【お墓のプロ直伝】後悔しない納骨堂の選び方8選

この記事は約2分で読めます

最新編集日:

【お墓のプロ直伝】後悔しない納骨堂の選び方8選

納骨堂は、遺骨を安置しておく屋内の施設です。天候を気にせずにお墓参りができることやお墓の管理を代わりにやってくれることから、利用者が増えてきています。核家族化や少子高齢化も、納骨堂の需要が増えている要因でもあります。
納骨堂を利用するにあたり、気になるのが費用や選び方です。浄土真宗は、独自の納骨方法や供養方法あることによって、
この記事では、納骨堂の特徴や種類、浄土真宗の方が納骨堂を選ぶ際のポイントについて解説します。ご自身のニーズに合った納骨堂を見つけるヒントにしてください。

納骨堂とは

納骨堂の役割と意義

納骨堂とは、遺骨を収めることのできるスペースがある建物のことです。
お墓の代わりに納骨堂を利用する人が増え、近年では「お墓」の種類の一つとして数えられるようになりました。
少子高齢化の影響からお墓継承者問題が顕著になり、今では一時的な遺骨の預かりだけでなく、永代供養が可能な納骨堂が一般的になっています。
墓石を購入するよりも費用が抑えられることや専用の土地も必要がないこと、管理を任せることができることがメリットです。管理する人がいなくなり、放置されてしまう墓地を減らすためにも、納骨堂は必要な存在となってきています。

東京における納骨堂の現状

東京都内には約135件の納骨堂があり、利用者は増えてきています。
他県のお墓を墓じまいして、住んでいる都内の納骨堂へ引っ越すケースや、お墓の継承者がいなくなり納骨堂で永代供養してもらうケースなどが多くみられます。

全国平均購入額は87.6万円
東京都内の平均購入額は92.6万円
アクセスのよさやサービス内容の充実などから、費用が高くなっているようです。
お寺の格式やサービス内容、納めたい遺骨の数などによって価格は大幅に変わってくるため、事前の確認が必要です。

納骨堂を選ぶポイント8選

宗教や宗派へのこだわり
最近は宗旨宗派関係なく入れる納骨堂が一般的です。法要や納骨の仕方にこだわりたい場合は、宗教や宗派に合った対応をしてくれる納骨堂を選びましょう。
アクセスがよい場所か
今後お参りに通うことを考えると、アクセスはとても大切なポイントです。家からどうやってアクセスするのかをしっかり確認し、条件に合った納骨堂を選びましょう。
予算は合っているか
納骨堂は、お墓よりも費用を抑えて購入できます。購入金額の他に管理費が年間で数万円かかる場合や法要の費用・布施が必要になる場合もあります。トータルでいくらかかるのか見積りを出してもらい、予算と照らし合わせてよく検討するようにしましょう。
何人で利用するか
納骨堂は、安置する遺骨の人数によって料金が変動します。1人用から家族が無制限で利用できるなど様々なプランが設定されています。
安置方法・安置期間
納骨堂の安置方法は、合葬納骨と個別納骨があります。多くは「33回忌まで」は個別納骨で、そのあとからは合葬納骨になるプランです。安置期間によって、費用が異なってくるため、確認が必要なポイントです。
参拝方法・参拝時間
個人のスペースがあり、ゆっくりと参拝できる納骨堂と、遺骨が納められている前で合同で参拝するスペースがある納骨堂など、施設により参拝方法も異なります。
屋外にある墓地とは違い、参拝時間が決まっている場合もあるため、確認するようにしましょう。
施設・設備の充実度
納骨堂に法要で利用できる施設が併設されているか・車で行った場合に駐車場があるか・バリアフリーかなど、利用したい設備があるかを基準に選ぶことも大切です。
ペットと一緒に入れるか
ペットと一緒に納骨してほしいという方は、まずこの条件で探してみることをおすすめします。最近では寛容な納骨堂が増えてきているので、ペットにも対応している納骨堂が増えてきています。

種類別の納骨堂の特徴

ロッカー式納骨堂の特徴

ロッカースペースに骨壷を納めるタイプの納骨堂です。
納骨堂をイメージする時、ロッカー型を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
見た目がコインロッカーのように見えるため、気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、最近はおしゃれなものなども増え、人気が出てきています。

