お彼岸とは何をする日?意味や過ごし方、お供え物などを詳しく解説!

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この記事はこんな人におすすめ

  • お彼岸の意味を知りたい方

  • お彼岸の過ごし方について知りたい方

  • お彼岸の際の仏壇へのお供えに悩んでいる方

春や秋がやってくると「お彼岸」という言葉を耳にすることはありませんか?

「お彼岸って何?」
「どんな風に過ごしたらいいの?」

と、あまりお彼岸についてよく知らない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、お彼岸とは何か、意味や過ごし方についてを中心に、やってはいけないことやお供え物についてを解説していきます。

お彼岸についての理解が深まりますので、ぜひ最後までご覧ください。

お彼岸とは?

お彼岸とは、春分の日と秋分の日を中心にした前後3日の計7日間のことを示し、春と秋に1回ずつあります。

7日間の初日を「彼岸入り」、春分の日もしくは秋分の日を「中日(ちゅうにち)」、最終日を「彼岸明け」と呼びます。

お彼岸の意味と由来は?

「彼岸」の語源は、サンスクリット語「波羅密多(パーラミタ)」の漢訳語である「到彼岸(とうひがん)」からきています。

欲や煩悩にまみれたこの世の「此岸(しがん)」から、悟りの開けた世界である「彼岸」に到達する、という意味合いであることから、お彼岸の7日間は、先祖を供養し感謝しつつ、仏教修行をして自分自身を見つめなおす期間となっています。

お彼岸とお盆の違いは?

お彼岸とお盆について、先祖を供養し感謝するという部分は共通しています。

しかし、お彼岸の期間が春と秋の2回であるのに対し、お盆は夏の1回のみであること。

また、お彼岸は此岸から彼岸に到達するための修行であるのに対し、お盆はご先祖様の霊の里帰りである、というのが大きな相違点です。

お彼岸の2025年の日程は?

2025年のお彼岸

上記で解説した通り、お彼岸は春分の日・秋分の日を中心とした前後3日の計7日間です。

よって2025年春のお彼岸は、3月20日の春分の日を中日とした「3月17日~3月23日」となり、秋のお彼岸は9月23日の秋分の日を中日とした「9月20日から9月26日」となります。

お彼岸の過ごし方は?

ここからは、お彼岸期間中の過ごし方について詳しく解説します。

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①仏壇の掃除

まず、お彼岸がやってくる前に、仏壇の掃除を丁寧にしましょう。

仏具が傷んでいる場合はこの機会に新しくします。

汚れている場所は埃を払ったり、柔らかい布で優しく乾拭きをするときれいになります。

②仏壇のお参りとお供え

きれいになった仏壇にお参りとお供え物をします。

故人の好きだったものはもちろんのこと、季節の花や季節の果物、ぼたもち、おはぎ、彼岸団子、精進料理なども、お彼岸のお供え物としては定番です。

仏壇飾りに関しては、お彼岸用の仏壇飾りというものはないため、基本的にはお供え物をするだけで十分です。

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お彼岸のお供え物「ぼたもち」と「おはぎ」はどう違う?

お彼岸の定番のお供え物と言えば「ぼたもち」と「おはぎ」ですが、基本的には同じものです。

春彼岸のときは春に咲く牡丹をモチーフにしているので「ぼたもち」と呼び、秋彼岸のときには秋に咲く萩をモチーフとしているため「おはぎ」と呼びます。

また、かつては花の形状になぞらえて「ぼたもち」が丸型でこしあん、「おはぎ」が俵型でつぶあん、といった特徴がありました。

③お墓の掃除とお参り

お彼岸にはお墓参りをするのが一般的です。

春分の日や秋分の日は祝日にあたるので、普段お勤めの方も予定を組みやすいですね。

お墓参りをする際、子どもを連れて行くと、先祖を敬う気持ちが通じて人を大切にする心が育つ、と言われています。

家族そろってお墓参りに出かけてみましょう。

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お彼岸のお墓参りのマナーとは?

