お墓参り代行を利用する理由
実際にどのような理由からお墓参り代行を依頼しているのでしょうか。代行サービスを利用するメリットや選ぶポイントなども併せてご紹介します。
自分でお墓参りに行けない?
近年お墓参り代行サービスの利用が増えている理由は、時間がない・お墓が遠方にある・体力的にきついなど、現代人が抱える悩みそものもです。
仕事の都合などで時間を作れなかったり、交通費が金銭的な負担となることも。年齢を重ねることで足腰が弱り、掃除が負担になったり、そもそもお墓まで赴くのが難しいケースもあります。
お墓参り代行サービスのメリット
1つ目は時間・費用が節約できることです。
特に遠方にお墓がある場合、準備や移動にも時間がかかります。
費用も交通費や高速料金だけでなく、近くに住む親族への手土産代などがかかることも。
代行サービスを利用すれば、契約にかかる時間と料金だけですみますし、体力的な負担も減らせます。
2つ目はお墓をよりきれいにしてくれることです。
業者は掃除の専門家であることが多く、自分で掃除をするよりもお墓がきれいになります。さらに写真でお墓の状態を確認できるというのも利点の一つです。
それぞれの業者の強み
さまざまな業者が運営しており、それぞれ強みがあります。どのサービスを重視するのかを考えましょう。
石材店の墓石メンテナンスサービス
石材店は墓石のプロです。メンテナンスサービスが充実していて、何よりプロの目線から墓石の状態をしっかり見極めてもらえるのは安心です。
清掃業者の掃除代行
清掃業者は掃除のプロなので、墓石だけでなく雑草や落ちているごみもきれいにしてもらえます。
便利屋のなんでも代行
便利屋のサービスは、石材屋や清掃業者に比べてリーズナブルな価格が魅力です。
お墓参り代行サービス専門業者
お墓参り代行サービス専門業者に依頼すれば間違いないでしょう。
お寺や墓地の管理会社への挨拶からお供え・合掌まで、専門業者ならではのサービスが受けられます。
網羅してくれる範囲は広いですが、どこの会社が運営しているかによって安心度も変わってきます。
さらに、基本料金にはどこまでのサービスが含まれているのか、追加料金が発生する場合はいくらくらいかなどが明確に示されているかもポイントです。
ネット上で口コミや評判を確認し、依頼するようにしましょう。
お墓参り代行サービスの依頼方法
それでは、代行サービスの依頼の仕方やサービスの種類、料金体系をご説明します。
依頼までの手順
①業者の選定
手軽で安心なのが、お寺やお墓の管理会社に紹介してもらう方法です。
提携の業者があることもあるので、代行サービスを受け入れてもらえるかと併せて尋ねてみるとよいですね。自分で見つける場合は、口コミやHPから評判やサービスの内容などを確認しましょう。
②問い合わせ・簡単見積もり
気になる業者があれば、問い合わせに進みます。
ほとんどの業者でホームページから簡単見積もりができるので、大まかな予算を確認します。
③電話打ち合わせ
予算や条件に合う業者が見つかったら、ネットで申し込みを行います。
すると担当者から電話がかかってくるので、お墓の大きさや受けたいサービスを説明します。
④本見積もり・日程調整
担当者からサービスにかかる時間・料金・サービス内容の説明を受けてから打ち合わせを行います。この際正確な見積もりがでますので、内容を確認して納得がいけば日程を決めます。
納得がいかない場合は、ここでやめることも可能です。
代行サービスの料金体系
業者や敷地の広さによっても異なりますが、
状況確認は3,000~5,000円、一般的なお墓参り代行は10,000~20,000円です。
墓石の特別な洗浄やコーティングを行う場合は、目安として30,000~80,000円と考えてください。
お墓参り代行サービスのトラブルとその対処法
依頼にあたって不安になるのはトラブルの有無ですよね。ここでは起こりやすいトラブルとその対処法や保証についてご紹介します。
お墓参り代行トラブルの事例と対処法
【ケース1】期待したほどきれいになっていない
写真での報告はあるものの、実際見てみたら思っていたほどきれいになっていなかったり、写真には移っていない部分に手が回っていなかったということも。
