大切なペットのためのお墓
ペットのお墓とは何か
大切なペットが亡くなってしまった時、丁寧にお別れし供養してあげたいと考えますよね。たくさんの感謝の気持ちを込めてお墓を作ってあげることは、特にペットを亡くして深い悲しみの中にいる飼い主を慰め、心に安らぎを与えてくれる効果もあると言われています。
庭にお墓を作るメリット
ペットの供養は「ペット霊園に納骨する」「火葬し自宅の仏檀で保管する」などがありますが、庭にお墓を作るメリットは大きく2点あります。
1つ目は、お墓の管理がしやすいこと。
自宅の庭に作るので、いつでもお墓参りをし、お手入れをすることができます。
2つ目は、コストがかからないこと。
霊園や納骨堂の場合は、毎年管理費がかかりますが、自宅の庭であればこれらの費用はかかりません。
ペットのお墓を作ってみましょう
自分で作るペットのお墓
お墓のシンボルとなる墓標や墓石は、様々な会社が制作・販売しています。ペットのイメージに合うものなど、好みのものを購入しましょう。
ペットの名前を刻印してもらう手軽なものから、フルオーダーのオブジェ制作まで、多様な種類の墓標・墓石が販売されています。
もちろん、墓標や墓石を自分で用意することもできます。木や石を用意し、油性マーカーやニスなどを使用し、装飾することで制作できます。
ペットのお墓を作るときに用意するもの
ペットのお墓を作るときに必要なものをまとめました。
スコップ(穴を掘る道具)自然素材の布や石灰、腐葉土など墓標・墓石お供え物
スコップはペットの大きさによって掘る穴の大きさが変わりますが、
大きめのものの方が掘りやすくて良いでしょう。
自然素材の布や石灰、腐葉土は、土葬されたペットが還りやすくするために必要です。
火葬して遺骨を埋める場合は、遺骨を土に還すために骨壷から取り出してください。
ペットのお墓の作成手順
それでは実際にお墓を作ってみましょう。具体的な手順をまとめました。
お墓の場所を決める
まずはお墓の場所です。人や車が通る場所、雨風が溜まるような水捌けの悪い場所は避けましょう。
ある程度の広さと日当たり、風通しの良い場所が望ましいでしょう。
穴を掘る
ペットや遺骨の大きさに合わせて穴を掘ります。
他の動物に掘り起こされてしまったり、雨で土が流れることを防ぐために、最低でも1メートルは掘りましょう。
ペット(遺骨)を安置する
土葬の場合は土に早く還ることができるように、ペットを自然素材の布で包んだり、周囲を石灰や腐葉土で覆ってあげましょう。
プラスチックなど、自然に還りにくいものを一緒に埋めるのは控えましょう。
土を被せる
ペットを安置したら土を被せていき、最後はしっかり地面を固めます。
ペットが土に還った後、地面がへこんでしまわないように、地表面にはさらに高く土を盛っておくと良いでしょう。
墓標や墓石を置く
ペットのお墓の場所がわかるように、墓標や墓石を設置します。
墓標や墓石の他、花瓶やトレイなども置いておくとお供え物を綺麗に飾ることができます。
お供え物を置く
お花やお水などのお供え物を置くことで、大切なペットを偲んであげたいですね。
お墓に飾る花と、お墓を置く場所の決め方
お墓に飾る花の選び方
一般的に供花として用いられるのは菊の花です。ペットへお供えする花としても間違いではありませんが、せっかく自宅の庭にお墓を作るのですから、お花の選び方も自由です。
例えば、以下のようにお花を選んでみることもできます。
ペットとの思い出のお花
大切なペットとの毎日のお散歩の中でよく見かけたお花、一緒に遊びに行った時に見つけたお花、ペットが我が家に来た頃に咲いていたお花…。そんな思い出のお花があれば、ぜひ飾ってあげましょう。
季節のお花
春夏秋冬、様々な色・形のお花でお墓を飾って賑やかにしてあげることも、庭にお墓があるからこそできることです。ペットが亡くなった直後は「不謹慎かな」と感じてしまうかもしれませんが、心が徐々に落ち着いてきたら、生前の元気な姿を様々なお花に重ねてあげるのも良いのではないでしょうか。
お墓を置く方角
お墓を置く方角に決まりはあるのでしょうか?
こちらは、飼い主さんの信仰宗教・宗派によって多くの説があり、一概に方角の適・不適を定めることは難しいようです。
風水の観点からは、南向きや東向きがよく、北向きは避けるべきという考え方もあるようです。
特にこだわりがないようであれば、お庭の中でも日当たりの良い場所、人や車が通らない場所を選んであげると良いでしょう。
方角による花の飾り方
古くからある占いの一種に「墓相学」というものがあります。
これは、お墓の向き、形、色などを元にしながら、吉凶を占うものです。
墓相学と一口に言っても、流派によって様々な考え方があり、中には供える植物でも吉凶に影響を与えるというものもあるそうです。 花瓶に丁寧にお花を飾ってあげてお墓の周りが綺麗に明るくなるように整えてあげることが大事です。
よくある質問
Q.お墓のお手入れどうする?
A.材質や環境にあったお手入れが必要です
石素材の場合は、専用の洗剤を利用し、歯ブラシやスポンジで丁寧に洗ってあげましょう。
お供え物を取り替えたり、周辺の樹木や芝生の草刈りなどを行い、お墓の日当たりや風通しを再度確保してあげることが重要です。
Q.お墓にお供えするものって?
A.お花や線香、お水などが一般的なお供え物になります。
ペットが生前大好きだったご飯やおやつなどもお供え物として思いつきますが、鳥や虫などが寄ってきてしまうことや、腐敗してしまう可能性があります。お供えするならば短時間だけに留めておくようにしましょう。
Q.自分で作るお墓に適した材料は?
A.墓石によく使用される御影石や、レンガなどは雨風に強く適しています。
耐久性が強く、壊れたり傷んだりしづらい素材が良いでしょう。
また、墓標として樹木をする場合には、ホームセンターなどに多くの樹木の苗木が販売されていますので、それらを活用すると良いでしょう。
まとめ
かけがえのない時間を共に過ごしたペットを丁寧に埋葬し、死後も近くで過ごしたいと願う飼い主さんはとても多いと思います。ペット霊園などもありますが、自宅の庭にお墓を作ることで、ペットを側に感じられます。色々な埋葬の方法がありますが、庭にお墓を作ることもぜひ選択肢として考えてみてくださいね。
葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀、お墓業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。
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この記事の著者・監修者
株式会社ディライト株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。
この記事の編集者
お墓の口コミ編集部
竹田 勇飛
東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。