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樹木葬は合祀だけじゃない|遺骨を個別埋葬するタイプもある

最新編集日:2025年08年04日

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「樹木葬は遺骨を土の中に直接埋める方式だけ?」 「骨壺を埋めてくれる霊園はないの?」 そんな疑問をお持ちではありませんか? 樹木葬では遺骨を土中に直接埋葬する形式(合祀型)が最も一般的ですが、遺骨を骨壺に入れた状態で保管する形式(集合型・個別型)の樹木葬もあります。 「自然の中で眠りたい‥」「でも遺骨は個別に供養してほしい‥」 この2つの要望を叶えられるのが「集合型樹木葬」「個別型樹木葬」です。 この記事では以下についてわかりやすく解説します。 〈記事を読んでわかること〉 ● 個別埋葬ができる樹木葬のタイプ ● タイプごとの樹木葬の費用 ● 個別埋葬できる樹木葬の注意点 ● 樹木葬を検討する際のチェックリスト 後悔のない選択をするために、この記事をお役立てください。
お墓の口コミ監修者:株式会社ディライト 代表取締役
著者・監修者

株式会社ディライト 代表取締役

高橋 亮

葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣ス...続きを読む
お墓の口コミ編集者:お墓ディレクター2級  竹田勇飛
編集者

お墓ディレクター2級取得者

竹田 勇飛

東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している...続きを読む

【目次】

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遺骨を個別埋葬するタイプの樹木葬もある

樹木葬の3つの埋葬形式

樹木葬の費用|最も高い個別型でも一般墓より安い

樹木葬全般のメリット・デメリット

集合型・個別型の注意点

集合型・個別型の樹木葬を検討する際のチェックリスト

まとめ

FAQ(よくある質問)

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遺骨を個別埋葬するタイプの樹木葬もある

樹木葬で遺骨を個別に埋葬することは可能です。 樹木葬は埋葬形式によって、合祀(ごうし)型・集合型・個別型の3つのタイプに分類されます。 このうち集合型か個別型を選べば、「一人の遺骨が一つの骨壺に入った状態で」土中に埋葬されます(多くの場合、骨壺を土中に直接埋めるのではなく、「カロート」と呼ばれる納骨スペースに保管される)。

樹木葬の3つの埋葬形式

樹木葬の合祀型・集合型・個別型の違いを示すイラスト図
樹木葬で遺骨を個別に埋葬できるのは集合型と個別型の2つです。以下に、合祀型・集合型・個別型について解説します。

合祀型樹木葬

合祀型とは、骨壷から取り出した複数の方の遺骨を一つの区画にまとめて埋葬する形式です。多くの方の遺骨が土中で混じり合うため、特定の故人の遺骨を識別することはできません。あとから遺骨を取り出すことも不可能です。

集合型樹木葬

集合型とは、1本の樹木(シンボルツリー)の下の納骨スペース(カロート)に、複数の家族の骨壺を納める形式です。カロートは他の家族と共用ですが、遺骨は個別の骨壺に入った状態なので、他の方の遺骨と混じり合うことはありません。

個別型樹木葬

個別型とは、自分の家族専用のシンボルツリーとカロートが用意される埋葬形式です。遺骨は骨壺に入ったままカロートに納められ、他の方の遺骨と混じり合うことはありません。

樹木葬の費用|最も高い個別型でも一般墓より安い

樹木葬の費用は埋葬形式によって大きく変わります。以下が各形式の費用相場です。
埋葬形式 初期費用 年間管理費
合祀型5~40万円なし
集合型20~70万円なし~数千円
個別型30~120万円数千円~1万円
個別型が最も高額になりますが、それでも一般的なお墓(100~300万円程度)と比べると費用を抑えることができます。 集合型・個別型の初期費用について当社がアンケートを行った結果、回答者の比率は下表の通りとなりました。
初期費用 集合型 個別型
10万円未満4.3%16.5%
10~30万円未満27.8%18.7%
30~60万円未満36.6%27.3%
60~90万円未満21.4%16.5%
90~120万円未満7.5%14.4%
120万円以上2.4%6.4%
なお、要望によっては、以下の追加費用(オプション費用)がかかる場合があります。 特注のプレート代:内容ごとに見積もり 個別法要の費用:1~5万円程度(家族・親族だけでの法事等の費用) 追加納骨料:3~5万円程度(2人目以降の納骨料) 粉骨料:2~5万円程度(粉骨埋葬を希望する場合) 初期費用と年間管理費だけでなく、追加費用についても契約前に必ず確認しておきましょう。