お彼岸だからといって、お墓参りの方法や手順に違いはありません。

服装も普段着で大丈夫ですが、場合によりフォーマルが望ましいこともありますので、極端な露出は避けTPOを弁えた格好で臨むようにしましょう。

また、この機会にお墓参りの正しい手順を確認してみるのもいいかもしれません。

手順は以下の通りです。

①お墓の掃除をする
お墓の周囲に生えている雑草を抜き、落ちている葉などを集めて捨てます。
墓石は水をかけてたわしで擦り、きれいにしましょう。
細かい部分は歯ブラシなどを使うと汚れが取れやすいです。
水鉢と香立ては汚れやすいので念入りに掃除をします。
すべて洗い終えたら、墓石や水鉢、香立ては乾いたタオルなどで水分を拭き取ります。

②お供え物をする
墓石に打ち水をしてから、お供え物をします。
お花、お菓子、お酒など、故人が好きだったものを供えるとよいでしょう。
お供え物は直接置かずに、半紙などの上に置きます。
お花については、三回忌までは白い花を中心にしたものを選ぶのが好ましいとされています。

③お線香を手向ける
お線香に火を点け、香立てに手向けます。
両手を合わせ、日ごろの感謝を伝えましょう。

④片付ける
掃除に使った道具などを片付けます。
日持ちしない食べ物は持ち帰り、お線香の周囲に燃えるものがないかチェックしてから帰ります。

④他家へお参りとお供え

地域によっては、お墓参りやお仏壇参りを兼ねて他家を訪ねる場合もあります。

その際は、手土産としてお供え物を持って行くようにしましょう。

訪問先には事前に連絡を取り、訪問しても差し支えない日を聞いておくのがマナーです。

⑤六波羅蜜の修行の実践

お彼岸は供養行事の意味合いが強いですが、上記で解説した通り、修行という側面もあります。

此岸から彼岸へ到達するための6つの修行のことを、六波羅蜜(ろくはらみつ)と言います。

◆布施(ふせ)…… 親切
◆持戒(じかい) …… 言行一致
◆忍辱(にんにく)…… 忍耐
◆精進(しょうじん)…… 努力
◆禅定(ぜんじょう)…… 反省
◆智慧(ちえ)…… 修養

秋分の日・春分の日を除いた6日間、こちらの六波羅蜜をひとつずつ意識しながら、仏壇のお世話をします。

よくある質問

お彼岸の期間にやってはいけないことは?

お彼岸は弔事ではないため、結論から言えば、特別にやってはいけないことはありません。

そのため、引っ越しや祝い事などもOKです。

しかしながら、お彼岸の期間中は実家に帰り先祖供養をする場合も多いので、人を集めるためのイベントなどを企画する際は、配慮が必要になるでしょう。

お彼岸にお墓参りできない場合はどうしたらいい?

仕事などでどうしても都合がつかない場合は、時期をずらしてお参りしても問題ありません。

お墓が遠方にあり、お参りそのものが難しい場合は、遺影などが自宅にあればそれに向かって手を合わせます。

お墓のある方向や、西(あの世=彼岸)に向かって手を合わせる、といった形でも大丈夫です。

まとめ

ここまでお彼岸について解説しました。

お彼岸とは、春分の日と秋分の日を中心とした前後三日間、計七日間を示す言葉で、此岸から彼岸に到達するための修業期間です。

お彼岸では、仏壇の掃除・お参り・お供えをするほか、お墓の掃除・お参り・お供え、他家へのお参り・お供え、六波羅蜜の修行を行います。

故人やご先祖様を供養し、感謝の気持ちを伝えながら、自分自身を見つめなおす機会として捉えてみてはいかがでしょうか。

株式会社ディライト

この記事の著者・監修者

株式会社ディライト

株式会社ディライトは、葬儀業界とお墓業界の「集客の困った」と「人の困った」を解決する会社です。

竹田 勇仁

この記事の編集者

お墓の口コミ編集部

竹田 勇仁

東京都出身。大学を卒業後葬儀社で勤務。
現場経験を経て、消費者に有益な情報を届けたいという想いから、現在「お墓の口コミ」を運営している。

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