株式会社ディライト株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。
この記事の編集者
お墓の口コミ編集部
竹田 勇仁
東京都出身。大学を卒業後葬儀社で勤務。
現場経験を経て、消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。