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樹木葬は戒名なしでもOK!|デメリット・家族の説得についても解説

最新編集日:2025年08年21日

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近年、樹木葬を選ぶ方が増えていますが、「戒名なしでも大丈夫?」「家族から反対されたらどうしよう」と悩んでいませんか? 戒名料は数十万円から100万円と高額なので、できれば費用を抑えたいと考える方も多いでしょう。 この記事では、樹木葬における戒名の必要性について悩んでいる方向けに、「戒名なしの樹木葬」の基本知識から家族との話し合い方まで、わかりやすく解説します。 〈記事を読んでわかること〉 ● 樹木葬は戒名なしでも問題がないこと ● 戒名を授からないメリットとデメリット ● 家族や親族から反対されたときの対処方法 ● 樹木葬の種類ごとの費用相場 この記事を読むことで、「戒名なしの樹木葬」について正しい知識を得て、ご家族と建設的な話し合いができるようになるでしょう。
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【目次】

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戒名とは死後の世界での名前

結論① 樹木葬は戒名なしでも問題ありません

結論② 戒名が樹木葬の契約条件に入っている寺院もある

樹木葬で戒名を授からないメリットとデメリット

家族や親族から「戒名なし」を反対されたとき

戒名を授かる方法・依頼の手順

樹木葬の種類ごとの費用相場

FAQ(よくある質問)

まとめ

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戒名とは死後の世界での名前

戒名とは、仏教において「仏の弟子になった証」として授けられる、死後の世界での名前です。戒名を授かることで、故人は仏の教えに導かれ、安らかに成仏できるとされています。 なお、多くの仏教宗派では死後の名前を戒名と言いますが、浄土真宗では「法名」、日蓮宗では「法号」と呼んでいます。 キリスト教やイスラム教には、仏教の戒名に相当する死後の名前はありません。

結論① 樹木葬は戒名なしでも問題ありません

結論、樹木葬では戒名は必須ではありません。樹木葬を行うほとんどの寺院や霊園は「宗教・宗派不問」を掲げており、利用者は生前の名前(俗名)で契約できます。 たしかに伝統的な仏教では「戒名を授かることが成仏へのプロセス」とされています 。 しかし、現代では、宗教を持たない方や、個人の価値観を重視する方が増えており、多くの寺院や霊園は「仏式のプロセスに縛られない新しい形のお墓」として樹木葬を提供しています。

結論② 戒名が樹木葬の契約条件に入っている寺院もある

真光寺
多くの霊園では戒名なしでも樹木葬を契約できますが、戒名が必須の寺院墓地もあります。たとえば「真光寺」(千葉県)、香林寺(東京都)、常然寺(埼玉県)は、戒名をセットで樹木葬を提供しています。 寺院墓地の樹木葬を検討する際は、必ず以下の点を確認しましょう。 ● 宗旨・宗派の制限はあるか ● 檀家契約は必須か ● 戒名の授与は必須か 後から「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、契約前にこれらの点をしっかり確認し、ご自身の希望に合った樹木葬を選びましょう。

樹木葬で戒名を授からないメリットとデメリット

樹木葬では戒名は必須ではありません。戒名を授からない場合のメリットとデメリットを正確に理解しておきましょう。

戒名を授からないメリット

戒名なしの樹木葬には、以下のメリットがあります。 1. 戒名料が不要 戒名料は10万円から100万円程度です(宗派や寺院によって異なる)。戒名を授からないことでこの費用はゼロですみます。 2. 儀式が不要・手続きがシンプル 戒名を授与する儀式や檀家契約の手続きが不要なため、樹木葬の契約がスムーズに進みます。必要書類も最小限で済みます。 3. 生前の名前(俗名)のまま眠れる 生前慣れ親しんだ名前で供養されることで、より自分らしい最期を迎えることができます。

戒名を授からないデメリット

戒名なしの樹木葬には以下のデメリットがあります。 1. 親族の理解が得られない場合がある 伝統を重んじる親族から「非常識だ」「ご先祖様に申し訳ない」といった反対意見が出る可能性があります。 2. 菩提寺の樹木葬を契約できない場合がある 檀家になっている菩提寺での樹木葬を希望する場合、戒名なしでは契約できない可能性があります。 3. 位牌はどうする?という問題が生じる 自宅の仏壇に置く位牌には戒名ではなく俗名を記すことになります。

家族や親族から「戒名なし」を反対されたとき

戒名なしの樹木葬は、反対する家族や親族がいるかもしれませんが、必ず事前に話し合うことをおすすめします。 戒名の有無はどちらか一方が正しいわけではありません。話し合いの結果ではなく、話し合うこと自体が大切です。 その前提で、「戒名なし」への反対意見への対処方法について、「世間体」と「信仰心」の2つに反対理由に分けて解説します。

