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大往生は禁句なの?意味や使い方・言い換えを例文で紹介!

最新編集日:2025年06年04日

長生きをされて亡くなられた方に対して「まさに大往生でしたね」という言い回しをする人もいると思います。 しかし大往生という言葉は、このような言い方で本当に合っているのか、疑問に思っている人もいるでしょう。 また大往生とは、具体的にどのような意味なのか、理解していない人もいると思います。 果たして、大往生とはどのような意味の言葉なのでしょうか。 今回は、大往生という言葉が持っている意味・由来、正しい使い方、間違った使い方などについて、詳しく解説しています。 大往生に関してよく出てくる疑問も最後にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
お墓の口コミ監修者:株式会社ディライト 代表取締役
著者・監修者

株式会社ディライト 代表取締役

高橋亮

葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣ス...続きを読む
お墓の口コミ編集者:お墓ディレクター2級  竹田勇飛
編集者

お墓ディレクター2級取得者

竹田 勇飛

東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している...続きを読む

【目次】

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大往生の意味

大往生の由来

大往生と言えるのは何歳から?

大往生は褒め言葉ではない?

大往生の正しい使い方・受け方

大往生は流行語にもなった?

よくある質問

まとめ

大往生の意味

考える男性
大往生とは、いったいどのような意味を持つ言葉なのか、その定義を紹介します。 ● 生前、立派な生き方をして天寿を全うされた様子 ● 病気で苦しんで死ぬ、事故で不慮の死を迎えるといった死に方ではない、安らかに他界された様子 大往生という言葉は上記の意味を含んだうえで、死ぬことに対して何も後悔がなく穏やかに亡くなった方、老衰・自然死で亡くなった方を指して、使われることが少なくありません。

大往生の由来

大往生の「往生」とは、仏教用語の1つ「極楽往生」が由来と言われています。往生の「往」と「生」の意味合いは以下の通りです。 ● 「往(おう)」:亡くなった人の魂が極楽浄土へ向かっている状態 ● 「生(じょう)」:魂があの世である極楽浄土に辿り着き、そこで死後の世界を生きる様子 この2つの意味を持つ往生という言葉に、大きいという意味の「大」を付け、穏やかに死後の世界へ旅立つという意味合いで、大往生という言葉が使われるようになったのです。

大往生と言えるのは何歳から?

大往生というと、寿命・老衰で亡くなった長寿の方というイメージがあります。しかし大往生には年齢に関する明確な定義はありません。 「事故・病気などによる突発的な理由の死ではなく、長生きをして穏やかに寿命を迎えて死ぬこと」が、大往生の定義の1つなので、長寿=大往生というイメージが付いているといえます。 「若くして亡くなったが立派な生涯を送った」ことも大往生の解釈としては間違っていません。ただし若くして亡くなるのは事故や病気が原因のため、世間が持つ大往生のイメージとは離れているといえます。

大往生は褒め言葉ではない?

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葬儀の際に遺族の方に向かって「〇〇さんは見事な大往生でしたね」という言葉をかけようと考えている方もいるでしょう。しかし大往生という言葉は、この使い方で本当に正しいのでしょうか。 次より、大往生という言葉の使い方について説明しましょう。

遺族以外が使ってはいけない

大往生という言葉は、基本的に遺族以外は使ってはいけません。身内にとって自身と深い関係の人は誰しも長生きしてほしいと願うのが当たり前です。もっと生きていてほしかった人が亡くなってしまったら、遺族は深い悲しみに包まれるでしょう。 そんな辛い心情を抑えて「天寿を全うして安らかにあの世へ旅立った」と思う気持ちが、大往生という言葉に込められているのです。 そんな気持ちを察せずに、遺族以外の人間が故人を指して大往生と言うと「数十年も長いこと生きたから、もう十分でしょう」という考えを持っていると思われます。 大往生という言葉を使う側は「故人は生前立派な方だった」という意味合いで使う場合が多いです。しかし大往生は遺族以外が使うと不謹慎なので、禁句であると覚えておきましょう。

