樹木葬を安く抑えるコツ3選!費用の内訳と霊園選びをわかりやすく解説

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樹木葬

この記事はこんな人におすすめ

  • 樹木葬の費用や種類を詳しく知りたい方

  • 費用を抑えたお墓を探している方

  • 環境に優しい埋葬方法を検討している方

終活を考える中で「樹木葬」という選択肢に興味を持った方も多いのではないでしょうか。

特に「費用を抑えたい」「環境に優しい方法を選びたい」といった悩みをお持ちの方にとって、樹木葬は魅力的な埋葬方法です。

この記事では

・樹木葬の平均費用と内訳
・樹木葬が安い理由
・安く抑えるコツ3選
・樹木葬のメリット、デメリット
・樹木葬を選ぶポイント

を解説します。

この記事を読むことで、後悔のない選択ができるようになります!

【編集者】
計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している「竹田 勇飛(たけだ ゆうひ)」が解説します!

お墓の口コミ監修者:株式会社ディライト 代表取締役 高橋亮
著者・監修者
株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮

葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀、お墓業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。

「葬儀業界のインフラ企業」を目指して!AI活用で課題を解決するニッチ市場のオンリーワンとは
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お墓の口コミ編集者:お墓ディレクター2級 竹田勇飛
編集者
お墓ディレクター2級
竹田 勇飛

東京都出身。計400社以上の墓石、葬儀会社と繋がりを持ち、お墓ディレクター2級を有している。消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。

竹田勇飛のプロフィール
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樹木葬の費用は安い?

首をかしげる女性

樹木葬は、一般的なお墓と比べて費用を抑えやすい埋葬方法です。

しかし、具体的にどれくらいの費用がかかるのか、種類によってどのような違いがあるのかを知らないと、最適なプランを選ぶのは難しいです。

ここでは、樹木葬の平均費用や種類ごとの価格帯をわかりやすく解説します。

樹木葬の平均費用は約60万円

全国的な樹木葬の平均費用は約60万円とされています。

この価格は、一般墓の相場(約200~300万円)と比べると大幅に低く、年金生活の中で無理なく選べる範囲内です。

しかし、費用には幅があり、埋葬方法や霊園の立地、管理形態によって変動します。

例えば、個別区画を選ぶ場合は高額になる傾向があります。
一方、合祀型などシンプルなタイプを選ぶと、10万円以下に収まる場合もあります。

一般的なお墓の費用を解説樹木葬と比較してみてください!

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合祀型・集合型・個別型の順で安い

樹木葬にはいくつかの種類があり、それぞれの費用相場が異なります。

以下に埋葬タイプの価格帯をまとめました。

種類 費用相場 特徴 こんな人におすすめ
合祀型約5~20万円他人の遺骨と埋葬される。費用が最も安価で、管理費も不要。費用を抑えたい、家族に負担をかけたくない方
集合型約10~60万円個別に埋葬される。他の方と隣接し、個人用の墓標や樹木が設置される。費用と個人性のバランスを重視したい方
個別型約20~150万円個人専用の区画。プライベート性が高く、家族で利用できる。樹木葬の中では最も高額。家族で眠りたい、長期的に利用したい方

1.合祀型(ごうしがた)

費用相場は約5~20万円です。

合祀型では、他の方の遺骨と一緒に埋葬されます。

費用が最も安価で、管理費がかからないため経済的です。

家族に負担をかけたくない方に特に人気があります。

2.集合型

費用相場は約10~60万円で、個別のスペースに埋葬される樹木葬です。

他の方と隣接しますが、個人用の墓標や樹木が設置される場合が多いです。

価格と個人性のバランスを重視する方にオススメです。

3.個別型

費用相場は約20~150万円と幅広いです。

完全に個人専用の区画で、プライベート性が高いのが特徴です。

ただし、樹木葬の中では最も高額になります。

家族で利用できるプランもあり、長期的な視点で選ばれることが多いです。

ポイント
費用を安く抑えたい方は、合祀型や集合型がオススメです。
一方で、個別型は家族の意向を反映させたい場合に適しています。

そもそも樹木葬とは?

