【お盆でやってはいけない】バチが当たる?!ー風習・タブーとされること5選ー

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【お盆でやってはいけない】バチが当たる?!ー風習・タブーとされること5選ー

日本の伝統的な行事「お盆」。あなたは夏のお盆の時期にやってはいけないことがあるのを知っていましたか?
これを知らないと無意識にバチの当たる行動をしてしまっているかもしれません。

この記事では、お盆の意味から振り返り、お盆の時期にやってはいけないことの事柄や理由を紐解いていき、正しいお墓参りの手順を紹介します。
お盆をよく理解し、タブーとされることを避けて、気持ちの良いお盆休みを過ごしましょう。

本来お盆は何をする期間?

本来お盆は何をする期間?

お盆とは、古くから日本に伝わるご先祖様の供養のための習わしが行われる行事期間です。
ご先祖様の霊を自宅にお迎えして供養し送り出し、ご先祖様を含めた家族のひと時を過ごし、亡き人を想う行事のことを指します。

具体的には、「お墓参り」「迎え火、送り火」などが先祖供養にあたります。
地域差や宗派により内容や方法は異なりますが、基本的にはお墓参りをして、家族の時間を過ごす時期とされています。

お盆期間のタブー行動5選

お盆期間のタブー行動5選

①海や川で遊ぶ

お盆の時期は海や川などの水辺には多くの霊が集まるとされています。「海に入ると足を引っ張られる」「そのままあの世に連れていかれる」と言い伝えられています。

迷信や言い伝えだとしても、時期的に台風到来や潮の流れの変化、大雨による増水などが多くなるのは事実です。水辺が危険な状態になる時期として、言い伝えられ始めたとも言われています。

安全に楽しく過ごせるよう十分に注意を払って行動することが大切です。

②家や仏檀の引越し

引越しはおめでたい門出となる日。「大安」の日が良いなど、日取りはとても気になりますよね。

お盆の時期に引越しなどの大きな変化をすると、ご先祖様や故人の霊が戻ってこれなくなることから、この時期は避けたほうがいいとされています。

③釣りや虫取り

お盆はご先祖様が生きものに乗って戻ってくる期間とされています。
そのため、特にお盆の期間はむやみな殺生を避けた方が良いでしょう。

「魚を釣り上げて食べる」釣りは殺生行為につながりますし、「生きもの捕獲する」という虫取りも同様に殺生行為になると考えられています。蚊やハエなどの虫も例外ではありません。

この期間は生きものを大切にする気持ちを改めて見直しても良いかもしれません。

④針仕事

お盆期間の裁縫や縫い物などの針仕事はNGです。

仏教では「血」は「けがれ」として捉えられるため、血を流す可能性のある針仕事はNGとされているのです。針仕事だけでなく、とげのある草花を取り扱うことも同様です。

⑤結婚式

お盆の期間は、お祝い事を避けた方が良いという考えもあります。

お盆休みで人が集まりやすく都合が良いので、絶対にダメということではありませんが、気になる方もいるようです。
文化や風習を重んじる方、ご年配の方は気にする方も多いので、家族や親戚に声をかけてから慎重に日程を決めるのが良いかもしれません。

お盆期間中のお墓参り

お盆期間中のお墓参り

お盆期間にお墓参りをするのは、
お盆はご先祖様や故人が現世に来るとされているからです。
あまり深く考えずに毎年なんとなくお盆のお墓参りをしている方もいますが、手順や作法なども理解しておくことが大切です。

正しいお墓参りの手順

・お墓のお掃除
まずは、お墓のお掃除をしましょう。墓周りの雑草や落ち葉の片付け、墓石の汚れを落とします。

・墓前のお供え
墓前に水鉢がある場合は、水鉢にきれいな水を入れ、花立てにお花を添えましょう。
花は茎の長さを切断し調節すると尚良いでしょう。お供えものがある場合は供えましょう。

・お線香でお参り
ライターでお線香を燃やし香炉皿に供えましょう。お線香についた火は、口で吹き消すのではなく、手で扇いで消します。
墓前で合掌して、近況の報告や感謝を伝えます。

・後片付け
ろうそくなどを立てられた場合は、必ず火を消してから墓を離れるようにしてください。
お寺や施設によりますが、お供えものについては持ち帰りましょう。
ゴミの処理はもちろん、お掃除やお花を生けるために使用した施設の桶、バケツ、じょうろなどは元に戻しましょう。

お墓参りで気をつけること

上記に挙げたように、お掃除、お供え等をするのは、なるべく日が出ている早い時間帯にお参りするとよいです。
お寺、施設などで決められたルールを守り、他のお墓参りに来ている方への配慮を忘れないようにしましょう。

【Q&A】お盆に関するよくある質問

Q.「足を引っ張られる」は本当にあるの?

A.本当にあります。

「お盆の海は足を引っ張られるから入らないで」と注意された方も多いと思います。

霊の仕業かどうかは別として、水難事故が多くなることは事実です。
時期的に潮の流れが強くなり、膝くらいの波の高さでも簡単に足を取られてしまうのです。

Q.お盆期間中は何をすればいいの?

A.ご先祖様の供養をしましょう。

お墓参りや迎え火・送り火などが当たります。
感謝の気持ちで心を込めてご先祖様や故人の霊を迎え、送り出す供養を行うことが重要です。
その意味や役割をしっかり理解したうえでお盆を迎えることで、より良い供養につながると思います。

Q.お盆にお墓参りは必ずしないといけない?

A.絶対ではありませんが、どんな形でも供養をしましょう。

お盆にお墓参りに行けなくてもバチが当たったり、生活に悪影響を及ぼすということは一切ありませんが、お墓参りが難しい場合は、自宅でお線香をあげる、お供え物をするなど感謝を伝える気持ちでいることが大切です。

まとめ

「お盆にやってはいけないこと」を挙げましたが、やってはいけないことを意識しすぎて、できないことによる罪悪感を感じる必要はありません。

大切なことは、ご先祖様への感謝の気持ちを改めて知り行事の意味を理解すること。
そうすれば、お盆にやってはいけないことに敢えて取り組むということは少なくなるのではないでしょうか。

また、この時期を活用して、ふるさとや各地の行事などで家族や大切な人と交流するなど、是非あたたかな時間を過ごしていただきたいと思います。

高橋亮

この記事の著者・監修者

株式会社ディライト 代表取締役

高橋亮

葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀、お墓業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。

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株式会社ディライト

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株式会社ディライト

株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。

竹田 勇飛

この記事の編集者

お墓の口コミ編集部

竹田 勇飛

東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。

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