お墓参りにおける花の意味
ここでは、初めにお墓参りにおけるお花の意味について3つお伝えします。
・お花を供える役割
・適したお花
・おすすめのお花5選
以下で、詳しく解説しているので、お花を購入の際の参考にしてください。
お供え花の役割とは?
お墓にお花を供えるのには3つの理由があります。
①掃除をしてきれいなお花を供えると、自分が穏やかになれて、故人の心を清らかにしてくれる
②香りは故人の食事代わりになるという説があり、お花の香りとお線香の香りで故人が食事をしていると考えられている
③やがては枯れてしまう美しいお花は生命を意味していて、命のはかなさを表現している
以上がお墓にお花をお供えする理由ではないかと言われています。
意味がわかればお花を供えるときの意識が変わるのではないでしょうか。
お墓参りの花のマナー
お墓に供えるお花に明確な決まりはありませんが、ちょっとしたマナーがあります。
・花の本数は3・5・7本の奇数がいい
・花の色はカラフルで華やかな色「白・黄・紫・赤・ピンク」などで組み合わせる
・左右対称になるように供える
この3点を頭に入れてお花を選べば間違いないでしょう。
おすすめの花5選
ここでは、お供えするのにオススメのお花を5つご紹介します。
菊
・日持ちが良く、枯れても花びらが散乱しない
・年間を通じて購入できるため手に入れやすい
・値段の変動もなく安定した価格で手に入る
・浄土に咲いている花とされている
・皇室の紋でもあることから、高貴なイメージ
ユリ
・高貴な花でお墓に供えると華やかな印象
・白いユリは聖母マリアを象徴する花で、
キリスト教の献花としても使用される
・宗教問わず供えられるお花
スターチス
・ドライフラワーにすることが多く、
少ない水でも枯れにくく日持ちする
・花びらが散りにくい
・単体で使うよりは、他のお花の引き立て役になってくれるお花
・時期は春からお盆にかけて
カーネーション
・春や母の日におすすめ
・花の色や種類が豊富
・白は故人に贈る花
・日持ちする
トルコキキョウ
・日持ちがよく仏花として人気がある
・年間を通して買うことができる
おすすめ5選をご紹介しました。
やはり日持ちがよく、花びらが散りにくく年間を通して購入するお花がおすすめです。
他には、季節のお花で夏には小振りのひまわりや、秋にはリンドウが落ち着いた青色でもおすすめです。
お墓参りの花、どこで買う?
ここでは、お墓参りの花をどこで買うことができるのかお伝えしていきます。
お墓参り用の花はどこで買えるの?
お墓参り用の花は、花屋ではもちろん売っていますが、スーパーやホームセンターで「仏花」として販売しています。
どんな花を選んだらいいかわからない人は「仏花」を選んでおけば間違いないです。
あとは、広い墓地や霊園なら管理事務所で販売しています。
お墓の近くのコンビ二でも売っていたりするので、初めてお墓参りに行く際は確認するといいでしょう。
予算に合わせた花の選び方
お墓参りのお花は墓石の左右の花立に供えるため、基本的に対で買います。
予算は対で1000〜2000円程度です。
欲しいお花が決まっている場合は、2000〜3000円程になります。
お供えする花の本数とその意味
ここでは、先程お伝えしたお供えするお花の本数について詳しくお伝えします。
仏教では奇数がよいとされているのでその意味について解説します。
お供えの花の本数の基本
お供え花の本数は奇数がよいとされています。
「3・5・7」のいずれかがよいですが、3本だと少なく花筒の中で不安定になり、7本だと多くて茎の部分が圧迫されて痛みやすいため、5本がちょうどよくおすすめです。
花の本数が持つ意味
奇数がよいとされている理由ですが、仏教では割り切れない世界を目指しているからだと言われています。
偶数は割り切れるので、「死をわける」ことを意味すると言われていて、縁起が良くないとされています。絶対に奇数でなくてはいけないわけではないですが、できるだけ心がけるようにするといいでしょう。
お墓参りでの花のタブー
避けるべき花の種類
ここでは、お墓には不向きなお花を説明していきます。
トゲのある花
バラ・アザミなどのトゲのある花は、ケガのおそれがあります。
どうしても供えたい場合はトゲをとるようにしましょう。
ツル性の花
朝顔・スイートピー・クレマチスなどのツル性の花は、隣のお墓にツルが巻き付いて迷惑をかけるおそれがあるのでやめましょう。
また、ツルは絡みつく様子が成仏できないことを連想させて縁起が悪いと言われています。
毒を持つ花
水仙・スズラン・彼岸花などの毒のある花は多くの参拝者が訪れるお墓では避けましょう。
上記以外にも、花びらが散ってしまうサザンカなどは、お墓に花びらがこびりついたりするので掃除が大変です。
椿などの花ごと散ってしまう花は首が落ちることを連想させるので不向きです
自分たち以外もお墓参りに訪れることもあるので、迷惑にならないようにしましょう。
よくある質問
Q.なぜ白い花が多いの?
A.四十九日までは白い花を選ぶと良いとされているから
納骨して日が浅い場合は、白や紫など落ち着いた色味を中心とした花がよいとされているからです。
Q.花の種類によって意味は変わる?
A.花言葉によるが、意味は変わらない。
花言葉があるので意味は変わってきますが、その意味を考えてお花選びをする必要はないでしょう。
Q.花の本数を増やすとどうなる?
A.多ければ良いというわけではない。
花筒がいっぱいになってしまうと腐りやすくなってしまうので注意しましょう。
Q.造花はいいの?
A.状況に応じて使い分けると良い。
遠方で中々行けない方などは、造花だと綺麗を保つことができ、虫も寄り付かないのでよいと思います。
ただし、風で飛ばないようおもりをつけるなどの工夫は必要です。
外に置いてあるものなので、やはり色褪せて汚れてはきますので定期的に交換をしましょう。
ただ、宗派や地域によって異なる部分が大きいので、造花を考えているのであれば他の家族や年長者に相談することをおすすめします。
Q.お花が既にある場合はどうすればいい?
A.枯れていたら取り替えてあげましょう。
お彼岸やお盆に行くと、他の方も来ていてお花が既にいっぱいのことがあるかと思います。
そんな時は枯れているものは取り除き、持参した花と取り換えます。
まとめ
この記事では、お墓参りのお供え花について解説してきました。おすすめのお花とタブーなお花をお伝えしたので、購入する際の参考にしてください。
それでも迷ってしまった時は、スーパーやホームセンターに仏花として売っているものを購入すれば間違いないです。ポイントは本数は奇数がよくて、左右対称になるようにお供えすることです。
お花を供える意味がわかるとお墓参りの仕方も意味のあったものになりますので、よく読んで参考にして下さい。以上、お墓参りのお供え花についてのまとめでした。
葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀、お墓業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。
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この記事の著者・監修者
株式会社ディライト株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。
この記事の編集者
お墓の口コミ編集部
竹田 勇飛
東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。