花壇樹木葬

樹木葬とは、従来の墓石を使用せず、樹木や草花を墓標の代わりとする埋葬方法のことです。

自然に還ることを理念としており、環境保護の観点から注目されています。

費用の安さや管理の手軽さも特徴で、後継者のいない方や、シンプルな供養を望む方に人気です。

3つの種類がある

樹木葬には大きく分けて3つのタイプがあります。そ

れぞれの特徴や選び方のポイントを紹介します。

種類 特徴 メリット デメリット
里山型自然の山や森を利用して埋葬。自然保護や環境への配慮が可能。都市部から離れている場合が多い。
公園型公園のように整備された場所で埋葬。アクセスが良く、施設が充実。管理費用が発生する場合がある。
庭園型花壇や庭園のように整備されている。美しい景観で、個別区画を選べる。費用が高め。

1.里山型樹木葬

自然の山や森を利用した樹木葬です。

既にある自然環境を活かして埋葬を行うため、自然保護や環境への配慮を重視する方に人気があります。

ただし、都市部から離れていることが多く、アクセスに不便な場合もあります。

2.公園型樹木葬

公園のように整備された場所にある樹木葬です。

アクセスが良く、設備が整っているため、利用者やその家族にとって安心感があります。

管理費用が発生する場合がありますが、手入れが行き届いた環境を望む方に適しています。

3.庭園型樹木葬

花壇や庭園のような景観が整った区画に埋葬される樹木葬です。

見た目の美しさや、個別の区画を希望する方に選ばれています。

ただし、管理や供養の内容により費用が高額になる場合もあります。

樹木葬の費用が安い理由は?

