塔婆料を入れる袋の書き方って?包み方や渡し方のマナーまで解説!

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不祝儀袋

「塔婆料を入れる袋の書き方が分からない」「渡し方にマナーってあるの?」など悩みや疑問をお持ちの方も多いと思います。

今回の記事では

・塔婆料を入れる袋の書き方
・塔婆料のお札の入れ方
・塔婆料の渡し方

など詳しく解説しています。

今回の記事を読むことで、マナーを破ることなく塔婆料を準備して渡すことができます。

ぜひ参考にしてみてください。

塔婆とは?

塔婆

塔婆(とうば)とは、お墓の後ろに立て掛けられている縦長の板のことで、「卒塔婆(そとうば)」とも言われます。

塔婆は、故人やご先祖を追善供養するために立てられ、故人に対して善を積む供養として考えられているのです。

塔婆の形状は、五輪塔がもとになっていて仏教の宇宙観である「空・風・火・水・地」の5つの要素を表現しています。

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塔婆料を包む袋の書き方

不祝儀袋とペン

塔婆料を包む袋の書き方は以下の3箇所に名前や金額などを記載します。

・表書き
・中袋
・裏書

1つずつ「書く内容」と「書き方」を解説していきます。

表書き

塔婆料の表書きは「御塔婆料」「御塔婆代」「塔婆料」のいずれかを中央上部に記入します。

表書きとして「御塔婆料」と記入したらその下部に塔婆を立てる方の名前を「フルネーム」で記入します。

複数人の場合は「〇〇家」とまとめて記入しても問題ありません。

また、記入する際は濃墨の筆や筆ペンで記入するのがマナーです。

中袋

塔婆料の中袋には、塔婆の本数分の「金額」を表面に記入します。

金額の記入方法として、大字の旧字体の漢数字を使用して「金〇〇圓」と書くのがマナーです。

一般的な表記旧字体の表記
3,000円参仟園
5,000円伍仟圓
7,000円七仟圓
10,000円壱萬圓
50,000円伍萬圓
100,000円拾萬圓


例として、5,000円を包む場合「金伍仟圓」と記入します。

裏書

塔婆料の裏書は「名前」と「住所」を記入します。

複数人で塔婆料を支払う場合は「〇〇家建立者」と記入し、それぞれの名前を書いたメモを一緒に入れましょう。

寺院側で情報が把握しやすいようにするためです。

中袋がない場合は、封筒の口を〆で必ず閉じましょう。

塔婆料の袋への入れ方

不祝儀袋とお札

塔婆料の入れ方として「お札の肖像画を表の上部」に来るように揃えて入れるのがマナーです。

香典の場合は、お札を裏面にして入れるので間違えないように注意しましょう。

また、入れるお札は新札・旧札のどちらでも問題ありません。あまりにもシワがあるものは避けた方が良いでしょう。

塔婆料の渡し方

不祝儀袋の渡し方

塔婆料を渡す際に気を付けるポイントとして以下の2つに注意しましょう。

・渡し方
・渡すタイミング

1つずつ詳しく解説していきます。

渡し方

塔婆料を渡す際は直接手渡しするのではなく、切手盆に乗せて渡しましょう。

切手盆を準備できない場合は、袱紗(ふくさ)に包んで渡しても問題ありません。

僧侶に渡す際は袱紗に包んであった塔婆料を取り出し、袱紗の上に乗せて差し出しましょう。

渡すタイミング

塔婆料は法要の当日に渡しましょう。

法要の始まる前でも後でも、僧侶が忙しくないタイミングであれば問題ありません。

お盆やお彼岸で塔婆だけを立てる場合は、寺院に塔婆を取りに行く際に渡すのがいいでしょう。

塔婆料を入れる袋の種類

種類別の不祝儀袋

塔婆料を渡す際に包む袋や封筒は以下を使用するのがマナーとされています。

・奉書紙
・不祝儀袋
・白無地封筒

1つずつ解説していきます。

奉書紙(ほうしょがみ)

塔婆料を奉書紙で包んで僧侶に渡すのが最上位のマナーとされています。

奉書紙とは、楮(こうぞ)とよばれる植物を原料として作られた最高級の公用紙です。

インターネットや文房具店などで購入することができます。

不祝儀袋

一般的に多くの人が利用しているのが不祝儀袋です。

市販されている不祝儀袋の中には、表書きに「御塔婆料」と印字されているものもあるので便利です。

水引きの色は「黒白」「黄白」を選びましょう。

白無地封筒

不祝儀袋が準備できない場合は、白無地封筒を利用しましょう。

白無地封筒は、文字通り何も書かれていない白い封筒です。

郵便番号の枠が書かれている白封筒を使用すると僧侶に対して失礼になるので気を付けましょう。

塔婆料の相場

電卓とペン

塔婆料は、2,000円~10,000円が相場とされています。

宗派や地域によっても変わってくるので、あくまで目安として覚えておきましょう。

また、塔婆を頼んだ本数分費用がかかりますので注意しましょう。

塔婆料を準備する時の注意点

POINTのテキスト

塔婆料を準備する際に以下の3点に注意しましょう。

・塔婆料とお布施は別にする
・4や9、偶数の金額を包むのは避ける
・浄土真宗は塔婆を立てない

1つずつ解説していきます。

塔婆料とお布施は別にする

塔婆料とお布施は、同じタイミングで僧侶に渡しますが、一緒にせず別々に包んで渡しましょう。

受け取った僧侶がわかりにくいためです。

4や9、偶数の金額を包むのは避ける

塔婆料としてお札を包む際に4や9、偶数の金額は避けましょう。

理由としては、4や9は「死」や「苦」を連想させるためです。

また、偶数に関しては割り切れるため「故人とのつながりが切れる」「縁が切れる」という意味を連想させるので同じく避けるべきだと考えられています。

浄土真宗は塔婆を立てない

浄土真宗の場合は、塔婆を立てません。

浄土真宗では、人は亡くなるとすぐに成仏する「即身成仏」とされています。

そのため、追善供養の塔婆を立てる必要がありません。

よくある質問

塔婆料は不祝儀袋に何と書きますか?

不祝儀袋には「御塔婆料」「御塔婆代」「塔婆料」などと記入します。

市販で販売されている不祝儀袋の中には、既に「御塔婆代」と記載されているものもあるので、それを使用すると便利です。

塔婆料を入れる封筒は100均で買える?

結論、塔婆料を入れる封筒は100均で購入することができます。

表書きが印字されているのでとても便利です。

出典:仏・弔辞用金封 | 公式通販 ダイソーネットストア

塔婆は何本建てるのが一般的ですか?

一般的には、故人様1人につき1本立てます。

家族で1本や兄弟で1本立てても問題はありません。

まとめ

今回の記事では、塔婆料を入れる袋の「書き方」「入れ方」「渡し方」などを詳しく解説しました。

今回の記事を読むことで、マナー違反をすることなく塔婆料を準備して渡すことができます。

ぜひ参考にしていただければ幸いです。

株式会社ディライト

この記事の著者・監修者

株式会社ディライト

株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。

竹田 勇仁

この記事の編集者

お墓の口コミ編集部

竹田 勇仁

東京都出身。大学を卒業後葬儀社で勤務。
現場経験を経て、消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。

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