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樹木葬のスピリチュアルな魅力とは?|立地環境や埋葬形式との関係

最新編集日:2025年09年05日

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自然に還って魂の平穏を得たい‥でも本当に後悔しない選択ができるのだろうか‥ このような思いを抱えている方は少なくないでしょう。 樹木葬は単なる埋葬方法ではなく、故人の魂が自然と一体化する深いスピリチュアルな意味を持つ供養方法です。 しかし、理想と現実のギャップで後悔する方も存在します。当サイトの調査では、樹木葬を選んだ方の86.8%が満足している一方で、想定外のことがあったと回答した方も83.2%に上っています。 この記事では、「樹木葬にスピリチュアルな価値を求める方」向けに、精神的な魅力と現実的な注意点の両方をわかりやすく解説します。 〈記事を読んでわかること〉 ● 樹木葬のスピリチュアルな魅力が現代人に響く理由 ● 樹木葬の種類とスピリチュアルの関係 ● 霊園の立地・遺骨の埋葬形式に関する後悔事例 ● 樹木葬のメリット・デメリット(スピリチュアルな面以外も) この記事を読むことで、「スピリチュアルな理想」と「現実的な条件」の双方を考慮した選択ができるようになるでしょう。
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【目次】

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樹木葬のスピリチュアルな魅力が現代人に響く理由

樹木葬の種類(立地環境別・埋葬形式別)

霊園の立地・遺骨の埋葬形式に関する後悔

樹木葬のメリット・デメリット(スピリチュアルな面以外も)

FAQ(よくある質問)

まとめ

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樹木葬のスピリチュアルな魅力が現代人に響く理由

朝日が差し込む静かな森
自然葬の一つである樹木葬にスピリチュアルな魅力を感じる人は多いのではないでしょうか? 実際に当サイトの調査では、樹木葬を選ぶ理由として「自然に還る形が魅力的」と回答した方が17.4%おられました。この数字は決して高くありませんが、価値観の多様化を示す重要な指標といえるでしょう。 ではなぜ現代人は、樹木葬にスピリチュアルな価値を見出すようになったのでしょうか。そこには3つの理由があります。

魂の解放への憧れ

現代人が樹木葬に惹かれる第一の理由は、大自然の中での魂の解放への強い憧れです。 閉鎖的な都市環境や社会的な制約の中で生きる現代人にとって、どこまでも広がる大自然は精神的な開放感を象徴する場所です。墓石が並ぶ画一的な区画で眠る従来のお墓に対して、大自然の中で眠れる樹木葬は、死後の魂の解放が実現される供養方法といえるでしょう。

生命の循環への思い

第二の理由は、生命の循環に加わりたいという願いです。 樹木葬が持つ「生命の循環」という思想は、多くの人のスピリチュアルな感性に響いています。遺骨が土に還り、樹木の栄養となって新たな生命を育むという考え方は、死を終わりではなく新たな始まりと捉える死生観です。「私の体が土に還って、美しい花を咲かせてくれたら」という想いは、物質的な存在を超えた精神的な永続性を求めるスピリチュアルな価値観の表れといえます。

個人を尊重する価値観

第三の理由は、家中心から個人中心への価値観の変化です。 従来の「家」中心の供養と、「個」を尊重する現代の供養には、スピリチュアルな観点から大きな違いがあります。代々の家の墓は、家系の継続や先祖への義務が重視され、個人の死生観が入り込む余地はありませんでした。いっぽうで樹木葬のような一世代で完結する墓は、個人の死生観にもとづく希望を実現する選択肢として注目されています。

樹木葬の種類(立地環境別・埋葬形式別)

樹木葬の立地環境別と埋葬形式別の6種類の図解
樹木葬のスピリチュアルな魅力が現代人に響く理由について解説しましたが、ここでは樹木葬にはどのような種類があるのかを見ていきましょう。 ひとくちに樹木葬といっても、実はさまざまなタイプがあり、それぞれが異なるスピリチュアルな価値観を体現しています。各種類の特徴を知ることで、樹木葬のスピリチュアルな意味がより深く理解できるでしょう。

自然回帰をコンセプトとする里山型 / 利便性重視の都市

下表のように、樹木葬は霊園の場所(立地)によって、「里山型」「公園型」「庭園型」の3つに分類されます。公園型と庭園型を合わせて「都市型」と呼びます。
種類 立地 特徴
里山型都市郊外から離れた山のふもとや丘陵自然豊かな環境。「自然に還る」コンセプトに最も近い
公園型(都市型)都市近郊スタッフの手入れで年間を通じて明るく清潔
庭園型(都市型)駅から徒歩圏内草花や芝生、石畳の整然とした景観。「ガーデン型」とも呼ばれる
樹木葬にスピリチュアルな価値を求める方には、「大自然に還れる ”里山型” 」が適しているといえるでしょう。日本初の樹木葬も、1999年に祥雲寺(岩手県一関市)で始まった里山型です。 いっぽうで、都市型(公園型・庭園型)は、人の手で造成された霊園の樹木葬です。アクセスのよさなど利便性は高いものの、「自然に還れる」とはいえないかもしれません。