大往生の言い換えの言葉

葬儀などの場で遺族および故人に対して大往生という言葉は使えないため、一般的な葬儀のマナーに従わないといけません。 個人を偲ぶ場、遺族と対面した際に使う言葉は、「この度はご愁傷様です」「この度はお悔やみ申し上げます」が一般的です。これらの言葉は、実際に遺族と対面した際にいう挨拶として知られています。 それ以外の手紙などの場合は「ご冥福をお祈りいたします」「哀悼の意を表します」「とても残念でなりません」「心中お察しします」などです。 決して故人に対して大往生という言葉を使わないようにしましょう。

大往生の正しい使い方・受け方

大往生は具体的にどのような使い方をするのでしょうか。 次より、正しい使い方・それを言われた場合の対応について説明しましょう。

遺族が大往生を使う場合

大往生という言葉を使えるのは遺族だけです。以下より例文を紹介します。 葬儀や手紙などで身内が亡くなったことを告げる時 ● 「父は苦しむことなく大往生を迎え、安らかに永遠の眠りにつきました。今は天国で先に旅立ったかつての仲間たちとの再会を楽しみつつ、私たちを見守ってくれていると思います」 ● 「父は100歳で大往生を迎えました。悔いのない生涯だったと思います」 「ご愁傷様です」など、お悔やみの言葉をかけられた時 ● 「お気遣いありがとうございます。しかし父は大往生だったので悔いのない人生だったと思います」

遺族に大往生と言われた時の対応

遺族が故人に対して大往生という言葉を使用した際、「そうですね、大往生でしたね」という返答は避けましょう。では、どのような返答をすればいいのか、次より例文を紹介します。 ●「それでも、もっと元気なお姿を見ていたかったです」 ● 「とても悲しいですが、〇〇様が悔いのない人生を送ったと満足されているのなら、それは何よりです」

大往生は流行語にもなった?

大往生という言葉はかつて流行語になったことをご存じでしょうか。大往生という言葉が注目されるきっかけは、放送作家・作詞家・ラジオパーソナリティと、テレビ草創期から幅広い活動をされてきた永六輔の著作『大往生』です。 1994年(平成6年)に出版されたこの本は、累計200万部を超えるベストセラーとなり、タイトルの大往生は流行語として広く浸透しました。 出版当時「終活」「エンディングノート」などの概念が世間に届いていなかった時代に、老い、その先にある死に注目したこの本は、斬新な切り口が世間に新鮮な驚きを与え、ベストセラーとなりました。 この本の影響により、大往生とは決して普段の生活と関係のない概念ではなく、生活と地続きの考えとなったのです。

