お墓をめぐるトラブルとは?よく起こるトラブル事例とトラブルを防ぐ方法を紹介!

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お墓をめぐるトラブルとは?よく起こるトラブル事例とトラブルを防ぐ方法を紹介!

「先祖代々のお墓が地方にあり、不便でお墓参りには行けなくなってしまう…」「田舎の両親が高齢で管理できなくなった」
という、お墓に関する悩みをもっている方も多いかと思います。
「供養ができないので、永代供養にしたいけど、親族が『だめ』だと...」そんな困りごとを持つ人もいます。

地方から都会へ出てきた人の中には、このようなお墓に関するトラブルや悩みは絶えないことと思います。

今回の記事では、お墓に関するトラブルで、特に親族間で起こりやすいトラブルについて具体的に紹介し、解決方法についても解説しますので、お墓のトラブルでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

親族間のお墓トラブル、あなたは大丈夫?

親族間のお墓トラブル、あなたは大丈夫?

お墓に関しては、ささいな意見の食い違いがあると、親族全員が合意することは難しくなります。
血がつながっているからこそ、絶縁するほど、溝が深まってしまうこともあります。

代々の先祖が眠っていて、長年にわたりお祀りしてきた大切なお墓だからこそ、親族関係を悪くすることはできる限り避けたいものです。
まずは、親族間でよく起こるお墓に関するトラブルにはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

親族間によく起きるお墓トラブルとは?

親族間によく起こるお墓に関するトラブルには、おもに「墓じまい」「永代供養」「承継」の3つがあります。
それぞれについて確認しておきましょう。


墓じまい
墓じまいとは、現在あるお墓を撤去して遺骨を取り出し、墓所を更地に戻して、別の方法で遺骨を供養することを指します。
多くの場合は、取り出した遺骨は、新たな墓地へ「改葬」して納骨します。
また、「永代供養」墓地に改葬したりするのが一般的です。

よく起こるのは、親族全員に事前に連絡することなく内緒で墓じまいを行ってしまうことによるトラブルです。
本家のお墓の場合には、遠縁の親族の遺骨が埋葬されている可能性もあり、墓参りに行ったら「お墓がなくなっていた」というケースもあります。
また、墓じまいには、お墓の解体や撤去費用のほかに、閉眼供養などの儀式の費用もかかり、誰が負担するのかなど、費用面でのトラブルもあります。


永代供養
永代供養とは、霊園や寺院が、お墓参りに行けない遺族に代わって、遺骨を管理・供養してくれる埋葬方法をいいます。子孫がお墓を継承する必要はありません。
そのため、子供のいない方などが利用するケースが多くなっています。

トラブルの原因の多くは、やはり、親戚に事前に相談しておかなかったことに起因します。
また、合祀墓の場合には、遺骨は、いったん埋葬されると、合祀で他の遺骨と混ざってしまうため、取り出すことができません。これもトラブルの原因になるので、注意が必要です。


承継
お墓の承継とは、お墓の名義を別の人物に引き継ぐことを言います。
お墓の名義人が亡くなったり、お墓の管理が難しくなった場合には、別の人をお墓の名義人として新たに立てる必要があります。
誰が承継者となるかなどでトラブルになるケースもあります。

なぜ、お墓トラブルが起きるのか?

親族間におこるお墓のトラブルの大半は、「話し合い・相談不足」や「意思疎通ができていない」ことに起因しています。

つまり、コミュニケーション不足が主な原因なのです。
言い換えれば、事前にしっかりと話し合いをしていれば、トラブルにならずに済むことが少なくありません。

親族間のお墓トラブル、どう解決すればいいの?

親族間のお墓トラブル、どう解決すればいいの?