土に還る合祀型 / 骨壺で眠る集合型・個別型

下表のように、樹木葬は遺骨の埋葬形式によって「個別型」「集合型」「合祀(ごうし)型」の3つに分類されます。
種類 特徴 遺骨の状態
個別型家族専用の樹木(シンボルツリー)、家族専用の納骨スペース(カロート)が用意される個別の骨壺に入っているため他の方の遺骨と混じり合わない
集合型シンボルツリーもカロートも他の家族と共用になる同上
合祀型骨壺から取り出した複数の方の遺骨を一つの区画にまとめて埋葬する土中で他の方の遺骨と完全に混じり合う(遺骨の取り出しや故人の識別は不可能)
「土に還りたい(自然と完全に一体化したい)」というスピリチュアルな願いを持つ方には合祀型が適しているといえます。骨壺から取り出された遺骨が直接土に触れ、他の方の遺骨と混じり合うことで、最も純粋な自然回帰が実現されるからです。

霊園の立地・遺骨の埋葬形式に関する後悔

立地や埋葬形式を理解しないまま樹木葬を契約すると、以下の後悔をすることがあります。 ● 都市型を選んだが、人工的で自然を感じられなかった ● 遺骨は土に還ると思い込んで、集合型・個別型を契約してしまった 人の手で造成された都市型霊園では「本当の意味での自然との一体感」は得られないでしょう。本格的な自然回帰を求める方には、里山型霊園が適しています。 集合型・個別型では遺骨が骨壺に入ったまま埋葬されるため、「土に還りたい(還したい)」という願いを叶えることはできません。真の自然回帰を望む方には合祀型が適しています。 スピリチュアル面でのベストな選択は「里山型の霊園で合祀型を選ぶ」ことですが、価値観は人によって大きく異なります。以下のような方もおられるでしょう。 ● 人工的な都市型でも合祀型なら土に還れるので満足 ● 土中に埋葬されない集合型や個別型でも、大自然に囲まれた里山型なら問題ない これから樹木葬を検討する方は、ご自身の価値観を整理することから始めてはいかがでしょうか。

樹木葬のメリット・デメリット(スピリチュアルな面以外も)

この記事では樹木葬のスピリチュアルな面について解説してきました。しかし実際に樹木葬を選ぶ際は、他のメリットやデメリットも気になるのではないでしょうか。 ここでは樹木葬の6つのメリット、7つのデメリットについて紹介します。

樹木葬の6つのメリット

樹木葬の6つのメリット
樹木葬には以下の6つのメリットがあります。 ① 自然に還れる・自然の中でお参りできる 樹木葬の元来のコンセプトは「自然回帰」です。自然に還れることこそが樹木葬の最大のメリットといえるでしょう。当サイトの調査でも17.4%の方が「自然に還る形が魅力的」と回答されており、多くの方がスピリチュアルな価値を感じていることがわかります。 ② 費用を大幅に抑えられる 樹木葬は墓石が不要なため、一般墓に比べて初期費用を大幅に削減できます。当サイトの調査では、7割の方が初期費用60万円以下で契約されています。 関連記事:樹木葬の費用相場はいくら?内訳・安く抑える方法・よくある失敗を解説 ③ 草取りや樹木の手入れが不要 区画内や周辺の草取り・樹木の手入れは霊園が行うため、利用者が草むしりをしたり、造園業者(庭師)を手配する必要はありません。 ④ 承継者がいなくても契約できる ほとんどの樹木葬は、お墓の後継ぎがいなくても契約できます。当サイトの調査当では、19.2%の方が樹木葬を選んだ理由の一つに「継承者の心配をしなくてよい」ことを挙げておられます。 ⑤ 宗教や宗派を問わず契約できる ほとんどの樹木葬は宗教や宗派を問わず利用でき、寺院墓地でも檀家加入を求められないケースが多くなっています。 ⑥ 生前契約(生前予約)できる 樹木葬は多くの場合、生前予約が可能です。自分が健康なうちにお墓を決めておくことで心の安定が得られ、将来的な家族の経済的負担を軽減できます。 関連記事:樹木葬は生前予約できます|メリット・デメリット・手順を徹底解説