よくある質問

Q.「大往生」は敬語ですか?目上の人にも使えますか?
A.
大往生という言葉は長寿で亡くなられた方を指すことが多いため、年上の方を敬う言葉と解釈している人も少なくないでしょう。 大往生は決して敬語ではなく、遺族でしか使えない言葉です。身内の人間に対して使う言葉なので、遺族以外が使ってはいけません。故人を尊敬していても大往生という言葉を使うのは失礼にあたるので、注意しましょう。
Q.病気で亡くなった場合でも大往生と言えますか?
A.
大往生は、苦しむことなく穏やかに亡くなった方に対して使用する言葉です。病気で苦しんで亡くなる方・事故で若くして亡くなる方は大往生には該当しません。 ただし、生前に立派な生涯を送った方は、病気・事故で亡くなっても大往生という解釈をされることもあります。
Q.「大往生だったね」と言われた遺族はどう感じますか?
A.
遺族の中には故人が大往生を迎えたと思いながらも、亡くなったことに対して深い悲しみに包まれている人もいます。 そんな遺族に向けて「大往生でしたね」と告げるのは、実に無礼・マナー違反の行為です。「故人は生前、立派な生涯を送った」という敬意を込めた意味合いで使う人もいるでしょうが、故人に対して遺族以外が使うのは失礼な行為に該当するため、やめましょう。
Q.他の言葉で「大往生」を言い換えるとしたら?
A.
先述したように、遺族は身内が亡くなって深く落ち込んでいる人もいるため、労い・弔いの言葉をかける場合は大往生以外の言葉を使わなくてはいけません。 遺族に対して告げる言葉は、一般的な葬儀のマナーに従う必要があります。「この度はご愁傷様です」「お悔やみ申し上げます」「心中お察しします」などのことが適切です。
Q.若い人には絶対に「大往生」と言わないのですか?
A.
大往生と言われる対象者に、明確な年齢制限はありません。大往生というと、長寿を全うした人物というイメージがあります。しかし若くして亡くなった人も、生前に若くして立派な生涯を送った人に対して、大往生という言葉を使うのは決して間違っていません。 ただし、若くして亡くなる人は病気・事故の類で「人生これからだったのにとても残念」という思いのほうが上回るため、大往生が使われることはほとんどないといっていいでしょう。
Q.葬儀で「大変でしたね」と言われたらどう返事をしたらいいですか
A.
「大変でしたね」と言われた場合の返答には、以下のような種類があります。 「恐れいります」 「お気遣いありがとうございます」 ただし、周囲の方々に気遣いをさせるのは申し訳ないので、このタイミングで大往生という言葉を使うといいでしょう。 故人の死因が不慮の事故・苦しい病気でなければ「確かに〇〇が亡くなったのは悲しいですが、彼は天寿を全うした大往生だったと思います」という言い方をするのが好ましいです。
Q.「ご愁傷様です」は誰に使ってはいけない言葉ですか?
A.
「ご愁傷様です」は、あくまで身内が亡くなった遺族に向けての告げる言葉です。遺族以外の人間に使うのは失礼で不謹慎な行為なので、遺族以外に使ってはいけません。 また、「ご愁傷様です」という言葉は、遺族に面と向かって対面した際に口頭で告げる言葉です。手紙などの文章ではマナーとして使ってはいけないため、注意しなくてはいけません。 文章の場合は、「ご冥福をお祈りいたします」「哀悼の意を表します」「とても残念でなりません」「心中お察しします」などの言い回しを使うようにしましょう。
Q.遺族にかけてはいけない言葉は?
A.
遺族に対して大往生を使うのはマナー違反ですが、それ以外にも以下のような使ってはいけない言葉があります。 ● 負担になる言葉 「元気出してください」「がんばってください」など ● 不吉な言葉 「大変」「浮かばれない」「消える」など ● 直接的な表現 「死ぬ」「死亡」「死去」など→逝去などに言い換える 「生きてた」→ご生前などに言い換える ● 重ね言葉 「ますます」「たびたび」「重ねがさね」(不幸が重なる連想をさせる) ● 続き言葉 「くり返す」「つづく」「追って」(不幸が続く連想をさせる) 大往々以外にもタブーは存在するため、NGワードをしっかりと覚えておきましょう。

まとめ

大往生という言葉は「人生において悔いのない立派な生き方を、生涯貫きとした」という、前向きな意味合いとして解釈している人もいるでしょう。確かにそのような解釈は決して間違っていません。 しかし、遺族に向かって「〇〇さんは大往生でしたね」と声をかける行為は、明らかなマナー違反です。遺族に向かってかける言葉はどのような言葉が適切であるか、何がNGワードであるのか、しっかりと把握する必要があります。 また、自分が遺族になることもあるため、大往生の本来の意味合い、使い方をしっかりと覚えておくことも大事です。 本記事で解説した大往生の正しい使い方を頭に入れて、葬儀の場などでマナーに沿った行為を実践しましょう。

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