ペットのお墓を自宅に作っても問題なし!埋葬方法や注意点について解説

最新編集日:

ペットのお墓を自宅に作っても問題なし!埋葬方法や注意点について解説

「ペットのお墓って自宅に作っても平気?」
「自宅にペットを埋葬する時の注意点はなんだろう?」
「自宅にペットのお墓を作るにはどんな方法があるんだろう?」
ペットを埋葬するにあたって疑問をお持ちの方も多いと思います。最愛のペットだからしっかり埋葬してあげたいですよね。
結論からいうと自宅にペットのお墓を作っても法律上の問題はありません。ただし、注意点を理解しておかないと近隣住民とのトラブルに繋がる可能性もあります。
この記事を読めば以上の疑問を解決できるはずです。

自宅にペットのお墓を作っても法律上は問題なし

自宅にペットのお墓を作っても法律上は問題なし

法律上、自宅にペットのお墓を作ることは問題ありません。それは埋葬する場所が「私有地」である場合です。私有地以外(公園や山林、他人の私有地など)に埋葬すれば不法投棄の罪に問われる可能性があります。

一般的にペットを公園などに無断で埋めた場合、不法投棄の罪に問われる可能性が高いです

このようなリスクがあるので、埋葬する場所が私有地であるかはあらかじめ確認しておきましょう。また、お住まいの自治体にペットの埋葬方法について確認するのも、トラブルを避ける上で有効な手段の1つです。

集合住宅の場合は自宅で教養

アパート、マンションなどの集合住宅の場合はどうしたら良いのでしょう?

結論は「遺骨を自宅で供養する」ことです

自宅で供養する際のおすすめはプランター葬仏檀を作ることです。
火葬後お骨をどうしたかのアンケートでは「自宅供養した」と32%が回答しており、自宅で供養するのも選択肢の1つです。

埋葬における3つの意味

埋葬における3つの意味

まず初めに埋葬には大きく3つの意味があることを理解しておきましょう。
墓地、埋葬等に関する法律では、埋葬を「死体を土中に葬ること」というように定義しています。
「土葬」「納骨」「埋骨」
それぞれの意味について紹介していきます。

『土葬』の意味

土葬とは遺体をそのまま土の中に埋めることを意味します。
最近は火葬から埋葬するのが主流ですが、少し前までは「そのまま土に埋めること」が一般的でした。
土葬については、身体の大きいペットを埋めた場合、臭いが気になる住民とのトラブルに繋がるリスクもあるため、おすすめされた方法ではありません。

『納骨』の意味

納骨とはペットを火葬したあとの遺骨をお墓や霊園に納めることを意味します。
近年はペット霊園や納骨堂への納骨が主流になりつつありますが、中には自宅に保管して供養する方もいます。

『埋骨』の意味

埋骨とは火葬したペットの遺骨をペット霊園や墓に埋める方法です。
火葬するまでは納骨と同じですが、遺骨を保管したままにするか埋めるかの違いがあります。
近年では家族と同じ墓に入ることも出来る霊園もあります。ペットを家族同様の扱いにする世帯も増えてきており、人気を集めています。


このように埋葬には大きくわけて3つの意味があります。自分に適した埋葬方法を検討しましょう。

自宅にペットのお墓を作る際の注意点3選

自宅にペットのお墓を作る際の注意点3選

自宅にペットのお墓を作る際の注意点を3選紹介していきます。
主な注意点は以下の通りです。
なるべく土葬ではなく火葬を行う人や車の通る場所に作らない引っ越す予定がないかないか確認

