お焚き上げはいつやるべき?意味・タイミング・方法を完全ガイド!

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お焚き上げ

この記事はこんな人におすすめ

  • お焚き上げのタイミングを知りたい方

  • お焚き上げの意味を知りたい方

  • お焚き上げの流れや費用を知りたい方

お焚き上げは、大切にしてきた物品を感謝の気持ちとともに手放すための日本の伝統的な儀式です。

「いつ行うべきなのか?」「どのように依頼すればいいのか?」と悩む方も多いでしょう。

この記事では、そんなお焚き上げに関する疑問を一つひとつ解決していきます。

この記事を読むことで

・お焚き上げをいつ行うか
・お焚き上げの意味
・お焚き上げの方法や費用

を理解できます。

忙しい方でも簡単に実行できる方法や、手間をかけずに依頼するコツも紹介していますので、最後までぜひお読みください。

【編集者】
計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している「竹田 勇飛(たけだ ゆうひ)」が解説します!

お墓の口コミ監修者:株式会社ディライト 代表取締役 高橋亮
著者・監修者
株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮

葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀、お墓業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。

「葬儀業界のインフラ企業」を目指して!AI活用で課題を解決するニッチ市場のオンリーワンとは
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お墓の口コミ編集者:お墓ディレクター2級 竹田勇飛
編集者
お墓ディレクター2級
竹田 勇飛

東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している。消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。

竹田勇飛のプロフィール
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お焚き上げのタイミングはいつ?

首を傾げる主婦

お焚き上げを行うタイミングは、一般的に年末年始、お盆、法事または節分のいずれかとされています。

これらの時期以外でも、物を手放す際に感謝の気持ちを込めてお焚き上げを行うことは可能です。

ただし、神社やお寺によって受付期間が異なるため、事前に確認することをおすすめします。

年末年始

新しい年を迎える前後に、古いお守りやお札をお焚き上げする習慣があります。

特に、1月15日の小正月に行われる「どんど焼き」などの行事でまとめてお焚き上げされることが多いです。

お盆

先祖の霊を迎えるお盆の時期に、故人の遺品や思い出の品を供養する目的でお焚き上げを行うことがあります。

節分

節分の日(2月3日頃)も、お焚き上げを行う良いタイミングです。

この日は邪気を払う意味合いがあり、古い品物を焼却することで新しい運気を呼び込むとされています。

四十九日法要や一周忌法要

故人の四十九日法要や一周忌法要などの節目にも、お焚き上げが行われます。

このような特別な日には、故人との思い出の品を丁寧に供養することが重要とされています。

そもそもお焚き上げとは?