このような状況を防ぐには、報告してもらう写真の枚数を多くしてもらうのがおすすめです。
また、あらかじめ気になる場所を撮影するように指定するのもよいですね。
【ケース2】後から追加料金が請求された
作業が終わってから思っていなかった追加料金が請求されることがあります。
ありがちなのが、お供えや供花の代金。お供えに関しては基本料金に含まれている場合と、オプションの場合があるので、契約の際に必ずチェックしましょう。
また、現地へ行くための交通費がかかったり、汚れがひどくて対応人数を増やしたというケースもあるので、あらかじめどこまでが料金に入っているか、どれくらいの時間・人数がかかるのかもしっかり確認しておきましょう。契約書を保管しておくことも大切です。
【ケース3】作業中に墓石などの破損があった
業者が作業中に水受けや花立てをうっかり破損してしまうことがないとは言えません。
万が一に備えて、保証がどうなっているか、損害賠償保険などの適用があるかなども確認しておきましょう。
【ケース4】お墓参りに来ていた親族とのトラブル
お墓参りに来ていた親族と業者の方が鉢合わせしてもめるケースも。前もって親族と話し合い、納得してもらうことが大切です。お墓の近くに住んでいて面倒を見ている人がいるなら、代行サービスが入る日時を連絡しておくとよいですね。
【ケース5】墓地があるお寺や管理会社とのトラブル
墓地があるお寺や管理会社に断られるケースもあります。そもそも代行サービスが入ることを認めていなかったり、業者が指定されている場合も。事前に代行サービスが入ってよいか確認しておきましょう。
トラブル防止チェックシート
口コミなどをチェックして実績がある信頼できそうな業者を探します。
依頼する業者に目星がついたら以下のことを確認しましょう。
<トラブル防止チェックシート>
◻︎何をどの範囲でやってほしいかを明確に伝える
◻︎どこまでが料金に含まれているかを明示してもらう
◻︎どこからは別料金のオプションになるのかを確認する
◻︎損害保証などの保険制度はあるか確認する
親族との折り合いもきちんとつけておきましょう。代行サービスに否定的な親族がいる場合は、きちんと説明して納得してもらうことが大切です。
併せて墓地側に関しても代行サービスの受け入れがOKか、指定の業者があるかなどを確認しておきましょう。
よくある質問
Q.お墓参り代行サービスは安全?
A.口コミなどの評判を確認しましょう。
ほとんどの業者が真摯に業務を行っていますが、中には教育が十分に行き届かず、結果としてサービスの質も不十分になってしまうところも。口コミなどによる業者の評判や、報告用写真の枚数が増やせるかなどを事前にしっかり確認しましょう。
Q.お墓参りを人に任せてしまっても大丈夫?
A.大丈夫です。
自分で行けなかったことに後ろめたさを感じるのはわかります。
しかし、日本には昔から代参と言って、代理人に神仏にお参りしてもらう習慣があります。
従ってお墓参りに代理人を立てることも何も問題ありません。
法律的にも埋葬やお墓の継承に関する法律はありますが、お墓参りに関する決まりはないので心配ありません。
Q.お墓参りの方法や時間は指定できる?
A.できます。
業者や時期にもよりますが、基本的には日時を指定してお参りに行ってもらいます。
あらかじめいくつか候補を出しておくと良いでしょう。
お墓参りの方法に関しては、一般的な流れが決まっているので、特別な要望がある場合は直接業者に問い合わせてみましょう。
まとめ
今回はお墓参り代行サービスについて紹介しました。
お墓をきれいに保ちたいと考えても、普段の仕事が多忙だったり、体力的になかなか行けなかったりと、思うように動けないこともありますよね。
そんな時は思い切って代行サービスを利用して、気分もお墓もスッキリさせましょう。
この記事の著者・監修者
株式会社ディライト株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。
この記事の編集者
お墓の口コミ編集部
竹田 勇仁
東京都出身。大学を卒業後葬儀社で勤務。
現場経験を経て、消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。