樹木葬の7つのデメリット

樹木葬の7つのデメリット
以下に樹木葬のデメリットを7つ解説します。 ① 遺骨を取り出せなくなる場合がある 合祀型では、遺骨は土中に直接埋葬されるため取り出すことはできません。集合型・個別型でも、一定期間(たとえば33回忌)を過ぎると合祀されます。将来、改葬(お墓の引っ越し)を考えている方は注意が必要です。 ② 埋葬できる遺骨の数に限りがある 樹木葬は遺骨の埋葬可能数に限りがあり、合祀型は1体、集合型は2~4体、個別型は6体前後のプランが一般的です。家族の人数が多い場合は契約前の確認が重要になります。 ③ アクセスが不便な霊園もある 都市部から離れた場所にある霊園(里山型)は、最寄駅からのアクセスが不便でお参りが大変な場合があります。スピリチュアルな理想だけを求めて、里山型を選ぶと後悔するケースもあります。 ④ 景観の変化・樹木の生育不良があり得る 春夏は緑が美しくても、秋冬には落葉して寂しい印象になる霊園もあります。また、天候不順や害虫被害などにより、樹木の育成が遅れたり、枯れてしまうケースもあります。自然の摂理とはいえ、理想とする景観が保たれない可能性があることは理解しておきましょう。 ⑤ 夫婦で意見が食い違う場合がある 「先祖代々のお墓を大切にしたい」「管理の負担を減らしたい」など、価値観の違いで意見が分かれることがあります。特にスピリチュアルな面の価値観は個人差が大きいため、十分な話し合いが必要です。 ⑥ 線香やローソク、お供え物に制限がある ほとんどの霊園では、火災防止の観点から、お線香やローソクの使用が禁止されています。また食べ物のお供え物は、野生動物を呼び寄せたり腐敗の問題があるため、持ち帰る決まりになっています。 ⑦ 思ったより費用がかかったという意見もある 当サイトの調査では、23.9%の方が「思ったより費用がかかった」と回答されました。初期費用以外に追加費用(オプション費用)や年間管理費がかかる場合もあるため、総額での検討が必要です。

FAQ(よくある質問)

Q.樹木葬は本当に「自然に還る」ことができますか?
A.
合祀型の樹木葬なら、肉体(遺骨)はすぐに自然に還るといえるでしょう。集合型・個別型の樹木葬では、「一定の期間が過ぎて合祀されるときに自然に還る」ということになります。一定の期間とは、たとえば33回忌まで等の樹木葬の契約期間のことです。
Q.樹木葬では故人の霊魂は樹木に乗り移るのですか?
A.
仏教では亡くなった方の魂(識:しき)は輪廻転生(りんねてんしょう)して、次の世界に行くと考えられています。つまり「樹木に乗り移ることも、区画に留まることもない」というのが仏教での解釈です。また、一般的に四十九日までに「魂の次の行き先」が決まると考えられています。これは樹木葬でも石のお墓でも納骨堂でも同様です。
Q.樹木葬にすると成仏できない、と聞きましたが本当ですか?
A.
樹木葬だから成仏できない、石のお墓なら成仏できる、ということはありません。 故人が成仏できるかどうかは、仏教の宗派によって考え方が異なります。たとえば浄土真宗では「阿弥陀仏を深く信じる心があれば、どんな人でも亡くなるとすぐに仏になる」と説きます。いっぽうで真言宗や禅宗のように「生前の厳しい修行や悟りがなければ成仏はできない」と考える宗派もあります。 このように、成仏できるかどうかは故人の信仰や生前の行いといった内面的な条件で決まるものであり、お墓の物理的な形式は一切関係ないとされています。 関連記事:すべての仏教宗派に樹木葬はある|檀家に入る必要性も解説
Q.ペットと一緒に入れる樹木葬はありますか?
A.
首都圏(1都3県)では、ペット共葬が可能な霊園が200箇所以上あります。愛知県、大阪府、兵庫県、福岡県でも20箇所を越えて増加傾向にあります。しかしその他の県にはまだ数箇所しかなく、1箇所もない県もあります。(2025年8月現在) また、人とペットが眠る区画が離れている場合もあります。人とペットが「どこに埋葬されるか」を事前にしっかり確認しておきましょう。 関連記事:ペットと一緒に入れる樹木葬の基礎知識|費用や確認事項も解説
Q.樹木が枯れてしまったら、どうなるのでしょうか?
A.
多くの霊園ではすぐに植え替えてくれますし、利用者が新たに費用を負担する必要もありません。しかし自然の摂理として受け入れ、枯れたままにする霊園もあるため、契約前に対応方法を確認しておきましょう。

まとめ

この記事では樹木葬のスピリチュアルな魅力について解説してきました。 現代人が樹木葬に惹かれる理由として「魂の解放への憧れ」「生命の循環に加わりたいという願い」「個人を重視する価値観の変化」が挙げられます。価値観は人それぞれ異なりますが、真の自然回帰を実現できるのは「里山型霊園での合祀型樹木葬」です。 後悔した方の例として「都市型は人工的で自然を感じられなかったこと」「集合型・個別型は土に還れないことを知らず契約してしまったこと」を紹介しました。また、スピリチュアルな面だけでなく、費用面、契約面も含む6つのメリット、7つのデメリットについてもお伝えしました。 「スピリチュアルな理想」と「現実的な条件」の双方を考慮することで、ご自身に合った樹木葬を選べるのではないでしょうか?まずはご自身の価値観を整理することから始めてみましょう。

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