疑問を持つ男女のビジネスマン

お焚き上げは、特別な思い入れのある物品を神社やお寺の境内で燃やし、浄化・供養する宗教的な儀式です。

これは、物に宿る魂を天に返すとともに、感謝の気持ちを伝える目的があります。

特に、お守りやお札、人形、写真など、長年大切にしてきた物品を手放す際に行われます。

また、火の力で浄化することで、物に宿った穢れを清めるとされています。
なので、単に物を処分するのではなく、敬意を持って送り出す意味合いがあります。

お焚き上げできるもの

お守り

お焚き上げは、感謝の気持ちを込めて物品を供養・処分する日本の伝統的な儀式です。

しかし、すべての物が対象となるわけではありません。

ここでは、お焚き上げで供養できるものを紹介します。

お守り・お札

神社やお寺から授かったお守りやお札は、1年を目安に新しいものと交換し、古いものをお焚き上げで供養するのが一般的です。

人形・ぬいぐるみ

長年大切にしてきた人形やぬいぐるみには、魂が宿ると考えられています。

そのため、直接捨てるのではなく、お焚き上げで供養することが望ましいとされています。

写真・手紙

思い出の詰まった写真や手紙も、お焚き上げの対象となります。

特に、故人が写っている写真や大切な人からの手紙は、供養してから処分する方が良いでしょう。

お焚き上げできないもの

粗大ごみ

お焚き上げの対象外となるものも存在します。

これらの品物は、別の方法で適切に処分する必要があります。

家電製品や大型家具

これらはお焚き上げの対象外です。

自治体の粗大ごみ回収やリサイクル業者に依頼して処分しましょう。

危険物や化学物質を含むもの

燃やすと有害な物質を発生させる可能性があるため、お焚き上げでは処分できません。

専門の処理業者に依頼するか、自治体の指示に従って処分してください。

生き物や食品

これらはお焚き上げの対象外です。生き物は適切な方法で飼育者を探すか、専門機関に相談しましょう。

食品は家庭ごみとして処分できます。

お焚き上げできないものを処分する際は、自治体のルールに従うことが大切です。

また、神社やお寺で引き取れない物でも、専門の業者によっては引き取りが可能な場合もあります。
事前に確認し、適切な方法で処分しましょう。

お焚き上げの方法【持ち込み・郵送】

袋をもってスマホをいじる女性

お焚き上げを依頼する方法には、神社やお寺への「持ち込み」と「郵送」の2種類があります。

それぞれの手順やメリット、注意点を分かりやすく解説します。

持ち込んでお焚き上げする場合

お焚き上げを神社やお寺に持ち込む場合、まずお焚き上げを対応しているかを確認しましょう。

ほとんどの神社やお寺では、年末年始や特定の行事に合わせてお焚き上げを行っています。

ただし、受け入れ日程や対象物品が異なるため、事前連絡が必要です。

手順

①受付方法を確認する
事前に電話や公式サイトで、お焚き上げ可能な日時や対象物を確認します。
特に多忙な年末年始は、予約制の場合もあります。

➁供養物を準備する
持ち込むものを丁寧に包みます。
お守りや人形の場合は、ほこりを払うなどの簡単な掃除をしておくと良いでしょう。

③神社やお寺に持参する
当日は指定された受付場所に持ち込みます。
基本的に動きやすい服装で問題ありませんが、正式な儀式がある場合は落ち着いた服装が望ましいです。

注意点

※一部の施設では費用が必要となります。事前に金額を確認しておきましょう。

※焼却や供養にかかる時間が異なるため、当日のスケジュールに余裕を持っておくことをおすすめします。

郵送でお焚き上げする場合

最近では、郵送でお焚き上げを依頼できるサービスが増えています。

遠方の神社やお寺でも利用可能なため、持ち込みが難しい方におすすめです。

手順

①郵送可能な施設を探す
インターネットで「お焚き上げ 郵送」を検索し、対応可能な神社やお寺を見つけます。
公式サイトで料金や手続き方法を確認してください。

➁供養物を梱包する
送る物品を丁寧に梱包します。
破損しやすいものはプチプチなどで保護してください。
送り状には依頼内容や連絡先を明記します。

③指定の住所へ発送する
宛先を間違えないよう確認し、指定の配送業者で発送します。
追跡可能な配送方法を選ぶと安心です。


メリットとして、忙しくても手軽に依頼できる点や、全国の神社やお寺を利用できるので、対応の幅が広いことが挙げられます。

注意点

※郵送費が発生する場合があるため、事前に料金を確認してください。

お焚き上げの費用は3,000~10,000円程度

電卓を持つ女性

お焚き上げの費用は、依頼する物品の種類や大きさ、依頼先によって異なります。

一般的な相場として、みかん箱程度の大きさの物品で5,000円から1万円、
小さな紙類や写真などで3,000円程度が目安とされています。


例えば、郵送でお焚き上げを受け付けている「みんなのお焚き上げ」というサービスでは、レターサイズのキットが1,650円、ボックスサイズのキットが6,600円と明確な料金設定がされています。