1.なるべく土葬ではなく火葬を行う

犬や猫などの大きめのペットは火葬してから埋葬しましょう

理由は以下の3つです。
近隣住民とのトラブルが起こりにくい害虫が湧く可能性が減る埋葬する際の労力が減る

特に注意しないといけないのが近隣とのトラブルです。
土葬は腐敗して悪臭が漂う可能性が高まります。
平成30年には悪臭や害虫に関する苦情が1万2000件以上寄せられたというデータもあるほどです。
賃貸博士には以下の相談が寄せられています。
隣人の方がベランダにプランターを置き、ガーデニングをしています。
それ自体は問題ないのですが、とにかく隣のベランダから様々な虫、時には蜂がうちの窓から入ってきます。
趣味をとやかくは言いたくないのですが、何か虫対策をしてもらえるような対処法は無いでしょうか。

出典 | 賃貸博士

火葬費用がかからないなどのメリットがある反面、
デメリットも非常に大きいので、余程のことがない限り土葬は行わないことがベターと言えるでしょう。

2.人が通る場所にお墓は作らない

当然ですが人通りの多い場所にはお墓は作らないようにしましょう。
特に注意が必要なのは将来的に庭のリフォーム等を考えている場合です。

「現在は特に利用していないから」という安易な理由でお墓を作ると困ることになります。
「将来的にお墓があっても問題ないか?」ということを確認した上でお墓の場所を決めましょう。

3.引っ越し予定がないかないか確認

将来的に引っ越しする予定がないか考慮しましょう。
将来的なことは分からないことだらけでしょう。
そのような方が自宅にお墓を作る際は、室内で管理するのがベターと言えます。
将来どのようなことが起きても良いように管理しやすい方法を模索してください。

自宅で出来るペットのお墓(供養)の種類と費用

自宅で出来るペットのお墓(供養)の種類と費用

自宅で出来るお墓の種類は大きくわけて以下の3つがあります。
庭にお墓を作るプランターのお墓室内に仏檀タイプのお墓を作る

庭にお墓を作る際の費用

自宅にペットのお墓を作る費用は10,000〜30,000円が相場です
ホームセンターに行って以下の資材を揃えましょう。

墓石:3,000〜20,000円溜桝(ためます):2,000〜13,000円ガーデンストーン:1,000円~防草シート:1,000円~

物によって多少値段は変わってきますが、墓石については文字彫りまで含まれた金額です。
ですから、3万円もあれば庭にお墓を作ることは十分に可能です。

プランターのお墓を作る際の費用

ペットのプランター葬とは、植木鉢に土を入れ、その中にペットを埋葬する方法です。
特にハムスターなどの小型ペットに適していて、費用は2,000〜10,000円が相場です

プランター:1,000〜10,000円園芸用の土や肥料:1,000〜3,000円底石や鉢底ネット:500〜2,000円草花の種:500〜2,000円スコップ等の管理するための道具:500円〜2,000円
草花の種を植えることで綺麗な花と共に供養することができるのも魅力の一つです。
犬や猫などの比較的大きい動物をプランター葬する場合は、火葬して遺骨にしてから行いましょう。

室内に仏檀タイプのお墓を作る際の費用

室内に仏檀タイプのお墓を作る際の費用は5,000〜30,000円が相場です

仏檀セット:3,000〜30,000円骨壺カバー:1,000〜10,000円
どのような仏檀を用意するのかで費用が変わってきますが、安いものであれば5,000円程で完成します。
プランター葬と同じく、将来的に引っ越し等が伴っても安心です。

手間はかけられないけれど、心をこめたいという方に最適です。

まとめ

★自宅にペットのお墓を作っても法律上は問題なし
★庭にお墓を作る場合はなるべく火葬してから埋葬する
★将来的なことを考えたうえで埋葬方法を検討する


近年はペット霊園の納骨堂を利用した埋葬が主流になりつつありますが、そうはいっても自宅でお墓を作りたい方も多いはずです。しっかり法律と注意点を理解したうえで、最愛のペットを埋葬してあげましょう。

株式会社ディライト

この記事の著者・監修者

株式会社ディライト

株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。

竹田 勇仁

この記事の編集者

お墓の口コミ編集部

竹田 勇仁

東京都出身。大学を卒業後葬儀社で勤務。
現場経験を経て、消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。

関連記事