樹木葬全般のメリット・デメリット

樹木葬には、合祀型・集合型・個別型のすべてに共通する以下のメリット・デメリットがあります。 樹木葬のメリット: ● 自然に囲まれた環境で眠れる・お参りできる ● 一般的なお墓より費用を大幅に抑えられる ● 草取りや樹木の手入れを自分でしなくてよい ● 承継者がいなくても契約できる ● 生前契約(生前予約)ができる ● 宗教や宗派を問わず契約できる 集合型・個別型では遺骨が骨壺に納められることをメリットと捉える方も多いでしょう。個別型の場合、自分や家族専用のシンボルツリーの下で眠れるのも大きなメリットと言えます。 樹木葬のデメリット: ● 遺骨を取り出せなくなる場合がある ● 埋葬できる遺骨の数に限りがある ● アクセスが不便な霊園もある ● 景観の変化・樹木の生育不良があり得る ● 夫婦で意見が食い違う場合がある ● 線香やローソク、お供え物に制限がある ● 思ったより費用がかかったという意見もある 集合型・個別型は厳密には自然に還るとは言えないため、デメリットと感じる方もおられるかもしれません。 関連記事:樹木葬のメリットとデメリット|後悔しないためにやるべきことも解説

集合型・個別型の注意点

集合型と個別型の樹木葬には、契約前に知っておくべき3つの注意点があります。 1. 埋葬できる遺骨の数に限りがある 2. 13年後または33年後には合祀される 3. 多くの霊園では「合祀前でも」遺骨は取り出せない 以下にそれぞれ解説します。

埋葬できる遺骨の数に限りがある

集合型・個別型は、以下のように埋葬できる遺骨の数に限りがあります。 ● 集合型:2~4体の霊園が多い ● 個別型:6体前後までの霊園が多い 契約前に必ず「遺骨の収蔵可能数」を確認しましょう。樹木葬はご夫婦2人だけが眠るには十分ですが、子どもが多い方や、孫の代までの供養を希望される方は、一般的なお墓や遺骨の収蔵数が多い納骨堂も検討することをおすすめします。

13年後または33年後には合祀される

集合型・個別型の「遺骨の個別保管期間」は13年または33年が一般的で、この期間を過ぎると合祀塔などの別区画に移され合祀されます。さらに短い3年、7年等の契約もあります。 合祀を避けたい方は以下3つのパターンから選択することになります。 1. 個別保管期間を延長してもらう:ただし半数以上の霊園は延長できない 2. その霊園の別区画に遺骨を移す:新規契約になるが、空きがあるとは限らない 3. その霊園以外の場所に遺骨を移す:ただし骨壺を取り出せる霊園は半数以下 骨壺を取り出せないなら、その霊園の別区画に遺骨を移すことも、その霊園以外の場所に遺骨を移すこともできません。つまり「合祀前なら骨壺の取り出しが可能か?」は契約前に必ず確認しておく必要があるのです。

多くの霊園では「合祀前でも」遺骨は取り出せない

「集合型・個別型は合祀される前なら骨壺を取り出せる」と思っている方が多いのではないでしょうか? 実は半数を越える霊園が、いったんカロートに納めた骨壺の取り出しに応じてくれません。つまり、一般のお墓や納骨堂に遺骨を移すことはできないのです(改葬不可)。 将来的に改葬を検討している方は、契約前に以下の点を必ず確認してください。 1. 合祀前なら骨壺の取り出しが可能か 2. 取り出せる場合、手数料はいくらか 3. 取り出しの手続き方法・期限 取り出しができない場合、その霊園で永続的に供養されることになります。