黒板と理由

樹木葬は、一般墓や永代供養墓と比べて安価であることが大きな特徴です。

費用の安さは、管理の簡素さや墓石を使用しない点など、樹木葬独自の仕組みによるものです。

以下では、樹木葬が安価な理由と、他のお墓との違いについて詳しく解説します。

墓石が不要で初期費用を抑えられる

樹木葬では、従来の墓石が必要ありません。これが費用を大幅に削減できる理由です。

一般墓では墓石の設置や彫刻に数十万円以上かかる場合が多いですが、樹木葬ではその分の費用がかかりません。

また、墓石のメンテナンス費用や将来的な修繕費も不要です。

これにより、墓石がない分、維持コストも最小限に抑えられる点が特徴です。

後から追加費用が発生しない

樹木葬では、多くの場合「永代供養料」が初期費用に含まれています。

なので、後から追加の管理費が発生しないため、総額が明確で計画が立てやすい点が魅力です。

一般墓や永代供養墓では、墓地の使用料とは別に、年間の管理費が発生する場合があります。

一方、樹木葬は永代供養を前提としたプランが多く、これらの費用が一括で完結します。

結果として、家族の負担を軽減することができます。

後々、子供や孫に負担をかけたくない方にオススメのお墓です。

安く抑えるコツ3選

3選

樹木葬の費用をさらに安く抑えたいと考える方も多いでしょう。

以下では、樹木葬を選ぶ際に費用を安く抑える3つの方法を紹介します。

①合祀型を選ぶ

樹木葬の中でも最も費用を抑えられるのが合祀型です。

他の方の遺骨と一緒に埋葬される形式であるため、区画のスペースが小さく済み、管理費もかかりません。

費用相場は約5~20万円で、集合型や個別型と比較して圧倒的に安価です。

合祀型は、見た目に個別の墓標や専用の樹木はありませんが、供養自体は永代供養が含まれるため安心感があります。

個別性よりも費用が安く、管理不要な埋葬を希望する方には理想的なお墓です。

➁複数の霊園を比較する

霊園によって樹木葬の費用やプラン内容には大きな差があります。

そのため、いくつかの霊園を比較することで、自分に合ったプランを見つけやすくなります。

特に公営の霊園は、費用が抑えられていることが多いので要チェックです。

例えば、都市部の私営霊園では管理が手厚い分費用が高額になる傾向があります。

一方、公営霊園は、費用が安く、最低限の管理がしっかり行われています。

公式サイトや資料請求を活用し、複数の霊園を検討することが大切です。

③郊外や地方の霊園を選ぶ

霊園の立地条件も費用に大きく影響します。

都市部の霊園は土地代が高いため、樹木葬の費用も高くなる傾向があります。

郊外や地方の霊園は土地代が安い分、費用を抑えやすくなっています。

ただし、立地が遠すぎると交通費がかかるため、総額で考える必要があります。

家族が訪れることを考えると、アクセスと費用のバランスを重視した選び方をしましょう。

樹木葬を選ぶメリットとデメリット

メリット、デメリット

樹木葬は、費用の安さや自然に還る仕組みが魅力的な埋葬方法です。

しかし、選択する前にメリットだけでなくデメリットも把握しておくことが重要です。

メリット3つ

費用が安い
樹木葬は墓石が不要で管理も簡素化されているため、一般墓と比べて費用が大幅に抑えられます。

合祀型であれば、さらに費用を抑えることが可能です。

自然に優しい
自然に還る埋葬方法であるため、環境保護の観点から選ばれる方が増えています。

樹木や花を墓標とすることで、景観の美しさも良い点です。

後継者が不要
永代供養が前提となるため、家族や後継者に管理の負担をかけずに済む点が大きなメリットです。

子どもが独立して遠方に住む場合でも安心です。

デメリット3つ

個人の存在感が薄れる
合祀型では個別の墓標がないため、家族にとって故人の存在を感じにくい場合があります。

個別型を選ぶことでこの問題を解消できますが、費用は高くなります。

自然災害のリスク
台風や地震などの自然災害によって、墓地が荒れる可能性があります。

特に里山型では管理が行き届かない場合もあるため、霊園選びが重要です。

霊園が閉鎖される可能性
霊園の運営が停止した場合、管理や供養の引き継ぎに問題が発生するリスクがあります。

公営霊園や、民間霊園でも信頼できる運営主体を選ぶことが重要です。

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樹木葬の費用内訳

電卓とはてなマーク

樹木葬の費用を検討する際、内訳を把握することは非常に重要です。

適正価格を見極めるためには、どのような項目が含まれているのか、また安いプランに潜むリスクについても知っておく必要があります。

永代使用料と供養料がメインの費用

①永代使用料
埋葬スペースの使用権を取得するための費用です。

合祀型では数万円程度、個別型では数十万円から100万円以上になることもあります。

➁永代供養料
管理者が故人を供養し続けるための費用です。
これには供養祭や定期的な清掃などが含まれます。

一括払いが一般的で、年間の管理費が発生しない場合が多いです。

③埋葬料
遺骨を埋葬するための作業費用です。

霊園によって異なりますが、1万円から数万円程度が相場です。