お墓は、先祖代々の大切な家族が眠っており、心のよりどころとなります。
そのため、「墓じまい」や「永代供養」などを行う場合には、トラブルが起こる可能性があります。
他人ではないだけに、感情に動かされやすく、トラブルが長引くこともよくあります。
そこで、起きやすいトラブルと、その解決策について確認しておきましょう。

墓じまい

親族とお墓に関して起きるトラブルで、最も多いのが「墓じまい」に関してです。
トラブル例ごとに、その解決策を見てみましょう。

墓じまいしたあとのクレーム
原因は、親族や親戚に事前に相談せずに、お墓を撤去してしまうことがほとんどです。
「墓をどこにやった」といったクレーム内容が多いです。

そのため、墓じまいを行う場合には、事前に、時間を十分にかけて親族と話し合いを行うことが重要になります。

費用負担でクレーム
墓じまいの了承を親族から得ている場合でも、墓じまいしたあとに、その費用負担で揉めるケースも多くあります。
墓じまいでは、墓石の解体・撤去から、閉眼供養などの儀式の費用、さらには、檀家をやめる際に払う「離檀料」というお布施が必要となる場合もあり、思った以上に何かと費用がかさみます。
親族に金銭の負担を依頼する場合には、必ず事前に費用の概算と負担金額を示し、相談をしておきましょう。

永代供養

墓じまいの際に永代供養を一緒にされる方も増えています。
お墓の管理の手間や問題はなくなりますが、やはりトラブルは発生します。

遺骨を取り出せない
合祀墓の場合には、費用が安いため、金銭的な負担も少なく選ばれる方も多くあります。
しかし「遺骨を取り出せなくなる」というデメリットについて、しっかりと理解しておかなければ、あとでもめる原因にもなりかねません。
永代供養を選択する場合には、どのように遺骨が埋葬されるのかについて、しっかりと霊園や寺院に確認しておくと安心です。

永代供養を認めない
「墓石があってこそのお墓だ」と、永代供養に反発を感じる方もいます。
お墓に対する考え方の違いでトラブルになる場合もあります。
「永代供養は決して先祖に対して失礼にあたらない」ということを理解してくれるように事前にしっかりと説明しましょう。

お墓トラブルを防ぐには?3つの対策

お墓トラブルを防ぐには?3つの対策

お墓に関して、親族間のお墓トラブルを防ぐには、どうしたらいいのでしょうか?
3つの対策をすることで、トラブルを未然に防ぎましょう。

1.事前に相談する
2.費用について事前に情報共有
3.供養の仕方への理解

事前に相談する

トラブルを防ぐうえで最も大切なことは、親族に事前にお墓の祀り方などについて相談することです。決定・実行してしまってからの事後承諾はだめです。

まずは、前もって相談や説明をすることから始めましょう。

費用について事前に情報共有

費用負担の考え方の相違や情報のみ共有からくるトラブルも多くあります。

多少の費用負担をしてほしいと考えているのであれば、供養方法もそうですが、
費用の内訳などについて、事前に説明し理解してもらうことが重要です。

供養の仕方への理解

墓じまいや永代供養について、理解がないことから抵抗を覚えるケースも少なくありません。
祀り方や供養の方法について、しっかりと理解を得ることが大切です。

まとめ

まとめ

お墓に関するトラブルは、親族間だからこそ、深刻なケースになってしまいます。
ご先祖様を祀っていて、親族の心のよりどころになっているお墓で、トラブルが発生してしまうことは、とても残念で悲しいことです。
当事者だけでなく、そこに眠るご先祖様が、いつも安らかな気持ちでいられるように、お墓についてのトラブルの発生はなるべく避けたいものです。
この記事が、少しでも役に立てば嬉しい限りです。
以上、お墓に関するトラブルについて、トラブルの具体的な内容と解決方法について紹介しました。

高橋亮

この記事の著者・監修者

株式会社ディライト 代表取締役

高橋亮

葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀、お墓業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。

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株式会社ディライト

この記事の著者・監修者

株式会社ディライト

株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。

竹田 勇飛

この記事の編集者

お墓の口コミ編集部

竹田 勇飛

東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。

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