ロッカー型の納骨堂は比較的、駅から近い立地にあり都心などでは人気の納骨堂です。
スペースが限られているため、納骨する遺骨の数も制限があり、また、参拝するスペースも狭い可能性があります。
納骨棚の扉を開いて参拝する方法と、納骨されている近くに祭檀がありそこでお参りする方法の2パターンがあります。

自動搬送式納骨堂の特徴

専用カードをかざすことで、自動で骨壺を参拝スペースまで運んできてくれる納骨堂です。

立体駐車場のようなシステムです。参拝スペースにあるスクリーンには、遺影を投影することができたり、故人の好きだった音楽を流すことができる施設もあります。
納骨堂の中でも、最新のシステムが利用されているのが自動搬送式の納骨堂です。

仏檀式納骨堂の特徴

名前の通り、仏檀型の納骨堂です。
上段に仏檀があり遺影や位牌お花をお供えでき、その下に遺骨を収める構造になっています。
家の仏檀のようになっており、参拝するスペースも広いため、ゆっくり大人数で利用することもできます。
装飾が施され、きらびやかなものが多く、他の納骨堂に比べると割高になります。

浄土真宗に合わせた納骨堂の選び方

浄土真宗は遺骨を、喉仏とその他の骨とで分骨するという特徴があります。
独自の納骨方法や習慣があるため、納骨堂の選び方にも注意点はあるのでしょうか。

浄土真宗の納骨堂の選び方や、実際に対応している納骨堂について解説していきます。

浄土真宗と納骨堂の関係性

先述したように、納骨堂は宗教宗派を問わず受け入れていることが多いため、浄土真宗であっても問題なく入れることが一般的です。

わざわざ遠くのお寺に納骨する必要はなく、自宅の近くや参拝しやすい場所を選ぶことができそうです。

浄土真宗に対応した納骨堂の選び方

浄土真宗に対応した納骨堂がよい場合は、浄土真宗のお寺に併設された納骨堂を選ぶとよいでしょう。
浄土真宗は日本で一番多い宗派であるため全国各地にお寺があります。また、家族で宗派が違う場合は、宗教や宗派に関係なく受け入れている納骨堂を選択すると利用しやすくなります。

東京都おすすめ納骨堂

東京都内には、浄土真宗に対応している納骨堂が多く存在します。その中の1つをご紹介します。
「蔵前陵苑(くらまえりょうえん)」
蔵前陵苑(台東区)の評判【平均評価4.8点 5人からの評価】
都営大江戸線「蔵前駅」より徒歩6分とアクセスしやすい場所にあります。
宗教不問かつバリアフリー、駅近で継承者いらずの納骨堂です。費用は85万円~98万円。スタッフが常駐しているため、いつでも参拝が可能です。

よくある質問

Q.納骨堂の利用方法は?

納骨堂を利用するためには、申し込み手続きが必要になります。
運営している会社や団体によって手続き方法や必要な書類なども異なってきます。
自治体が運営している納骨堂は、本人の住民票や使用申請書、火葬許可書などの書類の提出と手続きが必要です。また、寺院や民間企業が経営している場合は、パンフレットなど資料請求をしたりホームページで情報収集することができます。

Q.納骨堂の料金体系は?

墓地を購入するのと比べると安価で、利用しやすいと言われていますが、納骨堂の種類や施設の規模、サービス内容、供養の仕方などによって、金額が大きく変わってきます。
また、納骨する遺骨の数によっても費用が変わります。
その他にも、立地や戒名の有無などの条件も料金に影響します。
比較的、法要などを毎年やっている納骨堂であれば、個人で約50万円~、家族で約150~200万円程になるようです。
年会費が毎年かかる場合や、合葬になるときに支払う料金などがあるため、トータルでいくらかかるのかを最初にきちんと把握しておくことが大切です。

まとめ

納骨堂は現代社会に必要不可欠な存在となってきています。お墓を残したいけれども、管理する人がいなくなるという状況に直面している方は多いはずです。
永代供養をお考えの場合は、納骨堂を利用する方法も検討してみましょう。その際には、予算や必要な施設、サービスなど様々な角度から納骨堂について調べることが大切です。

高橋亮

この記事の著者・監修者

株式会社ディライト 代表取締役

高橋亮

葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀、お墓業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。

関連リンク
X

株式会社ディライト

この記事の著者・監修者

株式会社ディライト

株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。

竹田 勇飛

この記事の編集者

お墓の口コミ編集部

竹田 勇飛

東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している。
消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。

関連記事