世間体が理由の反対

「戒名を授からないのは非常識」「みんな戒名を授かってる」と反対する方は、信仰心からではなく世間体を気にしています。この場合は以下の「客観的な事実」を伝えるのが効果的です。 ● 宗旨宗派不問(事実上、戒名不要)の霊園がほとんど ● 戒名を省略してもよいと考える人が半数を越えている 参考記事:一般葬より直葬、戒名は不要・・・お墓事情の最新版!(保険クリニック) 戒名料が高額で払えない場合は、正直に「お金がない」と伝えましょう。経済的な余裕がなく、樹木葬で戒名を授かる人がほとんどいない中、「借金してでも戒名を授かれ」と迫ってくる親族は少ないのではないでしょうか。

信仰心に基づく反対

「戒名がないと成仏できない」「ご先祖様が悲しむ」といった意見は、個人の深い信仰心に根ざしています。これを説得しようとするのは、相手の信仰心を否定するのと同じです。 「自然に還ることの素晴らしさ」「生前の名前で眠るほうが故人も幸せ」といったあなたの個人的な意見も信仰心のようなもの。伝えても逆効果しかありません。 最終的に説得できないかもしれませんが、再度、別の日に話し合いましょう。

戒名を授かる方法・依頼の手順

家族との話し合いの結果、あるいはご自身の希望で戒名を授かることにした場合の手順を解説します。

菩提寺がある場合は菩提寺に相談する

菩提寺(先祖代々お付き合いのあるお寺)がある方は、菩提寺の住職に依頼するのが基本です。菩提寺の墓地ではなく樹木葬を選ぶ場合でも、菩提寺に相談なく他の寺院で戒名を授かると、後々、菩提寺との関係が悪化する恐れがあります。 手順: 1. 逝去後すぐに菩提寺へ連絡: 葬儀の日程などを相談するとともに、戒名の授与をお願いします。 2. 故人の人柄を伝える: 故人の生前の職業や人柄、功績などを住職に伝えることで、故人にふさわしい戒名を考えていただけます。 3. お布施(戒名料)を準備する: 戒名料は「お布施」としてお渡しします。通夜や葬儀の前後、住職にご挨拶するタイミングで、袱紗(ふくさ)に包むか切手盆に乗せてお渡しするのがマナーです。

菩提寺がない場合は葬儀社や霊園に相談する

菩提寺がない方は、葬儀を依頼する葬儀社や、樹木葬を契約する霊園に相談するとよいでしょう。 手順: 1. 葬儀社・霊園に相談: 葬儀の打ち合わせや樹木葬の契約時に、「戒名を希望している」旨を伝えます。希望する宗派があれば、それも伝えましょう。 2. 僧侶の手配: 多くの葬儀社や霊園は、さまざまな宗派の寺院と提携しています。あなたの希望に合わせて、提携先のネットワークから僧侶を紹介・手配してくれます。 3. 費用の確認とお渡し: この場合、戒名料(お布施)は料金プランとして明確に提示されることが多く、費用面の不安が少ないのが特徴です。葬儀費用と合わせて支払うか、別途お布施としてお渡しするかは、葬儀社の案内に従います。

インターネット戒名授与サービスもある

近年では、インターネットを通じて比較的安価に戒名を授与してくれるサービスもあります。ただし、この方法で授かった戒名は、寺院によっては受け入れてくれない可能性があります。

樹木葬の種類ごとの費用相場

戒名を授かるには、数十万円から100万円程度の費用がかかります。では、樹木葬そのものはどの程度の費用がかかるのでしょうか。ここでは、樹木葬の種類別の費用相場について解説します。

合祀型・集合型・個別型の初期費用相場

樹木葬の埋葬形式別の費用相場
樹木葬は遺骨をどのように埋葬するかで「合祀(ごうし)型」「集合型」「個別型」の3種類に分類されます。 以下にそれぞれの概要と初期費用の相場について解説します。

合祀型の相場は5~40万円

合祀型は、骨壷から取り出した複数の方の遺骨を一つの区画にまとめて埋葬する形式です。土中で他の方の遺骨と完全に混じり合うため、遺骨を取り出すことも、故人を識別することもできません。 合祀型の初期費用相場は5~40万円で、集合型・個別型より安く抑えられます。当サイトが実施した調査では、39.5%の方が合祀型を選んでおられ、そのうち60.9%が「費用を抑えられる」ことを理由に挙げています。

集合型の相場は20~70万円

集合型は、1本の樹木(シンボルツリー)の下の納骨スペース(カロート)に、複数の家族の骨壺が納める形式です。カロートは他の家族と共用ですが、遺骨は個別の骨壺に入った状態なので、他の方の遺骨と混じり合うことはありません。 初期費用の相場は20~70万円で、当サイトの調査では46.6%の方が集合型を選んでおられ、最も多い選択肢となっています。

