納骨式の香典・お布施はいくら包む?封筒の書き方・渡すタイミングを徹底解説!

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納骨式の香典・お布施はいくら包む?封筒の書き方・渡すタイミングを徹底解説!

お通夜やお葬式に比べて参加する機会の多くない納骨式ですが、故人のご遺骨をお墓などに納めるための大切な儀式です。納骨場所は、お墓だけでなく、最近では納骨堂や海洋散骨、手元供養等多様化しています。そして納骨する際の法要が納骨式(納骨法要)です。
納骨式には「誰々は呼ばなくては」という決まりはなく、またいつに行わなければならないということもありません。ですが、やはり他の法要と同じように守るべきマナーはあります。
この記事では主に施主側の「お布施」、参加者側の「香典」のマナーについて、まとめていきます。

【参列側】納骨式の際の香典について

【参列側】納骨式の際の香典について

香典の相場と表書き

納骨式に参加する場合には香典を用意します。

香典の包む金額
包む金額の相場は、5千円〜1万円です。関係性によって変わりますが、特別親しかった方の納骨式では、香典の金額を多めに包むこともあるでしょう。

香典の表書き
包む香典の表になんと書くのが良いか、悩みどころかと思います。
実は故人やご遺族の宗教・宗派によって異なるのです。以下でご紹介します。

【仏教】
四十九日まで:「御霊前」(故人は霊とされるため)
四十九日から:「御仏前」(故人は仏とされるため)
どちらかわからない:「御香典」

【神式】
「御神前」「御霊前」「御榊料」「御玉串料」など

【キリスト教】
プロテスタント:「御慰料」
 カトリック :「献花料」「御花料」など

香典で気をつけること

香典袋には表書き以外に記載することがあります。

<袋に記載すること>
名前
香典の表書きの下には、香典主の氏名をフルネームで書きましょう。
3人以下の連名なら右から50音順になるようにして書き、4人以上であれば全員の氏名は書かず「〇〇一同」とします。
金額
香典袋の中袋の表面に包んだ金額を書きます。「金壱萬円」というように漢数字を使って書くと良いでしょう。
住所
香典袋の中袋の裏面に住所を書きます。香典返しなどで遺族が確認できるよう、読みやすく丁寧に書きましょう。


包むお札や水引についても気をつけることがあります。

<お札のマナー>
・新札や汚れているお札は使わない
・香典袋にお札の向きを揃えて入れる

<水引の種類>
・白と黒 や青と白 などの色を選び「結び切り」の水引を使う

渡し方とタイミング

香典は当日納骨式の前に施主へと差し出すのが一般的です。
この時「ふくさ」に包んで渡すのがマナーです。

また、納骨式は弔事にあたるため「ふくさ」は紫、紺、深緑色などの色のものにするといいでしょう。

【施主側】納骨式の際のお布施について

【施主側】納骨式の際のお布施について

お布施の相場と書き方

法要をお願いしたお寺さまにはしっかりお布施をお渡しするのがマナーです。

お布施の包む金額
サービスの対価ではないため定価は存在しませんが、一般的には3万円〜5万円とされています。
通夜や告別式で包んだ金額の10~20%が目安です。不安であれば、親族や住職に相談してみましょう。


お布施の書き方
お布施の表書きは「お布施」「御布施」と書きます。
さらに、その下に施主の氏名をフルネーム、もしくは〇〇家としてもかまいません。
薄墨はなるべく使わないようにしましょう。

また裏面には、右下から順番に、包んだ人の氏名、住所、入れた金額を記入します。
お布施の金額は漢数字を使うのがマナーなので「金壱萬円」というように記入しましょう。

こちらの記事でお布施の書き方についてさらに詳しく解説しています⇩

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お布施の包み方

お布施の包み方
お布施は、封筒に入れる、奉書紙に包むの2方法があります。

封筒に入れる場合、封筒は中が透けない厚手の白無地封筒を選びます。
2重封筒や郵便番号枠のあるものは避けましょう。市販で「お布施」と印字されているものでもOKです。

奉書紙は文房具店などで販売されています。
奉書紙でお布施を包むときには、まず現金を半紙で包み、さらに奉書紙で包みます。奉書紙はつるつるした面が表です。間違えないようにしましょう。

気をつけるポイント
お布施は、香典や不祝儀とは異なるので、香典袋などで代用することはできません。
あくまでも、謝礼金を入れる封筒だと認識してください。
また、水引も必要ではないため、普通の白い封筒にお布施金を入れて表書きは手書きで、というスタイルで大丈夫です。

お布施の渡し方

お布施の渡し方
お布施は「ふくさ」に包んで、法要の前後で渡すのが基本です。
寺院で行う場合には、ます住職へ挨拶に伺いそこで渡すと良いでしょう。会館などで行う場合には、法要の後で渡した方がよい場合があります。
いずれにせよ一言「本日は宜しくお願い致します。」「本日はありがとうございました」等一言添えることがマナーだと言えます。
渡すときにも手渡しではなくお盆に乗せて渡すのがマナーとされています。

よくある質問

よくある質問

Q.納骨式で気をつけることは?

A.納骨式が法事と併せて行われるのかを確認しましょう。

納骨式が単独で行われるのか、それとも法事・法要と合わせて行われるのかによって、お布施・香典は包む金額、渡し方が違ってくるので注意が必要です。
香典の場合、納骨式と法事・法要の2回分の香典を持っていくのは、不幸が重なるという意味になり縁起が悪いとされます。この場合四十九日の法要の分の香典のみを渡します。

納骨式は他の法要と同時に行われることが多いためあらかじめ確認しておくほうが良いでしょう。

【関係性・シチュエーション別】香典・お布施金額早見表

【関係性・シチュエーション別】香典・お布施金額早見表

【香典】
納骨式と法要を合わせて行う場合
親兄弟:1万円〜5万円
祖父母・叔父叔母:5千円〜3万円
友人・知人:3千円〜1万円(会食にも参加する場合はその分上乗せ)
職場関係者:3千円〜1万円

納骨式のみ行う場合
関係性問わず5千円〜1万円



【お布施】
納骨式と四十九日法要を合わせて行う場合
5万円〜10万円

納骨式のみ行う場合
3万円〜5万円

まとめ

納骨式は基本遺族の意向で行う儀式であるため、日取りや参列者等は各々の家庭で違ってきます。だからこそ、基本のマナーは重要になってくるのではないでしょうか。
この記事を読んで少しでも不安が解消されることを祈っています。

高橋亮

この記事の著者・監修者

株式会社ディライト 代表取締役

高橋亮

葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀、お墓業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。

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株式会社ディライト

この記事の著者・監修者

株式会社ディライト

株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。

竹田 勇飛

この記事の編集者

お墓の口コミ編集部

竹田 勇飛

東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。

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