④銘板料や彫刻料(個別型の場合)
名前を刻むプレートや墓標の費用です。

個別型では10万円以上かかることもありますが、合祀型では省略される場合があります。

安い樹木葬を選ぶ際の注意点

①供養の質に注意
極端に安価なプランの場合、供養や管理が不十分な場合があります。

契約前に、供養内容や管理体制をしっかり確認しましょう。

➁霊園の運営状況を確認
運営主体が不安定な場合、供養が長期間にわたって行われないリスクがあります。

公営霊園や信頼できる法人が運営する霊園を選ぶことをおすすめします。

③隠れた費用に注意
一見安価に見えるプランでも、後から管理費や追加費用が請求されることがあります。

契約前に費用の詳細を確認し、総額で判断することが大切です。

後悔しないために

落ち込む女性

樹木葬は多くのメリットがありますが、選び方を誤ると後悔してしまうこともあります。

費用だけでなく、供養の内容や霊園の信頼性など、事前に確認すべきポイントをしっかり押さえておきましょう。

霊園の運営状況を確認する
樹木葬を申し込む際は、霊園の運営主体が信頼できるかを確認することが重要です。

公営霊園や歴史のある法人が運営している場合は、長期的な管理や供養が期待できます。

一方、運営が不安定な霊園では、閉鎖や管理不十分のリスクがあるため注意が必要です。

供養内容を明確にする
樹木葬は永代供養が前提ですが、その内容は霊園によって異なります。

定期的な供養祭が行われるか、どのように管理されるのかを事前に確認しましょう。

供養内容が明確であれば、家族も安心して訪れることができます。

家族と話し合う
樹木葬を選ぶ際、自分だけで決めるのではなく、家族と十分に話し合うことが大切です。

子どもや孫がいる場合、家族の意見を聞くことで、後悔しにくくなります。

また、家族に費用や契約内容を伝えておくと、トラブルを防ぐことにもつながります。

費用だけで判断しない
費用を抑えることは重要ですが、安価すぎるプランには注意が必要です。

費用の内訳や追加費用の有無を確認し、内容と価格が納得できるものを選びましょう。

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樹木葬が向いている人

スマホを持つ女性

①家族や後継者に負担をかけたくない人
樹木葬は、永代供養が前提であるため、家族や後継者に管理の手間をかけることがありません。

そのため、「子どもが独立して遠方に住んでいる」「後継者がいない」などの理由でお墓の管理を気にする必要がない点が大きな魅力です。

➁費用を抑えたい人
一般墓と比較して費用が安価であるため、埋葬にかかる費用をなるべく抑えたい方に向いています。

特に、合祀型は数万円から利用できるため、経済的な理由で一般墓を選びにくい方におすすめです。

③環境に配慮した埋葬をしたい人
樹木葬は、環境保護に関心のある方に支持されています。

墓石を使用せず、樹木や草花を墓標とするため、エコを意識した方に適しています。

④管理が手軽でアクセスの良さを希望する人
里山型では自然豊かな環境、公園型や庭園型ではアクセスの良さや整備された景観が魅力です。

家族が訪れやすく、管理の負担が少ない点を重視する方に向いています。

樹木葬を選ぶポイント

虫眼鏡とポイント

樹木葬を行える霊園は増えていますが、自分に合った霊園を選ぶためには2つののポイントを押さえる必要があります。

口コミや評価をチェックする

霊園選びでは、実際に利用した人の口コミや評価が非常に参考になります。

ネット上のレビューや専門サイトでの評価を確認することで、供養内容や管理体制、霊園の雰囲気について具体的な情報を得ることができます。

口コミを見る際には、「永代供養がしっかり行われているか」「スタッフの対応が親切か」といったポイントに注目しましょう。

公営霊園や歴史のある法人が管理している霊園は信頼性が高い傾向にあります。

サイトや資料請求で情報を収集する

霊園の公式サイト、ポータルサイト、資料請求を活用することで、詳細な情報を得ることができます。

費用の内訳や埋葬方法、永代供養の内容などを具体的に把握できるため、複数の霊園を比較する際に役立ちます。

ポイント
・費用に隠れた追加料金がないか確認する。
・管理の頻度や供養のスケジュールを把握する。
・写真や動画で霊園の雰囲気をチェックする。

よくある質問

東京に公営の樹木葬はありますか?

はい、東京にも公営の樹木葬がいくつかあります。

公営霊園は費用が比較的安価で、信頼性が高い点が特徴です。

代表的な例として、小平霊園(東京都東村山市)が挙げられます。

小平霊園の詳細はこちらからご覧ください。

まとめ

この記事では

・樹木葬の平均費用と内訳
・樹木葬が安い理由
・安く抑えるコツ
・樹木葬のメリット、デメリット
・樹木葬を選ぶポイント

などを解説しました。

樹木葬の平均費用は約60万円ですが、合祀型なら5~20万円で利用可能です。

この記事を通じて、樹木葬がどのような埋葬方法なのかを理解し、自分や家族にとってベストな選択ができるようになれば幸いです。

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