ただし、神社やお寺によって料金体系は異なるため、事前に確認することをおすすめします。

また、特定の時期や行事に合わせてお焚き上げを行う場合、費用が変動することもあります。

費用の準備

持ち込みのでお焚き上げをする場合は、現金での支払いが一般的です。

のし袋に「御布施」や「初穂料」と表書きして包むと丁寧です。

無料でできる場合もある

地域によっては、年末年始やお盆の時期に無料でお焚き上げを行う神社やお寺があります。

「どんど焼き」のような伝統行事として実施されることが多いです。

無料のサービスは混雑が予想されるため、早めに申し込むことが重要です。

お焚き上げのマナー

木の人形がお辞儀

①事前連絡をする
お焚き上げを依頼する際は、事前に神社やお寺に電話やメールで問い合わせることが基本です。
直接訪問する場合でも、受付時間を確認しておくと安心です。

➁服装に配慮する
厳格なドレスコードはありませんが、カジュアルすぎない服装を選びましょう。
たとえば、ジーンズや派手な柄物は避け、清潔感のある服を心がけます。

③挨拶を忘れない
依頼の際には、感謝の気持ちを言葉にして伝えます。
「どうぞよろしくお願いします」といった簡単な挨拶で構いませんが、丁寧に伝えることが重要です。

③供養料の渡し方
費用がかかる場合、封筒やのし袋に包んで渡すと丁寧です。
封筒には「御布施」「初穂料」などと書きます。


マナーを守ることで、心のこもった供養が行えます。

また、地域や施設ごとに異なるルールがある場合もあるため、事前に確認するのがおすすめです。

お焚き上げ以外の方法

リサイクル

自宅で感謝の祈りを捧げる

お焚き上げが難しい場合、自宅で簡単な祈りを捧げてから処分するのも一つの方法です。

物を清める塩を振りかけ、手を合わせて感謝を伝えます。

その後、家庭ごみとして適切に処分します。

リサイクル業者や専門業者に依頼する

リサイクル業者や、不用品処理専門の業者では、供養を含めた処分サービスを提供していることがあります。

特に大きな家具や家電の処分時に利用できます。

地域の回収イベント

自治体や団体が主催する回収イベントで供養を行う場合もあります。

特に人形供養や写真供養など、特定の物品に特化したイベントが多いです。

寄付する

子どものおもちゃや衣類は、寄付団体を通じて再利用されることがあります。

感謝の気持ちを込めて提供すれば、供養に近い意味を持つこともあります。

よくある質問

お焚き上げを忘れてしまったらどうなる?

お焚き上げを忘れたからといって、不運や災いが起きるわけではありません。

ただし、物への感謝や区切りをつけるためにも、気づいた時点で供養するのがおすすめです。

地域の神社や郵送サービスを利用して対応しましょう。

お焚き上げで燃やすのが難しいものはどうする?

自治体の処分ルールやリサイクル業者を利用しましょう。

大きな家具や家電はお焚き上げの対象外となることが一般的です。

供養の気持ちを込めたい場合は、簡単な祈りを捧げるのも良い方法です。

お焚き上げを個人で行うことは可能?

基本的には、神社やお寺に依頼するのが望ましいですが、やむを得ない場合は自宅の焚き火で行うこともあります。

その際には、安全を最優先にし、近隣の迷惑にならないように注意してください。

お焚き上げとどんど焼きの違いは?

どんど焼きは地域の行事、お焚き上げは個別供養という違いがあります。

どんど焼きは、小正月(1月15日前後)に正月飾りや書初めを燃やし、無病息災や厄除けを祈る行事です。

一方、お焚き上げは、お守りや人形など魂が宿るとされる物を神社やお寺で供養しながら処分する儀式です。

まとめ

この記事では

・お焚き上げをいつ行うか
・お焚き上げの意味
・お焚き上げの方法や費用

を解説してきました。

お焚き上げを通じて、物への感謝と心の区切りをつけることは、人生の整理整頓にもつながります。

この記事を参考に、あなたに合った方法で供養を行い、すっきりとした気持ちで次のステップを迎えてください。

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