集合型・個別型の樹木葬を検討する際のチェックリスト

ここまで解説してきた内容をもとにチェックリストを作成しました。集合型、または個別型の樹木葬を検討する際に、ぜひ活用ください。 1~4は集合型・個別型のみに当てはまるチェック項目ですが、4~12は合祀型でも確認すべき項目です。 つまり、集合型・個別型の樹木葬を検討する際は、下表の12項目すべてを確認しておく必要があります。 ■ チェックリスト
内容 対象
1合祀されるまでの年数は?(=契約期間は?)集合型・個別型
2契約期間を延長できる?追加料金は?集合型・個別型
3合祀される前なら遺骨を取り出せる?集合型・個別型
4特注のプレートは作れる?料金は?
くわしい記事を読む
合祀型・集合型
5費用総額はいくらか?(初期費用 + 追加費用 + 年間管理費)合祀型・集合型・個別型共通
6遺骨の埋葬可能数は?(同一区画内に何名の遺骨を納められる?)合祀型・集合型・個別型共通
7追加納骨料は?(2人目以降の料金は?)合祀型・集合型・個別型共通
8最寄り駅からのアクセスは?合祀型・集合型・個別型共通
9駐車場はあるか?駐車可能台数は?合祀型・集合型・個別型共通
10樹木の生育状況・枯れた時の対応は?合祀型・集合型・個別型共通
11特別法要の内容やお布施の金額は?
くわしい記事を読む
合祀型・集合型・個別型共通
12ペットも埋葬できる?(ペット共葬の詳細内容)合祀型・集合型・個別型共通
これらをチェックするには、まずは各霊園の公式サイトや霊園検索サイトで情報を収集しましょう。 不明な点があれば、霊園に直接問い合わせしたり、見学時に霊園スタッフに質問することが大切です。 樹木葬の霊園探しと見学予約に「お墓の口コミ」を使ってみる

まとめ

この記事では「樹木葬も遺骨の個別埋葬ができること」「集合型・個別型では遺骨は個別埋葬されること」について解説しました。 集合型樹木葬は、納骨スペース(カロート)は複数の家族と共用ですが、遺骨は「一体ずつ別々の骨壺に入った状態」でカロートに納められます。個別型では、一つの家族専用のカロートに骨壺が安置されます。 集合型も個別型も「一人の遺骨を一つの骨壺に入れてカロート内に保管する」点では同じです。どちらも合祀型のように他人の遺骨と混じることはありません。 「自然の中で眠る」「自然に(土に)還る」 これが樹木葬のコンセプトです。けれども、「自然の中で眠りたいが、遺骨は個別の骨壺に入れて埋葬(保管)してほしい」という方もおられるでしょう。 集合型・個別型はそういった方々に適した選択肢と言えるのではないでしょうか。

FAQ(よくある質問)

Q.集合型と個別型のどちらがおすすめですか?
A.
費用を抑えたい方には集合型が、専用区画にこだわる方には個別型が適しています。どちらも遺骨が他の人と混じらない点は同じですが、個別型の方が「自分だけのお墓」という実感を得られるでしょう。ただし、費用は個別型の方が高くなるため、予算と希望のバランスを考慮して選択してください。
Q.個別埋葬でも最終的に合祀されるのですか?
A.
ほとんどの霊園では13年後または33年後に合祀墓に移されます(3年後、7年後の契約もある)。追加料金を支払うことで個別埋葬期間(個別安置期間)を5~10年延長できる霊園もありますが、霊園全体の半数以下です。
Q.樹木葬から一般墓に移すことはできますか?
A.
霊園や契約内容によって異なります。半数以上の霊園は、合祀される前であっても骨壺の取り出しは認めていません。つまり一般墓に遺骨を移す改葬は不可能です。将来、改葬の可能性がある方は、改葬を認めている霊園を選びましょう。
Q.夫婦で一緒に個別埋葬することはできますか?
A.
可能です。二人用・2霊用の集合型か個別型を選ぶとよいでしょう(「夫婦プラン」「夫婦墓」というプラン名で紹介している霊園もある)。ただし、二人目の納骨時には追加納骨料(3~5万円程度)がかかります。また、2つの骨壺ではなく、二人目の遺骨は粉骨して一人目と同じ骨壺に納める契約になっている場合もあります。

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