納骨堂で起こるトラブル|事例と解決策・選び方のポイントを徹底解説!

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納骨堂で起こるトラブル|事例と解決策・選び方のポイントを徹底解説!

あなたは納骨堂についてどれくらい知っていますか?

納骨堂は墓地と異なり、墓石を必要とせず、省スペースでお骨を安置することが可能な施設です。

しかし、納骨堂には問題が潜んでいます。その一つが、納骨堂利用にまつわるトラブルです。
契約の不明瞭さから始まり、納骨堂の閉鎖や管理者不在、遺族間の対立など、解決が困難な事例も少なくありません。
それらは利用者だけでなく、運営者にとっても深刻な問題となり、その影響は社会全体にも波及しています。

これらの問題を、理解したうえで対策を講じることで、安心して利用することができます。
それでは、納骨堂とは何か、具体的なトラブルの内容とその原因、トラブルを避けるための対策、よくある質問について順を追って解説してまいります。

納骨堂の概要

納骨堂の概要

納骨堂とは

納骨堂とは、故人の遺骨を収める施設のことを指します
主に仏教寺院に設けられ、お寺の一部として存在していますが、現代では専門の会社が運営するものも増えています。
墓地に比べて管理が容易で、スペースを取らないため、都市部では特に需要が高まっています
特に多くの人々が一人暮らしをするようになり、共同墓地としての役割も担っています。

納骨堂の利用方法

納骨堂の利用方法は施設によって異なりますが、基本的には使用料を支払って契約を結び、その後、遺骨を納めます。契約期間は多くの場合、数十年単位で設定され、契約期間が過ぎると更新料を支払って契約を更新することが一般的です。
遺骨は納骨箱に収められ、それぞれが別々のスペースに安置されます。

納骨堂で起こり得るトラブル

納骨堂で起こり得るトラブル

納骨堂でよく発生するトラブル事例

納骨堂に関わるトラブルと言えば、契約に関する問題が多く見受けられます。

【ケース1】契約内容の誤解からくる不和
これは利用者が納骨堂の規約や料金、契約更新の手続き等を十分に理解せず、署名・捺印してしまうケースです。
その結果、更新料の未払いや契約違反となり、施設側との間で問題が生じることがあります。

【ケース2】納骨堂の維持管理状況に関する不満
維持費用を支払っているのにも関わらず、施設の清掃が行き届いていない、設備が古くなっているなど、
利用者から不満の声が上がるケースです。結果として利用者と運営で意見の対立が生じトラブルになってしまいます。

納骨堂の運営者が変更になったり、最悪の場合、納骨堂が閉鎖するという事態もあります。このような場合、遺骨を新たな場所に移さなければならず、その手間と費用が発生してしまうのです。

納骨堂でトラブルが起きる原因

納骨堂でトラブルが起きる一つの大きな原因は契約内容の誤解です。
利用者が契約内容を十分に理解せずに契約してしまうと、後で予期せぬ問題が発生する可能性があります。

また、運営者の方針変更や施設の閉鎖など、利用者がコントロールできない要因もトラブルの原因となり得ます。

納骨堂閉鎖の問題

特に、納骨堂の閉鎖は大きな問題となります
閉鎖が発表されると、利用者は新たな納骨の場所を探し、遺骨を移転させる必要があります。
これには相応の時間と労力が必要となります。

また、情報提供が遅れた場合や閉鎖が突然発表された場合、利用者は混乱や不安を感じることもあります。
これらは、納骨堂選びをする際には十分に考慮すべき点でしょう。

納骨堂トラブルを避けるための対策

納骨堂トラブルを避けるための対策

トラブルが起きてからでは遅いので、納骨堂を選ぶ際にどんなことを注意すべきか、契約時になにを確認すべきかをご紹介します。

納骨堂選びで注意するポイント

まずは、納骨堂選びの注意すべき点です。

まず初めに確認すべきは運営者の信頼性です。
その施設の運営実績や評判、安定した運営が見込まれるか等をリサーチしましょう

さらに、施設自体の設備や管理状態も重要なポイントです。
綺麗に保たれているか、スタッフが親切かなど、直接訪れて確認することをおすすめします。
料金体系も明確であり、中長期的な視点で負担にならないか等、細部までチェックすることが大切です。

納骨堂契約時に注意するポイント

次に納骨堂を契約する際に注意すべき点です。

納骨堂利用契約時には、契約内容をしっかりと理解することが重要です。
契約書は専門的な言葉が多く含まれており、理解できない部分がある場合、遠慮せず質問しましょう。
契約期間や更新に関する部分、また料金については特に注意が必要です。
料金体系や契約更新時の費用、その他の費用等、将来的に発生する可能性のある全ての費用について理解した上で契約することをおすすめします。

納骨堂が閉鎖してもあわてないために

「備えあれば憂いなし」もしものことを思ってあらかじめ対策を練っておきましょう。

新たな納骨堂を見つけるための時間や、その費用等を考慮し、必要な準備をしておきましょう。
また、遺骨の移動が必要となった際の手続きや運送方法についても、事前に確認しておくことで、突然の事態にも対応できます。

以上のことを踏まえて、納骨堂選びから契約、そして万が一の閉鎖に至るまで、一連の流れにおける注意点を押さえ、慎重に進めていくことで、納骨堂でのトラブルを未然に防ぐことが可能となります。

よくある質問

Q.なぜ納骨堂に反対されるのか?

A.「地域のイメージが下がる」「地価が落ちる」などの理由

納骨堂に対する反対意見は、主に地域住民から出ることが多いです。
また、納骨堂の建設や運営により増える人の出入りによる騒音や交通量の増加を危惧する住民もいます。

Q.運営以外とはトラブルはない?

A.家族間のトラブルも頻発しています。

家族間での納骨スペースの使い方などからトラブルが起きることもあります。
これは、遺骨の取り扱いやスペースの利用方法について家族間で明確な取り決めがない場合に起こります。
誰の遺骨をどの順番で納めるか、どの遺骨を一緒に納めるかなど、具体的なルールがないとトラブルの元になります。

Q.トラブルが起きたときの相談先は?

A.まずは運営に相談しましょう。

納骨堂の運営に相談するのが一番ですが、それでも解決しないやの運営が相談に応じない場合は、弁護士や行政機関に相談するのも視野に入れましょう。さらに、一般的な消費者トラブルについては消費者センターに相談するのも一つの案です。


以上のQ&Aは、一般的な問題を取り上げていますが、解決には事前に備えておくことが最も重要です。
慎重に情報収集し、トラブルを未然に防ぐための対策を考えておきましょう。

まとめ

納骨堂でのトラブルは、契約内容の誤解や適切な情報の不足から生じることが多いです。納骨堂を選ぶ際には、施設の評判や運営体制、契約内容を十分に理解した上で選ぶことが重要です。また、施設の閉鎖や納骨堂選びに関する問題を避けるため、契約前に可能な限り多くの情報を収集し、契約書の内容をよく理解することが求められます。不明な点は施設側や専門家に確認し、納骨堂での安心した生活を送るための準備を整えることが大切です。トラブルが起きた際には、適切な相談先にアドバイスを求め、迅速かつ適切な対応を心掛けましょう。

高橋亮

この記事の著者・監修者

株式会社ディライト 代表取締役

高橋亮

葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀、お墓業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。

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株式会社ディライト

この記事の著者・監修者

株式会社ディライト

株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。

竹田 勇飛

この記事の編集者

お墓の口コミ編集部

竹田 勇飛

東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。

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