個別型の相場は30~120万円

個別型は、自分の家族専用のシンボルツリーとカロートが用意される埋葬形式です。遺骨はもちろん骨壺に入ったままカロートに納められます。 初期費用の相場は30~120万円で合祀型・集合型より高くなります。当サイトの調査では、個別型を選んだ方は全体の13.9%でした。

里山型・公園型・庭園型の初期費用相場

樹木葬の立地環境別の費用相場
樹木葬は立地環境によって「里山型」「公園型」「庭園型」の3つに分けられます。 それぞれの特徴と初期費用の相場について以下に解説します。

里山型の相場は5~60万円

里山型は、都市郊外から離れた山のふもとや丘陵など、自然豊かな環境にある霊園での樹木葬です。「自然に還る」という樹木葬のコンセプトに最も近いタイプで、費用相場は5万円~60万円と比較的安く設定されています。

公園型の相場は15~70万円

公園型は、都市近郊に立地する霊園での樹木葬です。スタッフの手入れにより、年間を通じて明るく清潔な環境が保たれています。 里山型ほど自然豊かではありませんが、お参りのしやすさを重視する方に人気があります。初期費用の相場は15~70万円です。

庭園型の相場は25~120万円

庭園型は、駅から徒歩圏内の霊園の一角に樹木葬区画を設けるタイプです。 草花や芝生、石畳の整然とした景観が特徴です。 初期費用は25~120万円が相場で里山型・公園型より高い場合が多くなっています。

年間管理費・追加費用(オプション費用)

年間管理費とは、霊園や寺院の施設を維持・管理するために毎年請求される費用です。合祀型の樹木葬は、多くの霊園で年間管理費はほぼ不要ですが、集合型や個別型では数千円から1万円程度かかることが多くなっています。 また、初期費用とは別に追加費用(オプション費用)がかかる場合があります。特注のプレート代、個別法要料、追加納骨料、ペット共葬料等は追加で費用がかかります。 関連記事: 樹木葬のプレートで人気のデザイン10選!後悔しない選び方を解説 樹木葬でお布施が必要なのは個別法要のときだけ|相場やマナーも解説 ペットと一緒に入れる樹木葬の基礎知識|費用や確認事項も解説 戒名料も追加費用と言えるでしょう。戒名を授かりたい場合は、霊園に申し出れば利用者の宗派に合わせて僧侶を手配してくれます(霊園はさまざまな宗派の寺院と提携している)。 戒名授与や納骨法要の日程調整なども、すべて霊園が窓口となって行ってくれます。

FAQ(よくある質問)

Q.戒名がないと成仏できない、というのは本当ですか?
A.
仏教では戒名を授からないと成仏できないと説かれています。心から仏教を信じ、成仏を願う方は戒名を授かることをおすすめします。仏教を信じない方は一切気にする必要はありません。
Q.戒名なしでも位牌は作れますか?
A.
戒名がなくても、生前の名前(俗名)で位牌は作成できます。費用は数万円から10万円ですが、材質やデザインによっては10万円を越える場合もあります。費用を抑えたい方は、仏具店に依頼するのがおすすめです。霊園や葬儀社でも手配してくれますが、手数料等が上乗せされる割高になる傾向があります。
Q.戒名なしでも法要はしてもらえますか?
A.
はい、してもらえます。ただし一般的には、以下のとおり「合同法要」と「個別法要」で費用が異なります。 合同法要: 合同法要とは、お盆やお彼岸に、他のご家族と一緒に行われる法要です。費用は初期費用に含まれており戒名がなくても実施され、参加できます。 個別法要: 個別法要とは、一周忌や三回忌など、ご家族だけで行う法要です。個別法要は希望に応じて行われ、別途お布施が必要となります。

まとめ

樹木葬では戒名は必須ではありません。 多くの霊園が「宗教・宗派不問」を掲げており、生前の名前(俗名)での供養が可能です。ただし、戒名が契約条件となっている寺院もあるため、事前の確認が重要です。 戒名を授からないことに対して、家族・親族から反対意見が出る場合もあるでしょう。 仏教への深い信仰心が理由で「戒名なし」に反対する親族に対して、仏教を否定する意見を述べるのは人格否定に繋がり、関係を悪化させてしまいます。 「お金がないので戒名料まで払えない」という経済的理由、「樹木葬を選んだ人のほとんどが戒名を授かっていない」という事実が有効な説得材料になるでしょう。 戒名を授かる、授からないに限らず、樹木葬選びでは、家族としっかり話し合うことが大切です。

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